ダメ出しされると死にたくなるあなたへ:『アダルト・チャイルドが自分と向きあう本』
※この記事、私の「膿出し」みたいな記事ですごい長いです。1万字以上あります。ワークに私が回答してるところは必要に応じて飛ばしつつお読みいただけると…読みやすいかと…。それでも長いので、時々タイの地獄寺の写真を挟むことにしますね。
頭では人格否定じゃないとわかっている。それでも、ダメ出しされるとこの世の終わりのようにつらい。
先日、『ジェーン・スー生活は踊る』というラジオ番組に、以下のような相談が寄せられていました(今日の記事に関するとこだけ紹介しています)。
・相談者の方は、
商品のパッケージデザインの
仕事をしている。
・デザイン決定のための会議で、
自分のデザインに
何か意見がつけられると、
自分自身が
否定されるように感じてしまう。
・意見されているのは
自分だけではなく
他の人もそうで、
人格攻撃ではない。
他の人は意見されたら
さっぱりと修正している。
・頭では
自分自身が否定されている
のではないとわかる。
それでも、会議の日になると
すごく不安になってしまう。
この番組、大好きなんですけど、この相談への回答についてはなんか、すごくモヤモヤしたまま終わりました。
それは、私も相談者さんと同じように、
・自分がしたことに意見がつけられると、
自分自身が
否定されるように感じてしまう。
(たとえ相手が
優しい口調で話してくれても)
・頭では、
自分自身が否定されている
わけじゃないとわかる。
でもどうしても過剰に傷ついてしまう。
という問題を抱えていて、「頭ではわかってるけどすごく傷ついてしまう」ことの出口を示してくれーーという期待を持ってこの相談を聴いたのに、その期待には応えてもらえなかったからだと思います。
スーさんはカウンセラーじゃないから、スーさんの役割におけるベストな回答をされていたと思うんですが、「問題の根っこはそれじゃない気がする。表面にしか触れてない気がする」と強く感じました。
それがですね、今日読んだ本で、「あ、これだ。私の苦しみの根っこはここにあったんだ」「ここをほどいていけば、楽になれるんだ」とわかった気がしました。ものすごい発見でした。
(「生活は踊る」にメールを出した方の苦しみの根っこも、もしかしたら同じなんじゃないかという気がします)
具体的には、以下のようなところで、ビビビと来ました。
・自分が小さかったとき、
モヤモヤしていたこと・つらかったことが
まだトラウマとして残っているから、
こんなにつらい。
そこをじっくり見つめなおすと
出口が見えてくる。
・つらい人は、自分が育った家庭、親をみて、自分で「ルール」をつくって自分を閉じ込めてしまっているかも。
そのルールの内容を確認して、自分を苦しめているルールは書き換えてみよう。
・小さい頃の自分に、
あなたは価値があると言ってあげよう。
(←今の自分に「価値がある」と
言い聞かせるのは
なんかしっくりこなかったけど、
小さい頃の自分は
だいぶ他人感があるので
より実践しやすいと感じた)
おいしいもの食べても、したいことを次々にやってみても、何かで結果が出せても、誰かに褒めてもらっても、恋人が優しくしてくれても、満たされない・それでも傷が癒えない、という感覚の中で生きていました。穴があいているバケツに頑張って水を入れている感覚です。
だから、急いで水を入れても、水の量を増やしても、つらいのが消えませんでした。
水の入れ方はわかるんです。でも、穴の塞ぎ方はわからない。
やっと、この本に穴の塞ぎ方を教えてもらった気がしました。
穴を塞ぎきるのは簡単じゃないし時間がかかると思いますが、前よりも出口が見えて、ちょっと楽になりました。
たぶん同じように悩んでいる方がいらっしゃると思うので、本を読みながら私がワークしてみた内容を記事にしてみたいと思います。
※このnoteでは、私が取り組んだワークを抜粋して紹介するので、全部知りたい方はぜひ本を読んでみてください。
特に届けたいと思っているのは、以下のような方たちです。
・人にダメ出しされると過剰反応してしまう方。
・自己肯定感がすごく低いと感じている方。
・機能不全家族で育ったこと(毒親に育てられたこと)が、大人になっても自分の人生にずっと影を落としていると感じている方。
紹介するのは、こちらの本です。
――
アダルト・チャイルド(アダルト・チルドレン)とは何か?
