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化学の現場やさんで特定難病患者。ゲームライターもしてますたまに。:アイコン写真→ (c…

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化学の現場やさんで特定難病患者。ゲームライターもしてますたまに。:アイコン写真→ (c) Dan (catching up) 2013 : http://creativecommons.org/licenses/by-nd/3.0/deed.ja

記事一覧

飛び込めなかったあの頃に

フランス発の変わったITエンジニア養成機関、”42 Tokyo"の入学試験が1月と2月に行われ、予定されていたはずの3月生が延期となり、開校そのものも未定となってしまったあの…

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3年前
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42Tokyo Piscineを難病患者が泳ぎ抜いた話

今回のエントリはあくまでも「Picsine参加に悩む人」への羅針盤になることを目指して作成したものです。試験という性質上、その細かい中身には一切触れません。その意味で…

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4年前
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Razer Huntsman Tournament Editionを買った

はじめてのUSキーボード。完全にロマンで買ってしまった。なんかUSキーボードの方がかっこいいじゃん?みたいなのって古いじゃん?でもやっぱり一度は手に入れてみたいじゃ…

トラスク
4年前
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人間を最大に信じた男……サン=テグジュペリ「人間の土地」

#推薦図書  兼業ゲームライターが推薦します ◆弱さを暴き出すことは果たして本質か極限状態に置かれた人が取り得る行動は悪だろうか。生きるか死ぬかの、のっぴきならな…

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5年前
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UBI montreal への感謝文: Child of Light レビュー(ネタバレあり)

▲人の心を打つ作品 人の心を打つ作品に必要なものがあるとすれば、それは人の心の構造に対する理解ではないかと思う。長く愛され続ける多くの古典芸術作品にはそうしたも…

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10年前
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己の直視:悲観と勇気

 静かな部屋で身体を休めているひといきの間であったり、仕事に集中しているからこそ流れる頭の中の哲学的なことであったり、思いがけず己と向き合ってしまう瞬間というも…

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10年前
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飛び込めなかったあの頃に

飛び込めなかったあの頃に

フランス発の変わったITエンジニア養成機関、”42 Tokyo"の入学試験が1月と2月に行われ、予定されていたはずの3月生が延期となり、開校そのものも未定となってしまったあの頃から、試験を終えた人達は何をしていたのでしょうか?

以前、試験を受けた感想をnote(https://note.com/trasque/n/n471c732e0c10)に書き、難病患者としてどのように挑んだのかを振り返りま

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42Tokyo Piscineを難病患者が泳ぎ抜いた話

42Tokyo Piscineを難病患者が泳ぎ抜いた話

今回のエントリはあくまでも「Picsine参加に悩む人」への羅針盤になることを目指して作成したものです。試験という性質上、その細かい中身には一切触れません。その意味で、こちらを読んでも一切有利になることはありませんので、事前情報を得たい方にとってはあまり意味のない記事になると思います。

ターゲットは「身体にハンデを持つ人」です。この視点で書くことは一般的にリスクのあることですが、たとえポジション

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Razer Huntsman Tournament Editionを買った

はじめてのUSキーボード。完全にロマンで買ってしまった。なんかUSキーボードの方がかっこいいじゃん?みたいなのって古いじゃん?でもやっぱり一度は手に入れてみたいじゃん?といった逡巡を何度となくしたことは誰だってあります。

別にエンジニアではないので、本当に趣味の買い物なんですけど、悪いのはツクモなんです。ついったーでこのモデルのタイピング動画をあげていて、その音が本当に良くて、ああ欲しいと思って

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人間を最大に信じた男……サン=テグジュペリ「人間の土地」

人間を最大に信じた男……サン=テグジュペリ「人間の土地」

#推薦図書  兼業ゲームライターが推薦します

◆弱さを暴き出すことは果たして本質か極限状態に置かれた人が取り得る行動は悪だろうか。生きるか死ぬかの、のっぴきならない状況で迫られた行動の選択は、多くの場合に愚かで浅はかなものとなってしまう。 ……そのように描かれたものは、ちょっと周りを見渡せばいくらでも探し出せるだろう。

人間の弱さを暴き出すことと、人間の本質を見極めることとは、果たして同じもので

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UBI montreal への感謝文: Child of Light レビュー(ネタバレあり)

▲人の心を打つ作品 人の心を打つ作品に必要なものがあるとすれば、それは人の心の構造に対する理解ではないかと思う。長く愛され続ける多くの古典芸術作品にはそうしたものが確かに貫かれていると思うし、それら「哲学」とも呼べるような何かは今でも探求が続けられていて、決して古めかしいだけのものではない。その時やその時代において求められるものは少しずつ変わるし、個人の人生において遍く万人が例外なくその「哲学」を

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己の直視:悲観と勇気

 静かな部屋で身体を休めているひといきの間であったり、仕事に集中しているからこそ流れる頭の中の哲学的なことであったり、思いがけず己と向き合ってしまう瞬間というものがある。

 理想の自分とかけ離れて行く日々を直視させられ、不安を打ち消したり、理由を並べてみたり、不機嫌を募らせてみたり、そうこうするうちに日々の忙しさに乗っかっていつのまにか後回しになっていく。

 それでもいつか誰もが、力の無さを痛

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