ゆめん

本が好きな物書きになりたいマイノリティー。くたばれ常識。農業が1番だ。

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最近の記事

人生とは担任が語ったこと

高校生の時、担任が人生についてこう言っていた。 「人生は、登り坂だ。毎日毎日努力しないと進めない。」 話を聞いていた僕は、絶望した。絶望って若者の特権なのだろう。今ならわかるが、絶対的な不幸は存在しないし、担任はただ単に受験シーズンの僕達を奮い立たせようとしただけだったのかもしれない。でもその時の僕は、これからもずっとつらい日々が続くなんて、夢も希望もないな。しんどいと思った。生きていくのは、しんどいことしかないのかと。後日二者面談で「生きていたいか?」と聞かれた。生きるのが

    • 祖母と話せば

      祖母と話した記憶がない。記憶がないと言うよりか、会話が噛み合わなかった記憶しかない。祖母は、宮城の北部の山の中に住んでいた。茅葺の家で牛を飼っていて、まじもんのボットン便所で縁側には2匹の猫がいて、夏にはえらい長い蚊取りテープがぶら下がっていた。母も東北訛りではあるけど、父が神奈川の出身なので家ではそこまで訛らない。僕は、生まれてすぐに県南に引っ越したため県南の言葉を話す。親にメッチャ嫌がられたけど、学校に馴染むためにも方言を話すのは急務だった。同居していたわけではないので、

      • アラフォー女2人が田舎で暮らす方法⑤

        やったー!久々に嫁が朝食を作ってくれた!!奇跡のように嬉しい!何ヶ月ぶりだろう?メニューはこんな感じ。 ·おとといの梅干しとひじきのおにぎり 僕は梅干しが大好き!おばあちゃんが昔から漬けていた塩がギトギトについた梅干しで育ったので、市販品じゃ満足できない体に(笑) 梅とひじきのふりかけは、最近マイブームで買い続けてる。嫁は地元のあじよせフリークで帰省すると20袋くらい買ってきて、しかも人に配り歩く。 ·目玉焼き 2個 これも僕の大好物。最近気づいたけど、どうやら卵が大好きらし

        • 坂口恭平さんは15年前ぐらいに読んでだな

          学生の頃、友達の勧めか本屋で見つけたのかTOKYO0円ハウス0エン生活だ。思い返せばこの時にホームレスの人たちの生き方に興味を持ったのかもしれない。時を経て、現在Twitterでよく見る名前と認識して活動や水彩画を見てすごい人がいるもんだと調べて、著作も読んでみた。自分の知っている感情が書かれていてちょっと驚いた。最高にハッピーでなんでもできちゃう躁状態とかパートナーが理解者だとだいぶ生きやすいとか僕はこの人を目指せばよいのでは、未だに困らせてしまう僕のパートナーにフーちゃん

        人生とは担任が語ったこと

          面接ばかりの人生だよ

          思い出せば、高校の推薦入試は内申点バリバリの2人と受けて、僕だけ落ちたな。 その後、一般入試で入ったけどあれが最初の挫折だった。 その後は、あの頃には珍しいAO入試を受けて、プレゼン&面接を何度か繰り返して大学に入った。あの頃の熱意、今はない。 今ほど、ネットで調べられる環境ではなかったから、コンビニのバイトに半袖、短パンで行ったな。そもそも、坊主だとそれだけでアウトだったりハゲは仕方ないってのも解せぬ。 評価される側にいるのって、正直しんどい。両親からの評価がクッソ低かった

          面接ばかりの人生だよ

          ワークライフバランスを求めて

          僕が1番自分を好きだったのは、いつだろう。 理想的な生活として、田舎暮らしや自給自足がもてはやされている今、そんなこと1ミリも考えてなかったのに、そんな生活になった僕の話をしたいと思う。 東北の片田舎で生まれ、勉強と女性らしさを求めるパチンコ中毒の父親と、酒ばかり飲んで婚期を逃した教員の母と、勉強が取り柄ってことになっているコミュ障の姉と18まで、実家で暮らした。 この時点で僕は、ギリギリのラインだったが毎日怒鳴り散らされ、泣く泣く進学をすることになった。行きたくもない大学と

          ワークライフバランスを求めて

          駅のベンチで電車に気づかないではや2時間

          むかしむかし、あるところに高校生の女の子がおりました。その子は、最近ハマったバイクの雑誌を大事そうに抱えながら、ホームの待合室に座りました。耳では、ロックがガンガンの中彼女は、バイツをキャンパスノートの大判に貼り付けては、色を塗り色を塗っては、眺め作業に没頭していました。気づけば待合室の外は暗くなり、彼女をひどく不安にさせました。時計を見ると、もう2時間以上が経っています。彼女は、急いでキャンパスノートを抱え、帰りの電車に乗ります。乗り過ごしたことはないのに、乗ることすら忘れ

          駅のベンチで電車に気づかないではや2時間

          アラフォー2人が田舎で暮らす④

          ちゃんと数えたら、サーではなくフォーっぽい。 ご近所マダムが、不在なので代わりに墓参りに行く。頼まれたわけではないけど、彼女が大切にしていること&この機会に場所がわからなかったので探索&この辺は山にお墓があるので避難経路としても使えるかどうかなどなど、理由をつけて行ってきた。実家の墓参りなんて、学生以来行ってないし墓に参ることも少なくなってきた。お墓じまいの話もよく聞くし、機会が減っていくのだろうな。数年住んでもこの段々畑には慣れない。現役の農家さんに、こんなとこで息あがるの

          アラフォー2人が田舎で暮らす④

          学級委員ばかりやってた人生だよ

          ネットおしゃべりクソ野郎なので、やっぱみんな生き方違いすぎてBIG LOVEなんだけど、こないだまじで急にその話になって、聞いてみたらマジでみんな学級委員やってなくて草。 なんなら、隣で眠る家の嫁もそんなのやるわけないじゃんって、ま? 強制的に1年のどこかでやるような感じだったが、なんなら誰も手挙げないなら、面倒くさくてすぐ手を挙げてたのだが。この面倒っていう感情を、分解していくとダラダラ押し付け合う会議が嫌いとか、別にやることに大きなリスクを感じないってことになるんだけど、

          学級委員ばかりやってた人生だよ

          亡くなった人を偲ばない?