最初に、本のタイトルに入っている「アダルト・チャイルド」の説明から。
わかりやすいので、Wikipediaの説明を引用します。
アダルトチルドレン(英:Adult Children)とは、
・親がアルコール依存症の家庭で育って成人した人。Adult Children of Alcoholics(ACOA、ACA)の略語。アメリカでアルコール依存症治療との関わりの中で生まれた言葉である。
・親や社会による虐待や家族の不仲、感情抑圧などの見られる機能不全家族で育ち、生きづらさを抱えた人。Adult Children of Dysfunctional family(ACOD)。「機能不全家庭で育ったことにより、成人してもなおトラウマ(外傷体験)を持つ」という考え方、現象、または人のこと。
最初にこの言葉を聞いたとき、「大人になりきれてない精神状態の人のことなのかな?」と思っていましたが、どうやら違うようです。
本の内容紹介とワークの実践
※以下、ワークの内容を抜粋しながらご紹介していきますが、興味を持って取り組んでみたいと思ってくださった方、やり方を間違うと傷が深くなってしまいそうなので、よかったらぜひ実際の本を買って、注意事項を読みながら取り組んでください!必要に応じて、グループワークなどに参加してください!
※ワークに付与した数字は、この記事にまとめる便宜上私がつけたものです。ワークのタイトルも、記事に整理するにあたって適宜私がつけてます。内容は、本の内容を踏まえて書いてます。
なんか会話形式で書くと書きやすい気がするので、そんな感じで進めてみます。
こんな人たちをイメージしながら、読んでみてください。
先生:
アダルトチャイルド(以下、AC)がかかえる苦しさの核には、共依存=「自己の喪失」があります。
程度のちがいこそあれ、次のような傾向はACに共通しています。
①自分の感情やニーズ・欲求がよくわからない
周囲の要求や期待を敏感に察知して行動してきたために、自分がどう感じているか、何が必要か、どうしたいのかが、はっきりわからない。
②自分を主張できない
感じていること、望んでいることがあっても、相手の反応を恐れて表現できなかったり、表現すべきでないと考えてしまう。
③相手と自分の境界線が混乱している
受け入れたくない要求にもNOと言えなかったり、相手の責任まで背負いこんだり、相手を自分の思うようにコントロールしようとしたりする。
④ありのままの自分でよいと思えない
相手に必要とされることで初めて自分の存在意義を感じたり、強い自責感や完全主義で自分を追い立てたりする。
⑤自分が大切な存在だと思えない
「自分はここにいてよいのだろうか」という漠然とした不安や、自己否定感、むなしさがある。自分のために何かをすることに罪悪感がある。
(番号はけそが付与したが、記載内容については『アダルト・チャイルドが自分と向きあう本』より引用)
けそ:
①・②は該当しなかったり、脱出済だったりするけれど、③~⑤はまんま私だな…。
①は完全には該当しないけれど、「あの人私に話しかけてくれなくなったから、たぶん嫌われたな」「この人今日機嫌悪いな、いつもよりも暗い顔してる」とかはすぐ感じちゃう。特に前者は、妄想であって実際のところはわからないのに、長期間傷つき続け、悲しみ続けてしまうな。
――
■原家族ワーク
※原家族=自分が育った家族
先生:
ここからのワークに取り組む前に、まずは以下の3つを約束してください!
①自分を「ほめてあげる」ことを忘れない
②あなたのプロセスを誰かと分かちあう
特にアディクション(依存)の問題がある人、うつなどで治療を受けている人は、治療者のサポートを受けながら作業をしてくださいね
③つらくなったら無理をしない
けそ:
は~い!
先生:
原家族ワークでは、子ども時代の自分と家族をくりかえしふりかえります。
その第一の目的は、「パターンのルーツを探ること」。
現在の自分を苦しめている思考や行動、人間関係のパターンがどこから来ているのか見つけて、過去と現在をつなげます。
そして、パターンのもととなっている過去のメッセージのうち、「自分にとって有益なものは残し、自分を傷つけるものは変えて」いきます。
ワーク①:あなたの原家族にあった問題は何でしょうか?
