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第4回 カナダミュージシャンの日本ツアー|トロントの多様性をクリエイティブに楽しむ

前回は、私がカナダのミュージックレーベルで働いて感じたことについて書かせていただきました。今回のコラムでは、カナダミュージシャンの日本ツアーを開催した時のことについてお話したいと思います。

 カナダ滞在中の6年間に何度かツアーを行いましたが、個人的にとても印象的に残っていますのは、2013年に行った「The Jessica Stuart Few~TWO SIDES to EVERY STORY~Japan Tour 2013」です。

 自身で初企画・製作したツアーでしたが、カナダ政府をはじめ、日本の行政や日本のレコードレーベルやメディアなど、多くの方々にご協力をいただき、結果的に大成功でツアーを終了することが出来ました。ツアー中はアーティストと共に常に行動し、自らバンの運転やインタビューの通訳、またライブが無い日には観光ガイドまで行い、数多くのタスクをこなしたのを未だに鮮明に覚えています。

 このツアー企画は基本的にカナダからのリモートワークで日本側とコンタクトをしていたのですが、物理的な距離から生まれるコミュニケーションミスなど、多くの困難な場面がありました。ただ日本サイドからもとても前向きなサポートもあり、公演では多くの方にお越しいただき、また幼稚園や高校などで行ったワークショップも大盛況でした。私個人的にも、ラジオ出演やメディアインタビューなど多くの貴重な機会をいただきました。ツアーの最終収支としては赤字となりましたが、今もなおこの経験が貴重な財産となっています。

 カナダミュージシャンの日本ツアーを自分が手掛けるなど、カナダに来た当初は夢物語だと思っていました。ただやりたいという気持ちを誰かに伝えることで、協力者は必ず出て来ます。あなたの心の声は誰も分からないので、やりたいと思ったら是非行動に移してください。その行動がやがて共感を産み、夢が実現に変わります。次回は、Creators’ Loungeの法人化についてお話したいと思います。


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