          亡くなった人への手紙の募集を見た。誰に書くだろうと、考えた。浮かばない。僕の中で亡くなったと思う人がいなくて困惑した。祖父母は皆亡くなっているし、近所でも最近お葬式があったばかりだ。近しい人が亡くなった記憶を忘れている?と思ったけど、もしかしてこれは僕の死生観の問題なのかもしれないと、こうして文章を書いている。 死んだ人と話すことができるのは、あの世に行ってからだと思う。あの世という世界を信じているかと言われたら信じている。死ぬのは怖い、死んでほしくない人はい いない。誰が死

          亡くなった人を偲ばない?

          無職の時に出会うもの。

          僕が理由なく無職になると、なせが自然災害に見舞われる。やる気が出ないとゴロゴロしている日々に刺激を与えようとしてるのか、地球規模で僕のこと切磋琢磨してくるの辞めてほしい。 まあそんなこんなで、10数年前の地震の記憶も新しいのに、ちょこちょこ揺れるので毎日ダラダラ生活している割には、生きるぞ!と避難していた時に強く思った。大事な彼女がいることは、もちろんのこと20代の時に大きな災害と呼ばれるものを経験して、何故か本当に理由はわからないのだけど、きっと理由なんてないのだけれど生き

          無職の時に出会うもの。

          綿矢りさ&金原ひとみのダブル受賞に度肝を抜かれてだな

          あの2人が、会見に出ている映像を見たときは僕よりも世間が こんな若い人たちが!文芸界に降臨!みたいな若さとビジュアルが話題になっていたなー。でも、作品を読んでいくと今現在もあの頃もお二方とも本当に素晴らしい感性の持ち主であることに間違いはなくて、ずっとずっと二人の作品を読み続けたいと思う。金原さんは蛇にピアスでセンセーショナルな感じがしたけど、あの人の書くリアルさ、若者の儚さ、世間の不条理とか本当に小説が提示すべきことだなと思う。綿矢さんは、他の方も書かれていたけどしょうがの

          綿矢りさ&金原ひとみのダブル受賞に度肝を抜かれてだな

          僕はおばさんになれない。

          配信アプリが好きだ。配信するのも好きだし、全く縁のなかった人と話すのも好きだ。特に僕が僕の話を2時間よく知らん人にできるのは幸せ。話聞いてもらえる幸せ。でも当たり前だが、マッチングアプリと近い要素はあるし、簡単な自己紹介こと自分の所属、配属、遺伝子配列の開示は必要だ。普段の世界ではあまりやらないことなので、ネット社会になれるまで必要なスキルだと思う。しかしながら、世の中のアラフォーやアラサー女子に対するイメージと自分がかけ離れていることも、マイノリティーであることも異分子この

          僕はおばさんになれない。

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          そんなnote仕草が散見されて、 くそだるい。 きっとnote攻略法とかnoteで稼ぐ方法系インフルエンサーが教えているんだろうな。 くそだる 収益のために、収入のために、伝えるために、広げるために、ぴったしのサイズのズボンをカッコよくするために生地を伸ばすなら、それは若気の至りだが、収益が絡んでいるなら話は別だ。 自分の服を汚したくないからって、マック食べたあとの手を他人の服で拭くな。 そういう綺麗事ばかりじゃないんだよ、世の中を効率よく生きようよとかそういう事言っていた友

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          三浦綾子さんを積読にしていてだな

          親がこの方の話をしていたのを、朧気に覚えている。先日亡くなられた大江健三郎さんのユリイカも積読になっているが、昭和から平成に流行した人たちや教科書で触れる芥川以外が多すぎて閉口している。死ぬまでに読みきれんぞ興味範囲広げたらと。まあソレが読書家あるあるだろうから、潔く名作を目の前に今日もため息を付くのだ。ちなみに、大好きなオーバーザサンで、三浦綾子 母について堀井さんが語り、調べたら以前働いていた富良野の話が出てくるのかと驚いた。本当になぜあんなに花畑が富良野は広がっていて、

          三浦綾子さんを積読にしていてだな

          図野象さんの話がめちゃんこ面白くてだな

          おわりのそこみえが 文藝賞の雑誌に載ったとき期待して読んで、期待以上に面白くて昨年から確実に5回は読み直している。ティーンエイジャーの絶望よ!派遣にすらなれない東京の隅っこで生きるこれがリアルじゃ!と会う人会う人に勧めたいのだけど、何人か死ぬ物語だし、僕はあの世界観めっちゃ好きだけど、絶望しかないやんとも言われたので読む人を選ぶのかなと思った。僕はどんな薄汚い絶望の世界でも、その一筋の光が確かに光っていれば作品として大好きなのだが、それは個人の好みということで、逆にまったく絶

          図野象さんの話がめちゃんこ面白くてだな