●家庭内に、どんなことが起こっていましたか?
●親は、それぞれどのような状況にありましたか?
けその回答:
●家庭内に、どんなことが起こっていましたか?
・父親が言うことは絶対で、父親以外のメンバーは父親に怒鳴られながら暮らしていた。反対意見を言っても机を叩かれて否定されるので、父の言うことをただ受け入れるしかなく、会話は不可能だった。父が仕事から帰宅するまでは家族がリビングに集まっていても、帰宅したら子どもたちは自分の部屋に行った(父の近くにいたくなかったため)。
・私が小学生だった頃くらいまでは、父母が頻繁に口論していた。家庭内でも、外でも。夜でも口論していたので、私や自分のきょうだいは自分のベッドに避難した。妹はいつも泣いていて私はよく慰めていた。
・母親がしたいことが父親によってほとんど制限されていた。
・母親が父親の愚痴を子供たちに毎日のように話していた(特に私は長女だったのでよく愚痴を聞いた)。父親の失敗、不器用さ、友人の少なさ、収入の少なさ、容姿などをバカにしていた。
一休み一休み…
●親は、それぞれどのような状況にありましたか?
<父>
・幼少期自分の母親から時折虐待を受けていた(タバコの火を体に押しつけられていたと言っていた)。
・一度会社をリストラされた(詳しい原因はわからないが、部下の精神を病ませてやめさせてしまったことがあるらしく、そのことも対象者に選ばれた原因かもしれない)。
・再就職した会社でも、「閑職に追いやられた」と母は言っていた(それまで海外出張などに行っていたが、異動して専門外の部署に配置されたのち出張などなくなった、と母は言った)。
・上と下にきょうだいがいるが、自分よりも下のきょうだいが母親にかわいがられている、という意識をずっと抱えていたようだ(時折口に出していた)。
<母>
・子供が好きで小学校教員の仕事を楽しんでいたが、3人子供を生み、「このままでは家庭が回らない」と(自身は何も家事を手伝わない)父(彼女にとっては夫)に言われ、専業主婦になった。その後も時々教育関係の仕事(採点やパートタイムの教員など)をしていた。
・両親には厳しくも愛情を持って育てられたが、3人きょうだいのうち自分が一番学力が低いということをコンプレックスに思っている様子があった(私は勉強はできないからそれ以外で努力した、と言っていた。実際には短大在学中に「やっぱり四大で学びたい」と仮面浪人を経て志望校に入ったので、学力が低いわけではないが、上のきょうだいと下のきょうだいが優秀すぎて引け目を感じていたようだ)。
――
■インナーチャイルド・ワーク
先生:
育った家の家族を乗せて走っているバスを思い浮かべてください。
あなたは、小さいときなんと呼ばれていましたか?
けそ:
「けそ(下の名前呼び捨て)」です。
先生:
小さいけそちゃんも、そのバスに乗っています。
行き先もわからず、ガタガタ揺れて走るバス。
何回も急カーブを切って、やっとここまで来ました。
ドアが開きました。
小さいけそちゃんが、不安そうな表情で降りてきます。
目を見つめてみてください。
小さいけそちゃんは、何を感じていますか?
大人のけそさん、けそちゃんの近くにかがんで、声をかけてあげてください。
抱きしめて、一緒にいるよと約束してあげてください。
そして一緒に歩き始めます。
抱きしめたときの感覚と、抱きしめられたときの安心感を、味わってみてください。
ワーク②:ここまでで浮かんできた感情を手がかりに、次のことを書きだしてみましょう。
●子ども時代の家族の中で、思い出すシーンはありますか?
(特定の事件でも、日常的にくりかえされた状況でも)
●そのとき、家族のだれが、どうしていましたか?
●子どものあなたは、どうしていましたか?
●そのとき、子どものあなたは、どんな気持ちでしたか?
(悲しかった、こわかった、さびしかった、ドキドキした、息がつまるような感じがした、など)
●子どものあなたは、ほんとうはどうしてほしかったのですか?
