詩人・山下英治さんの第二詩集出版を記念して


 本日2020年9月22日、詩人・山下英治さんの第二詩集「夜と朝のあわいの閃き」が出版されました。

 なかなかの好評を頂いた前作「喧噪のなかの静けさ」に続いて書かれた詩篇、36篇を収録した詩集です。「朝と夜のあわい」つまり「ブルーアワー」にまつわる詩篇です。

(引用:Amazon 「夜と朝のあわいの閃き」紹介ページより)


 今回は第二詩集の出版を記念して、山下英治さんの応援記事を何回かにわたり書きたく存じます。


詩人・山下英治さんについて

 詩人としてご活躍されている山下英治さん。どのようなお方なのでしょう。Amazonの「著者について」にはこのような紹介文があります。

 1972年神戸生。大阪在住。著作に「小詩集 喧噪のなかの静けさ」がある。今年47歳にして初の詩集を著す。著者は統合失調症を患っており、人工透析を受けている。(前作の紹介文参照)

 山下英治さんとは吟遊詩人仲間として仲良くさせていただいていることもあり、人工透析の苦しみについて時折お話を伺うことがあります。想像を絶する痛みや孤独を抱えながらも、日々の生活で見つけられた幸せな瞬間をそっと掴み、詩という作品として仕上げる姿勢は、心から見習いたいと感じています。

 英治さんが掴む幸せな瞬間は、通院の行き帰りや日々の散歩、帰宅後にゆっくりと味わう紅茶の中にあるといいます。Twitterでもそのひとかけらを投稿されています。


 そうして出来上がった詩は、Twitterやnoteで一部公開されることもあります。

  

詩集・「夜と朝のあわいの閃き」について

 第二詩集のタイトルにもある「夜と朝のあわい」とは、ブルーアワーのこと。英治さんの朝は早く、空がブルーアワーに染まる時間帯には、詩を作られたり読書をされたりしているそうです。

ブルーアワー(英: blue hour)
日の出前と日の入り後に発生する空が濃い青色に染まる時間帯のこと。元々はフランス語のl'heure bleueに由来する。
(引用:Wikipediaより)

 詩集の表紙も、英治さんがご自身で撮影された空の写真です。


 こちらの画像を拡大された方はお気づきになられたかと思いますが、実は今回表紙の帯を担当させていただいております。きっかけなどはまた今度の機会に掘り下げることとして、帯を書くにあたり先んじて拝読した際の印象を少し。

 まえがきにて、前回よりさらにディテールにこだわって第二詩集をまとめられたことを知り、詩集を最後まで拝読した頃には、英治さんがその目で見たいくつものブルーアワーの瞬間、そしてその瞬間を眺めていた時の感情を想像して胸がいっぱいになりました。あたたかい詩の中にほんのりと落ちる影を見つけては、零れそうになる涙を押しとどめながらページをめくりました。

 最後のページには詩人の紗野玲空さんが英治さんへ寄せた詩が綴られているのですが、これがまた心を動かされました。

 作品それぞれの感想も思いっきり書きたいところですが、これはぜひ実際にお手にとって体感していただくのが一番かと存じます。

 さて今回はここまで。最後までお読みくださりありがとうございます。詩集出版記念として今後も少しずつ記事を執筆する予定ですので、何卒よろしくお願いいたします。


山下英治さん、改めまして第二詩集の出版おめでとうございます。
この場を借りて御礼申し上げます。

  




 





ここまでお読みいただきありがとうございました。 いただいた御恩は忘れません。