小説「対抗運動」第3章5 奇妙な戦争
舞ちゃん「おいさん、戦争は終ったん?」
おいさん「どうなったら終わりじゃろうかね。大量破壊兵器を廃棄する事が目的で強引に始めたんやったが、肝心の兵器が見つからんけん、途中でフセイン政権打倒へ換えたみたいやからね。国連の合意なしで始めたんやから、目的もアメリカとイギリス政府だけで決めるんじゃろうね。」
舞ちゃん「奇妙な戦争やね。始まる前に国連で議論しよった時も、必ずアメリカは始めるやろと世界中の人が何となく解っとったしね。経済も得体がしれんけど、この戦争も不気味やね。」