けその回答:
・わがままを言ったら母にゴミ袋に入れられて「わがままを言う子は捨てるよ」と言われた。私の下のきょうだいも同じことをされた。
→悲しくて怖くて抵抗した。捨てようとしないでほしかった。
・わがままを言ったら時々「ビシ」と呼ばれる罰を受けた。(人差し指と中指を揃えて太ももを勢いよくぶつことを私の実家は「ビシ」と呼んでいた)
母親に「それ以上わがまま言うならビシするよ」と脅されることが時々あった。
母は、小学校教員であったが、教員の体罰がニュースなどで話題になると「でも、言葉でいうよりも一回叩いたほうがわかる子ってやっぱりいるからね」と話していた。
→怖かった。やめてほしくて泣いた。痛い思いをさせないでほしかった。
・ディズニーランドに行った際、誰かがフラッシュ撮影したことで乗り物が止まってしまったことがあり、父親が係の人を怒鳴りつけていた。
→私は、余計なことを言わずに黙っていることにした。楽しみにしていたのに嫌な思い出になって苦しかった。楽しい場所で怒鳴らないでほしかった。
周りの人に、「あのやべえやつの仲間」と思われるのも恥ずかしかった。
一休み一休み…。
・下のきょうだいが嫌がっているのに、下のきょうだいの学校行事のビデオを無理やり父がテレビで再生して、きょうだいが泣いていた。それを見た父は、うるさいと言って怒っていた。私は少し遠くからその様子を見ていた。
→そこまでして観る意味がわからなくて、ここでは自分は父の言うことを
聞くしかないんだと絶望的な気持ちになった。きょうだいが嫌がってるんだから再生しないでほしかった。
・下のきょうだいが父親に挨拶を返さなかったという理由で幼稚園を休まされてリビングで長時間正座させられていた(食事も抜かれていた気がする)。
私はきょうだいに話しかけないように気をつけた。
→見せしめみたいに小さい子が正座していて怖かった。そんなことで幼稚園を休ませないでほしかった。私も下手すると食事が抜かれてしまうと思って怖かった。
・母が父と喧嘩して「あなたは話を聞いてくれないじゃん」と言いながら泣いていた。私はたしか、それを見て泣いてる妹の頭をなでて、子ども部屋で慰めていた。
→いつも母は父のことを「お父さん」と呼んでいたので、見てはいけないものを見た気がしてぎょっとした。母が泣くところは見たくなかった。
気持ちがザワザワして落ち着かなかった。見たくないけど逃げる場所もなくて嫌だった。
先生:
小さかったときのけそちゃんは、そのときにできる限りのことをしました。
つらくても、一生懸命やってきました。
だから、今のけそさんがここで生きています。
一人でがんばってきたけそちゃんに、大人のけそさんが声をかけてあげましょう。
たいへんだったのに、がんばったね、えらい!
もう大丈夫だからね、
怒鳴ってる人がいないところで
眠れるからね。
けその心の声:
社会人になって一人暮らしを始めたとき、「やったあ、これでようやく帰りたいと思える家で暮らすことができるようになった」と思った。
あの家から抜け出せて、本当にすごく嬉しかった。
それ以降も、有休をとって家で昼間ごろんとしてるときなどに「驚いた。家が静かだ。誰にも怒られずに休めて嬉しい」と時折思ったりした…。
先生:
子どものあなたが言ってほしかった言葉を、
これから毎日、声に出して言ってあげましょう。
子どものあなたがほんとうに満足して、納得するまで。
例えば、こんな言葉がありますよ。
・まちがったり、失敗してもいいんだよ。
・あなたがそばにいてほしいときは、
いつでも一緒にいるから。
・あなたが生まれてきて、とてもうれしい。
生まれてきてくれてほんとうによかった。
――
■五つの役割
先生:
機能不全家族で子どもたちがとる役割には、以下の五つがあります。
・ヒーロー〈優等生〉
「優秀ないい子」「しっかりした子」でいることで、なんとか評価されようとがんばる。
・スケープゴート〈問題児〉
トラブルを起こし、
攻撃的にふるまうことで
自分の存在を主張する。
そうすることで、
家族の元からの問題から
みんなの目をそらしてもいる。
・ロストチャイルド〈いないふり〉
すみっこでそっと息をひそめて、
傷つけられることから自分を守り、
自分だけの空間をなんとか確保している。
・クラウン〈道化師〉
おどけた態度やかわいいしぐさで
家族の緊張をやわらげ、
場をなごませる役割。
争いを回避しようと、
いつも気を配っている。
・ケアテイカー〈お世話焼き〉
親の面倒をみたり、
親が起こした問題の後始末をしたり、
グチや相談を聞く。
弟や妹の保護者役になることも。
先生:
いくつかの役割を演じる子供もいますし、
途中から役割を変える子供もいます。
しかしどの役の子どもも、
「これで十分、よくやった」と
言ってもらえることはありません。
ワーク③:五つの役割
●あなたは五つの役割のどれを、おもに演じてきましたか?
