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今こそPUFFY

言葉がリズムに乗せてギュッと詰め込まれたボカロ曲、踊り出したいビートを刻むダンスミュージック、高音ボーカルが高らかに鳴り響くJ-Rock、複雑に音が絡み合う壮大なアレンジの曲たち。
僕はそんな今の日本の音楽たちのことが大好きだ。あの手この手で楽しませようとしてくれる。

でも、その早さや目まぐるしさに疲れちゃったりしませんか。

そんな今こそPUFFYを聞こうよ。

20代の大学生は気付いてしまったんです、PUFFYはいいぞ、と。とりあえず、つべこべ言わず〈渚にまつわるエトセトラ〉のPVを見てくれ。

もぅ〜ね、語弊を生むかもしれないけど言わせてもらう。最高にダサい!いや、だって、手をパオパオさせながら、ボックスステップ踏むか、普通?親指立ててグッグッ、グルングルンやぞ?世の中で一番気の抜けた動きと言っても過言じゃないでしょ、コレ。そんな誰にでも出来そうな動きを、とにかく楽しそうに2人がやるんですよ。この肩の力を抜ききって、気持ちは全力でダンスを踊る2人が最高にクールです。本当に衝撃を受けました、何だよ、このダサカッコよさは。信じられないほどカッコいいんです、誰に何と言われようと私たちは私たちなんだって感じで、私たちが私たちの好きなように楽しんじゃ悪い?って感じで最高にロックなんです。

今こそPUFFYを聞こう。

忙しい僕らにはあのゆるさが必要だ。無理しなくていいあのゆるさが必要だよ。肩に力を入れないで、楽しくハミングするように。だって歌詞も意味わからん。キャラメル気分で、メリケン波止場で、止まり木にハリソンフォードなんだ。え?なんて?
で、結局サビはカニ食べ行こう???

いいじゃないの、意味なんてなくったっていいじゃないの。だって、聞いてるだけで幸せになるようなワードが並んでるんだよ、言ってること終始意味わかんないのに、超ポジティブな気分になって、私たちはラッキーガールって思えてくるんだよ?なんて素晴らしい曲なんだろう。そして、いつのまにか気張らず鼻歌してて、気張らずパンチをしてて、気張らずカラオケで踊りながら歌えるようになってる。しかも、超ラフに歌って高得点。


誰もが発信できて、だからこそ人と違う凄さが求められて、そうなるとインパクトが必要で…。そんな今のコンテンツはみんな目まぐるしいんだ、全部に全部ハートがドキドキしちゃう。刺激だらけで毎日楽しいけど、実はもう疲れに疲れを重ねてる、ジェットコースター三昧。

そんな時に出せる処方箋がPUFFYです。幸せな気分だけゆっくりと注入してくれる、ゆるい幸せ。時には、そんなメロディーに身を委ねてみない?きっと自分のこと好きになれるから。

〈これが私の生きる道〉〈日曜日よりの使者〉〈愛のしるし〉どれも程よく心をほぐしてくれるよ。PUFFYみたいに気張らずいきたいね、気張らない自分が一番ステキな自分な気がするから。だから、

今こそPUFFY。



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