子どもの個性は「違い」を伸ばし「間違い」を正す【育児哲学#17】
・大切なのは「違い」をなくすことではなく、楽しむこと
・人を傷つけたり法に触れることは「間違い」なので正しい対応を。
人間が一人一人
誕生するごとに、
なにか新しいユニークなものが
世界にもちこまれる。
◆フランスの哲学者 アラン『幸福論』引用
お互い対等でなければ、私たちが他人を理解することはできないだろう。しかし、対等どころか人間には違いがある。そして他人との違いが現実にあるからこそ、人はその差異を乗り越え、理解しようと、あらゆる言語を用いるようになったのである。大切なのは違いをなくすことではない。「異なるもの」として互いを尊重し合うことである。
子どもの個性はどういうとき、感じるでしょう?
積極性がない?協調性がない?
なにかマイナスな要素に思われがちですが、それもひとつの個性です。
積極性がないのは、逆に慎重にものを考えるからかもしれません。
協調性がないのは、逆に自主性が強く自分の力で行動したいからかもしれません。
数年生きている子どもにも形成された個性があり、価値観や傾向もさまざまです。
親子のタイプが似ていなくても、その子に合わせた対応を見つけてあげてください。
子どもはもちろん、タイプの違う他人にも「個性=違い」を尊重してあげてください。
そして、そのことを子どもにも教えてあげてください。
社会に出たときに困らない教育は「違い」を尊重した上で「間違い」は正すことです。
「違い」と「間違い」の違いはなんでしょうか。
「違い」・・・ ちがうこと。同じでないこと。
「間違い」・・・ まちがうこと。あやまり。
「違い」は、ただ「同じではない」ということです。
「間違い」は、「あやまり」があり、正しくないことです。他に正解があるということ。極端に言うと「間違い」は法律に触れることや、人を傷つけることもあります。「間違い」は正していきましょう。
子を育てる大人として、なにを「違い」とし、なにを「間違い」とするか。
その基準をしっかり持って、子どもに伝えることで、その子が社会に出たときに「自立して生きる力」をもった大人になってくれるでしょう。
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