【それぞれの役割に関する質問】
・ヒーロー〈優等生〉
□学校では、いつもよい成績をとるよう
努力していましたか?
□周囲に「しっかりした子」と
言われることが
多かったですか?
□ミスや失敗をすると、
ひどく自分を責めて落ちこみますか?
□周囲に能力を評価されなかったら、
自分の価値を感じられませんか?
・スケープゴート〈問題児〉
□親や教師に反発や怒りを
ぶつけてきましたか?
□ルールを無視した行動で
自分の存在を
目立たせようとしましたか?
□怒りにまかせて
相手を非難攻撃することが多いですか?
□あなた自身の寂しさや傷を
わかってくれる人など
いないと感じますか?
・ロストチャイルド〈いないふり〉
□家庭でも学校でも、
なるべく目立たないように
行動してきましたか?
□「素直な子」
「おとなしくて面倒をかけない」と
言われることが多かったですか?
□自分の存在が忘れられているように
感じてきましたか?
□自分はいなくてもよい存在なのではと
感じることがありますか?
・クラウン〈道化師〉
□小さい頃から
周囲を笑わせよう、
なごませようと努めてきましたか?
□「落ち着きのない子」と
言われましたか?
□その場がシラケたり、
気まずい雰囲気になると
非常に不安を感じますか?
□ 深刻に悩んでいても
冗談にまぎらしたり(※原文ママです)、
傷ついているのに
ニコニコしたりしますか?
・ケアテイカー〈お世話焼き〉
□「やさしい子」「思いやりのある子」と
思われてきましたか?
□周囲の役に立つよう、
がんばってきましたか?
□困っている人がそばにいると、
放っておけませんか?
□相手が何を望んでいるのか、
非常に敏感に感じとるほうですか?
※いくつかの質問を抜粋して引用しましたが、本の中では、もっとたくさんの質問が用意されています。
一休み、一休み…。
けその回答:
私は、「ヒーロー〈優等生〉」と「ケアテイカー〈お世話焼き〉」を演じてきました。
●子どもの頃にとってきたのと同じ役割を、今の人間関係や、今の自分の家族の中で、演じてはいませんか?思いあたることを書きだしてみましょう。
けその回答:
・ヒーロー〈優等生〉
□なるべく一発で
なんでもうまくやろうとしている。
うまくできないと泣いてしまうことがある。
□優等生でいることに
価値があるような気がするから、
ダメ出しされそうな環境には
怖くて飛び込めない。
・ケアテイカー〈お世話焼き〉
□困ってそうな人がいると
つい口を出してしまう。
でもキャパオーバーになって苦しくなる。
□キャパオーバーにならないように、
困っていそうでも口を出さないぞ!と
思って我慢していると、
自分本位な自分が
非人道的なように思えてすごく苦しい。
□他人の話を適当に聞いている人を見ると
とても腹が立つ。
●自分のよい特質となっているところはどこですか?
