見出し画像

温暖地域生まれのオバちゃんが、冬の富山を体験してみた(後編)

レポート最終回です。

1.視察最終日は念願の雪!?

■2023年1月24日(火)

今日は、最終日。午後から雪の予報。電車の車窓から通勤している方の足元を見ると、ブーツや長靴を履いている人が多く見られ、昨日とは全く違った装いとなっている。なるほど、こういった事から準備が必要なのだと感じる。
天気予報が12時から雪という事もあり、早めに富山県の東端である朝日町に向けて出発。
今日は、朝日町に移住して7年目、服部さん夫妻の取材です。服部夫妻の取材レポートは、「くらしたい国、富山」HP内、「移住の先輩たち」でお読みください。
富山市を出て20分程すると、雨が降り始め、帰る時には、この景色が一変していることも想像できず(笑)雪になると、ウキウキしているのは車中で私だけ。
富山駅から車で1時間ほど、朝日町移住定住拠点施設『こすぎ家』に到着。あいの風とやま鉄道泊駅の目の前にある『こすぎ家』の周辺には、スーパー・ドラッグストア・ホームセンターなどがあり、海も近いし山も近い。住むのであればこの辺りが便利。老舗料亭だった建物をリノベーションして、この拠点施設を作ったのだとか。案内された和室で2時間の取材を終え、帰ろうと外を見ると、雪!雪が降っている。念願の雪です。

2.雪道運転を目の当たりに

早く帰らないとヤバいかも…という声を聞きながら、どのくらいヤバいのだろう?とピンとこない様子の私。国道8号線を走り、西方面に行くほど、雪の積もり方が半端なく3時間で景色が一変するのか!!と、驚くことになるのだが。
とにかく、富山駅目指し車を走らせます。昼から雪が降り積もってきたので、当然のことながら除雪車は走っておらず、前の車が走っている後をついていく。

国道8号線 魚津市

除雪していないので、走行するタイヤの音が雪を踏みしめて走るので、ゴゴッという音に変わっていく。車線変更も、降り積もった雪の上を斜めに走行しながら車線変更しなければならず、『スタックする?』が頭をよぎる。雪を舐めたらアカンと感じた。これは、富山で初めて冬を越す人にとっては、試練?かも。

国道8号線 滑川市

雪が降り積もった道路を走行するのは、スノータイヤを装着していたとしても、やっぱり怖いな。
慎重に運転していただき、とても疲れたであろうSさん。ありがとうございました。富山駅に無事到着。

3.帰路は車中泊に

13時を過ぎたところでしたが、帰りの電車時間を早めて大阪に帰る。新幹線に乗り金沢まで。
外は、真っ白。雪で遠くが見えなくなるくらい降っている。これが最強寒波か。

新幹線から射水市

15時19分発のサンダーバードに乗車。雪の為、速度を落として走行中とのアナウンス。風が強いためルートを変更しているが、福井駅までは20分程遅れながらも、走行に支障はなく、順調に帰れるだろうとその時は思っていた。ところが、福井駅から電車が出発しない。雲行きが怪しくなってきた。

サンダーバードから福井市
サンダーバードの窓に張り付いて取れない雪

ここから、車中泊の旅となる。その日は、京都線で大雪の為、列車が立ち往生。この影響と、敦賀周辺の強風も重なり、米原駅に着いたのが翌午前2時ごろ。ここから始発の新幹線に乗れるまで、サンダーバードや駅構内で過ごし、新大阪に着いたのが午前8時前。約18時間かけて帰ることができた。
ただ、鯖江・武生・敦賀の各駅に止まっては1時間以上停車していたので、列車の外に出ては、吹雪を体感できた。雪の上を歩いたが、点字ブロックの上は滑るので危ない。吹込み除けの無い階段は、雪が積もっていて階段を上るのも下りるのも滑って怖い。ここで重いスノーブーツがやっと役立った(笑)
最後の最後で、体験したいと思っていたことは、ほぼできた。かなり疲れましたが、相談者へお伝えできる情報も増え、経験したことがガッツリ活かせる視察研修となった。

4.最後に

相談者の方から、よく関心の高いトピックとして挙がる「富山の冬(雪)」。温暖な地域でしか暮らしたことがない方は特に、不安や心配が募りますよね。今回、雪の富山を経験することができ、より肉薄した情報がお届けできるかと思います。また、百聞は一見如かず。移住検討者の方々にも、ぜひ一度冬の富山を体験していただきたいです。
ただ、寒波が来る、警報級の大雪になるなど、警戒しなければならない時には、予定を早めて直ぐに帰りましょう!もし、大変な事態に遭遇した時は、その時間を楽しみましょう!
そして、地方への移住を検討中の関西圏在住の皆様、大阪でも相談ができます。富山の事が気になり始めたら、ぜひお気軽に「富山くらし・しごと支援センター大阪オフィス」へご相談くださいね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?