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「高齢者の生活サポート事業『はとやま御用聞き』」-地域を活性化する公共施設マネジメント 地域との関係づくり編②-
こんにちは。
RFAまちづくりデザイン室の本家です。
私がディレクターを務めるコミュニティ型公共施設「コミュニティ・マルシェ」での活動をもとに地域を活性化する施設マネジメントのノウハウを同じように地域での活動をされる方々の参考になればとまとめています。
(コミュニティ・マルシェ活動概要はこちら・・・)
第1章 〜地域との関係づくり編②〜
今回は私がコミュニティ・マルシェに勤め始めて1年ほどしてから開始した高齢者のサポートサービス『はとやま御用聞き』についてのお話です。
コミュニティ・マルシェで活動を始めて1年ほど経ち、さまざまな町の方々と出会う中で年齢を重ねたお一人暮らしの方などで町内での生活に不便を感じてらっしゃる方に出会う機会が増えてきました。
コミュニティ・マルシェの施設としては多世代交流の活動は始まっていたのですが、私はコミュニティ・マルシェだけが活性化するのではなく、町全体として活性化し、その中心にマルシェがあるという発展をしなければ、本当の活性化と言えないと当初から考えていたので、健康上の理由などから頻繁にマルシェに来られない方々がどのようにしたらコミュニティに参加でき、楽しく生活ができるのか考えていました。
そのような状況の方々に話を聞きに行ったり、お手伝いをさせて頂くなかで様々な声が聞こえてきました。
例えばこんな声です。
「隣町のスーパーまで買い物に行きたいが車がないので行くことができない」
「買い物した荷物が重くて運ぶことができない(大きいサイズのペットボトル飲料やお米など)」
「草刈りをしたいが膝が悪くかがむことができない」
「大きいゴミを運び出せず、家の片付けが難しい」
「スマホの操作方法がわからず友人と連絡が取りずらい」
「新しい家電の操作が難しくてわからない」
等々
このような課題に対して解決方法がない状況でした。
町のシルバー人材センターで庭の草木の剪定サービスなどはありますが、まとまった量じゃないと頼めないし、ちょっとした草取りなどは頼みづらい。もちろん買い物や家電サポートなどはない。
そこで考えたのが『はとやま御用聞き』のサービスです。
行政や企業のサービスでは賄いきれない「ちょっとした困りごと」を解決できるサービスです。
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「そういった高齢者向け福祉サービスならボランティア活動で行えばいいじゃないか」というお声もあるかと思いますが、たしかにボランティアで行った方が助かる方々もたくさんいらっしゃると思いますが、ボランティアで行う場合、私が動ける場合にしかその方を手助けできませんし、コミュニティの中で経済を回すことでゆくゆくはこの活動を学生や若者に手伝ってもらいながら持続可能なものにできると信じていたので有料にすることは譲れないポイントでした。(実際に現在、これにより町に移住した若者が事業として高齢者の生活補助に関われる仕組みに繋がっています。そのことに関してはまた後日)
さて、この企画を考えて町の中にある掲示板に貼り出したところ、一週間ほどした頃からお仕事依頼の電話が相次ぎ、大反響になりました。
あらためてこういうサービスが求められていたんだなと気付かされました。
それ依頼、御用聞き活動はライフワークとして続け、「生活が楽になった」「引きこもりがちだったが若い話し相手ができて嬉しい」などさまざまな声をもらっています。
御用聞きからマルシェの存在を知り、定期的な外出の楽しみとして買い物に来てくださったり、コミュニティ参加へのきっかけづくりにも繋がっています。
私が同時期に始めた事業のコーヒー開発「宇宙コーヒー はとやまブレンド」プロジェクトとの連動企画で、町の方々にコーヒー作りを手伝ってもらい、その代わりパソコンレクチャーなどの御用聞き対応をするといった、できることを交換し合うプロジェクトにも発展しています。
はとやま宇宙コーヒー
町の方々とのコーヒー制作 & 御用聞き対応
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御用聞きのお客さまで移動困難な方へのコーヒー出前販売
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そのようにして続けてきたはとやま御用聞きですが、現在では特に要望の多いスマホのレクチャーを「スマホ講座」「スマホカフェ」として個別講座として分離したり、さまざまな形で発展しています。(最近ではスマホ講座の講師を若手移住者が率先して担ってくれています)
スマホ講座 & スマホカフェ
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以上が、「はとやま御用聞き」プロジェクトです。
まだまだはとやま御用聞きは発展途上で町の全ての人に対応しきれていない部分も多々ありますが、少しずつ仕組みを完成させてより多くの方が楽しく補助し合えるサービスへと成長させていきたいです。
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