けその回答:
・ヒーロー〈優等生〉
□みんなが何か言いたそうにしてるとき
率先して発言できる
□まあまあ努力家である
□できる範囲で、
前進するための
行動をとっている
□一度引き受けたことは
とてもつらくて苦しくても
一応やる
・ケアテイカー〈お世話焼き〉
□つらい気持ちの人を
時々助けている
(何人か、
感謝の手紙をくれた人がいる)
□困っていそうな人を
時々助けている
(道がわからなくて困っている
外国人観光客の人、
デパートに一人でいる子供、
転んでいるおばあちゃん等)
□チームで何かするとき、
自分から発言するのが
苦手そうな人に
気づいたら
その人の意見を聞いて、
他の人に伝えたりしている
●つらくて変えたいと思っているパターンはなんですか?
けその回答:
・ダメ出しされたときに
この世の終わりみたいに傷ついたり、
ダメ出ししてきた人を
過剰に責めたりするのをやめたい。
・失敗すると
自分の能力がないように
感じるのをやめたい。
・人が褒められると
褒められていない自分は
だめだと思うのをやめたい。
・同年代の人が活躍しているのを見て、
何も成し遂げていない自分はだめだと
思うのをやめたい。
・誰かが困っているのに気づきながら
何もできていないと、
自分を責めてしまうのをやめたい。
――
■否定的なメッセージをおきかえる作業
先生:
過去と現在を見ていくと、自分が驚くほど同じパターンでものごとに反応し、行動していることに気づきませんか。
パターンの中には苦しいものもあると思いますが、その背景には、子ども時代に家族との関係の中で受け取ったメッセージがあります。
「つねに努力を続けなければならない」、
「いい気になってはいけない」、
「自分のことばかり考えるな」…
メッセージには、親から直接言われたものもあれば、原家族で自分が演じた役割の中でつちかったものもあります。
メッセージには、肯定的な面と、否定的な面があります。
たとえば、〈お世話焼き〉の子どもは、「人の面倒をみる子は、やさしくていい子」という肯定的なメッセージと、「自分のことを考える子は、わがままで悪い子」という否定的なメッセージ、両方を取り込んでいます。
このうち、否定的なメッセージのみをおきかえてみましょう。
肯定的なメッセージは美点につながりますが、否定的なメッセージは私たちを駆り立てて、苦しませたり傷つけたりするからです。
ワーク④:新しいメッセージを自分に与える
●あなたはどんなときに「自分はよい」と学び、どんなときに「自分はダメだ」と学んだのでしょうか?
けその回答:
・「自分がよい」と学んだとき
□きょうだいと比べられて
勉強ができるのを褒められたとき
→母は、
「けそは何も言わなくても
自分から勉強するんだけどね-」
とかよく言っていた
(しかしこれはきょうだいにとっては
ものすごくプレッシャーになったと思う。
きょうだいにはきょうだいのよさがあるのに。
自分の子供の不備を責めるとき、
母はよく、こういう婉曲的な物言いをした。
あときょうだいを比べながら
非を指摘することが多かった)
□母に優等生であることを誉められたとき
よい成績の通知表
(実技以外は大体よかった)を
見せたとき、
市の書道展に作品が選ばれたとき、
志望校に合格したとき、
吹奏楽コンクールでいい成績を収めたとき、
卒業生代表でいい答辞が読めたときなど。
・「自分はダメだ」と学んだとき
□ぼんやりしていると
「周りを見て、もっと動いて」と
母に怒られた(頻繁に)
□母が忙しそうなので
料理を手伝おうとすると
「食材の利用計画があるから
手を出さないで」と言われた。
一方で、
家事を手伝わないことを責められて
混乱した。
●「私はよい」と感じるとき、あなたは肯定的なメッセージにしたがっています。「私はダメだ」と感じるとき、あなたは否定的なメッセージによって自分を裁き、もっとがんばれと駆り立てているのです。
あなたが原家族で与えられたメッセージはなんでしょうか?それぞれの肯定的な面と、否定的な面を書き出してください。
けその回答:
・努力する人はいい
⇔がんばれていない人はだめ
母はいつも、私の下のきょうだいがゴロゴロしているときなど「その時間に私は掃除して洗濯してご飯もつくったのに」と怒っていた。
・人のことを考える人はいい
⇔自分のことばっかり
考えている人はだめ
