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【連載】『Warlander』の背景 第3回「身近な自然現象をゲーム内で表現しよう」

こんにちは。トイロジックで背景を担当していますshimと申します。今回は普段目にする自然現象のゲーム内での表現方法についてお話ししたいと思います。


普段見る景色の中にヒントがある

ここ何年かコロナ禍の影響でテレワークが多い中、朝起きてから仕事までの時間を近所の野原や林を観察しながら歩くようにしたところ、今まで見過ごしていた景色が目にとまるようになりました。

光を透過する鮮やかな葉の緑色。林の外と中をくっきり隔てる光と影。枝葉の隙間から溢れる日の光。などの当たり前の現象に感動してシャッターを切りました。こちらはそのとき撮った写真です。

これらの小さい感動をゲームの中で表現できたらと思いプログラム班に相談して一緒に試行錯誤を重ねました。

ゲーム内に表現する

その結果、プログラム班の協力を得て「植物マテリアル」が完成しました。「植物マテリアル」は葉の背面透過を制御するために葉の厚みを表す白黒のテクスチャを使用しています。片面ポリゴンの表示面を両面にしたとき背面に対しても法線を逆方向にしライティング処理を行い、テクスチャの濃淡によりライティングの強さを制御します。これによって薄い葉を日光が透過しているような瑞々しい表現が可能になりました。

植物マテリアルとボリュームフォグとを合わせてゲーム内で葉っぱを透過しながら梢から差し込む日の光を表現しています。

最後に

いかがでしたでしょうか。何気ない景色もスルーせず写真に撮っておくと後々役に立つときがあります。自分が日常で感動した体験をゲームに盛り込めるなんてとても楽しいことだと思いませんか?

私も一緒にこんな背景を作ってみたい!と思われた方は是非弊社採用ページからご応募お待ちしております。

※本記事はトイロジックのゲーム開発技術ブログ「トイログ」からの転載です。他にも記事を読みたい方はぜひトイログをチェックしてみてください!


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#ゲーム #マテリアル #背景 #ゲーム制作 #ゲーム開発


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