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 学校の先生にとって、最も重要な仕事は「話す」ことではないかもだっピ〜タコピーの原罪を読み終えて〜


 みなさんは、「タコピーの原罪」という漫画をご存知ですか?

 ジャンプ+というアプリで連載されていて、昨日完結した全16話の短編漫画です。

 これ、すごく考えさせられる内容になっています。

 「幸せの押し付け」、「人を幸せにするために必要最低限のこと」、「悪環境が子供の成長にどんな弊害をもたらすか」

 このようなことが学べます。興味がある方は是非読んでみてください!


 さて、今日はそんな「タコピーの原罪」を読んで学んだことを整理する記事にしたいと思います。

 内容には踏み込まないつもりですが、ネタバレを気にする方は読まない方が良いかもしれません。

 それでも読んでも良いよって人は、少しだけお付き合いください。

 では、よろしくお願いします!



 作中では”おはなし”をすることが幸せにつながるというメッセージが何度も登場します。

 これには私も激しく同意です。

 人間って表面に出している表情や動作が本心ではないことが多い、不思議な生き物じゃないですか?

 だから、表面的な部分だけを見てコミュニケーションを取ろうとすると大抵うまくいきませんし、いつか仲がギクシャクしてしまいます。

 小さなズレがいつか取り返しのつかない大きなズレになり、人間関係を終わらせてしまうんですよね・・・(恋愛とかまさにそうですよね)。

 だから、私たちは定期的にそれらのズレを点検し、修正する必要があると思うんです。

 その手段が”おはなし”こと「話し合い」というわけです。

 今回私がこの漫画で「なるほど」って思ったのは、この「話し合い」の在り方です。

 「話し合い」って、文字通り「話す」ことがメインだと思いがちじゃないですか??少なくとも私はそうでした。

 だから、自分の気持ちをどう伝えるか、わかりやすく伝えるためにはどうするかっていうのに一番エネルギーを使ってたんです。

 でも、「タコピーの原罪」を読んで思いました。

 エネルギーを割くべきは「話すこと」よりも「聞く」、もっと言えば「相手を理解しようとする努力」なのかもしれないなって。

 「話すこと」に焦点を当てすぎると、言動が独りよがりになりがちです。話しているうちに、自分の主張、願いを通すことが第一になってしまいます。

 でも、それでは話し合いになりません。両者が聞く耳を持ち、落とし所を探していく。その際、多少主張が拙かったとしても関係ありません。お互いに聞こうという姿勢があれば、理解しようとするからです。

 まずは、「聞き」、「受け入れる」。

 これが、話し合いで最も大事なことなのではないかなって思いました。


 

 これは、先生の仕事にも通づると思うんです。

 先生の仕事は「教える」っていう立場上、「話すこと」が仕事だと思っていました。

 でも、違うのかもしれません。むしろ先生は「聞き、あいてを理解しようと努力する」仕事なのかもしれません。

 「話すこと」に重点をおいだ場合、

 どうしたらわかりやすく説明できるか

 どうしたら子どもの成長につながるか

 っていうところにエネルギーを注ぐと思うんです。

 もちろんこれらのことは非常に大事です。大事ですが、もしかしたら優先順位の一位ではないのかもしれません。

 この視点には決定的に不足している視点があります。それは、「今この瞬間の子どもの姿」です。

 子供を良くしたい

そう思うのは当然なのですが、それはあくまで未来の子どもの姿を見ることで、今この瞬間の子どもの姿はそれに隠れてしまうと思うんです。

 だから、まずは今の子どもを見て、話を聞き、理解しようとするのが大事なのかなって思いました。

 子どもを受け入れるための努力をし、それをして始めて、子どもを良くするための先生の”おはなし”が意味を持つものになるのではないでしょうか??

 


 タコピーには本当に色んなことを学ばせてもらいました。

 ありがとう、タコピー!

 本当に素晴らしい作品でした!

 
 きっとこの作品の解釈は人それぞれです、私とは全く異なる解釈をした方もいると思います。

 もし、そんな人がいたらぜひ”おはなし”しましょうね!

 午後で読んでくれてありがとうございました!



 っピ!


 

 

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