母はいつも、自分の好きな仕事に夢中で子どもは祖父母(母の父母)に
預けている叔父夫婦(母の弟夫婦)を「どうかと思う」と言っていた。
あと、自分の趣味に時間をかけている私の小学校にいた先生のことも「先生としてまずい」と言っていた。
・気を遣う人は偉い
⇔気が利かない人はだめ
母にいつも「もっと気を遣うように」「周りを見て行動するように」「あとの人を考えて行動するように」と言われていた。
・最初から上手にできることが
すごくいい
⇔最初からできないのは
よくない
母の料理を手伝おうとすると怒られ、何もしないでいると「家事をしない」と愚痴られたことから。
この経験は、私が人が矛盾したことを言うと過剰反応してしまうことの根っこでもあると思う。
一休み、一休み…。
・成功は素晴らしい
⇔失敗はとても悪い
母が父の失敗を話して笑っているのを聞いたり、父母ともに、私のきょうだいの受験失敗をずっとやり玉にあげていたのを聞いたりして、笑われたり後々までずっと言われるのが嫌だから失敗しないようにしようと思った。
失敗すると、この世の終わりのように思った。
・親のお金を節約する
子供はいい子供
⇔親のお金を
予定よりも
たくさん使う子供は
だめな子供
母は、受験で公立学校に合格できなかった私のきょうだいについていつも「予定外」と言っていた。
私は高校も大学も公立だったので、(冗談ぽくではあるが)親孝行だと言われた。
・収入が多い人は
価値が高い
⇔収入が少ない人は
価値が低い
母は、「仕事を辞める前は自分の方が夫より収入が高かったのに」とか、
「私が貯金していたから夫がリストラにあっても家計が回っている。私の貯金から家計に補填している部分は多い。夫はそのことを知らないでのうのうと暮らしている」とずっと話していた。
◇けそのコメント◇
父とはあんまり会話しないようにしていたからというのもあるけど、私は母の考えにものすごく縛られていることがわかる…。
「自分だけが我慢すればいい」と思ってるお母さんたち!
(子供がいる女性でそう思ってる人が身のまわりに多いので、お母さんに呼びかけます)
その我慢、自分の中に留めておくことは絶対にできないよ!!!
子どもにまで毒が染み出てくるよ!!
うおーーー
だから、お母さんたちが犠牲にならない形でちゃんとお金を稼げる仕組みを、日本の社会につくりたいよーーー
なんでこんなに日本の社会で働くのは嫌なこととか間違ってることばっかりなんだよーーー
まずは私がお金持ちにならねばーーーー
(↑これもすごく「ヒーロー〈優等生〉ぽい」思考ですよね…)
●否定的なメッセージがあなたを苦しめていると感じるなら、それを新しいメッセージにおきかえます。
けその回答:
・がんばれていない人はだめ
→がんばれなくても、いる価値がある
・自分のことばっかり考えている人はだめ
→自分のことも考えていい
・気が利かない人はだめ
→気が利かなくても大丈夫
・最初からできないのはよくない
→最初からできなくても大丈夫
・失敗はとても悪い
→失敗してもいい
・親のお金を予定よりも
たくさん使う子供は
だめな子供
→親のお金を
予定よりも使ってしまっても
だめな子供ではない
・収入が少ない人は
価値が低い
→収入が
なくても少なくても
その人には価値がある
※本の中では、おきかえ方の例も紹介されています!
●それ(新しいメッセージ)を、毎日自分に向かってくりかえしましょう。鏡の前で声に出してみるとよいでしょう。
――
このあとにもワークは紹介されているんですが、私は「ここは実践できてるぞ」と思うところも結構あったので、この記事での本の内容紹介はここまでにします!
まとめの感想も書きたかったんですが、エネルギーを使い切ってしまったので、気が向いたらいつか追記します!!!(ということで、なんだか収まりが悪くてすみません)
とっても長文の記事になっちゃいましたが…最後までお付き合いくださった皆さん、ありがとうございました!
地獄みたいな世の中で、生きづらすぎてまじでうんざりしますけど、自分を許して生きていきましょ~!!
この本、続編もあるみたいなので、それも読んだら(そして気分が乗ったら)また記事にしますね。
おわり(タイに行きタイ)
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