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『スタンフォードの自分を変える教室』②意思の力は体調で変わる

『スタンフォードの自分を変える教室』
ケリー・マクゴニガル 著

意思を貫くためにの実践的な知恵を教えてくれる本書。

前回の記事では、原始的な本能によって長期的目標は達成しにくいこと、しかし、自己認識を強めることで達成できる確率は高くなることを説明しました。

前回の記事:


とはいっても...

それだけで意思を貫くことは難しいのも事実です。

意思を貫きたいと思っても、たくさんの誘惑が邪魔してきます。今回は、このような誘惑をはねのけるための自制心はどのようにして発揮できるようになるのかについて説明していきます。

自制心が働かない条件を知る

「欲望に負けて、意思を貫けなかった...」という苦しみは誰にでもよくあることです。

ダイエット中なのにお菓子をやめられなかった、テスト期間中なのにゲームをしてしまった。という初歩的なものから、仕事や人生にかかわるレベルの公開を私たちは多く繰り返してきたことでしょう。

しかし、自制心が働かなった瞬間にだけ目を向けてはいけません。自制心を働かせるためには条件が必要です。その条件がそろっていないタイミングで意志力を発揮しようとした時点で、勝負は決まっていたのかもしれません。

本書で紹介されている、「自制心が発揮できない状況」とは以下の通りです。


「自制心が発揮できない状況」の一例
- 体や心にストレスがかかっているとき
- 疲れているとき
- 眠いとき
- 空腹なとき

これらは科学的に説明されているらしいのですが、ぶっちゃけて言えば感覚的に感じることそのままです。心身のコンディションが下がっていれば自制心は発揮できないということ。

確かに、仕事で疲れて、しかもイライラしている夜なんかは、やりたいことを放りだしてスマホに熱中してしまう、なんてことが僕にもよくありました。(幸いにも、最近は少し減ってきました。)

自制心を発揮できない自分が情けないのではありません。自制心を発揮できるように調整ができていないことが問題なのです。

自制心を発揮できる環境を用意する

というわけで、目標を達成するために、意志力を発揮するために、自制心を高められる環境を用意しましょう。

VS ストレス
ストレスは一瞬にしてやる気を奪います。徹底的に排除していく必要があります。

目的の行動を実行するためにストレスを生み出しているものがあれば、なくせないかどうかを考えてみます。

運動しようと思ったら服が準備できてなかったとか、勉強しようと思ったら周囲がうるさかったとか、note記事を書こうと思ったらPCの起動時間がめちゃくちゃ長かったとか...

ストレスの少ない環境に移動する、前準備を徹底する、より良い道具を買うなんていうのが思いがけない効果を生み出すことがあります。

VS 疲労・眠気
すぐに寝ましょう。

夕方や夜にやろうとするな。朝にやれ。

なんか今日やらないと後悔しそうなのは気のせいです。どこかで脱線します。

VS 空腹
腹が減っていても意思決定力が落ちるらしいです。「決断は空腹時には避けろ」とも聞いたことがあります。おそらく、満腹すぎるのも眠気につながるのでダメですが。

本書で紹介されているのはナッツを食べることです。持久性のあるエネルギーを与えてくれるそうです。

ナッツを食べることが正解かどうかは自信がないのですが、自分が意志力を発揮できたときを記憶しておき、そのときに食べたものをゲン担ぎにするのは良いかもしれませんね。

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