【お支払方法】キャッシュレス決済を導入した話|スマホの先生トーイ
スマホを使いこなせるようにレッスンする立場なので、現金支払いしか使えないのは良くないと思い、クレジットカードやキャッシュレス決済に対応しました。
前半では、対応しているカードブランドやキャッシュレスサービスのご紹介をします。
後半ではキャッシュレス決済をこれから導入する事業者の方向けに、導入までの流れや手数料やイニシャル・ランニングコストなど、導入体験談をご紹介します。
---取扱キャッシュレス決済【訪問】---
クレジットカード
VISA・MasterCard
1回払い、2回払い、リボ払い(※タッチ決済は1回払いのみ)
JCB・American Express・Diners・Discover
1回払いのみ
バーコード決済
電子マネー
交通系電子マネー
---取扱支払い方法【LINE】---
クレジットカード
※現在、Squareによるオンライン決済を準備しています。
導入した決済サービスの一覧
STORES決済(決済代行サービス)
メインで使うことになる決済代行サービスです。
これだけでクレジットカードと交通系電子マネー、遠隔地でのクレジットカード決済に対応しています。特に、数多ある決済代行サービスの中でも導入障壁(イニシャルコスト)の低さが一番の決め手でした。
決済だけでなくレジ、予約もSTORESを導入しています。
PayPay
キャッシュレスといえばPayPayというくらい知名度が高く、自分の親もヘビーユーザーなので、シニア世代にも使いやすいサービスなのだと思います。
一緒にLINE Payも使えるようになるのもいいですね。
楽天ペイ(決済代行サービス)
楽天経済圏という言葉の通りポイントを貯めやすく、楽天ポイントを楽天ペイの支払いに使えるなど、応用が効きやすいサービスです。
楽天カードのまま支払うより、楽天カードで楽天ペイにチャージして払った方が還元率が高くなる裏技的なテクニックもあって、なかなか侮れませんね。
期間限定で楽天ペイの手数料が無料になっているので、導入するなら早めが良さそうです。
※本記事で紹介しているキャンペーンは導入当時の内容のため、申込の際は最新のキャンペーンをご確認ください。
STORES決済
---イニシャルコスト・ランニングコスト---
初期費用(登録料):無料
月額固定費:無料
振込手数料:月末締め翌月20日入金 → 無料
(売上合計10万円以上なら都度入金でも無料)決済端末:
19,800円→ 無料
(キャンペーンで無償提供して頂きました)モバイルプリンター:
約20,000円→ 無料(キャンペーンで無償提供して頂きました)
必要な費用は決済手数料だけで、他は全部無料になりました。
決済端末無料は、他社もやっている&決済端末がないと決済出来ないので、これは最低条件かもしれないです。
初期費用や月額費用が掛かると、決済手数料が相当安くないと元が取れないので、これも必須条件ですね。
振込手数料は、資金繰りを考えるとサイクル入金ではなく都度入金がいいですが、都度入金の手数料も200円と許容できる価格です。
他社と違った凄いところが、モバイルプリンターを無償提供してくれるキャンペーンをやっていたことですね。新規開業の事業者に絞ったキャンペーンですが、これにバッチリ該当していたので迷わず応募しました。(プリンターは数量限定とのこと)
※キャンペーンサイトはこちらから
このモバイルプリンターは、「Airレジ」みたいなiPhoneやiPadで会計をするサービスでも使える製品で、無線通信&バッテリー駆動の便利なやつ。(モバイルプリンターMP-B20の公式サイトはこちら)
決済だけでなくレジアプリも何かしら導入しようと思っていたので、いずれにしろ必要でした。(現金決済で領収書を手書きする手間&伝票代も無くせる)
これを無料でプレゼントしてくれるなんて太っ腹。
実は、Airレジの決済代行サービス「Airペイ」も候補に上がってました。
こちらは決済端末とiPadを無償貸与してくれるキャンペーンだったのですが、iPadは持っている&貸与品は壊した時に面倒ということから選考落ちしました。
モバイルプリンターの無償提供は、STORES決済だけだったと思います。
---決済手数料---
クレジットカードの手数料は、「楽天ペイ」や「Airペイ」と同率の3.24%です。
手数料が少し高い3.74%のカードは、JCBが手数料を高く設定している影響ですね。正直言えば、お客様のメインカードがJCBでなければ使わないで欲しいです。
交通系電子マネーは、他社より圧倒的に低率です。イベントでの決済も想定しているSTORES決済ならではですね。シニア世代でも利用している電子マネーの代表が交通系電子マネーとも言えるほど、日本での普及率は高い電子マネーです。
QRコード決済は「WeChat Pay」に対応しているのですが、これは中国人観光客向けなので申請しませんでした。
5,500円の決済を3.24%の手数料で行うと、支払手数料は約178円になります。
このくらいなら必要経費として負担してもいいかなという感覚です。
3.74%のJCBの場合は約205円なので27円も高いです。
---導入までの流れ---
申込み
申込の際は紹介キャンペーンを使って頂けると、審査通過でAmazonギフト券5,000円分もらえるので、是非ご利用ください。
>Amazonギフト券がもらえるリンクはこちら<
新規開業の場合は、別のキャンペーンがあります。(数量限定)
プリンターが貰えたら負担がかなり減るので、キャンペーンをまだやってるか確認してみてください。
※新規開業向けのキャンペーンはこちらをご確認ください。1次審査
自分の場合は、申込日を含め3営業日で審査完了しました。
特に良かったのが、申込時に提出した資料や情報だけでそのまま審査をしてくれた点ですね。無店舗の業態に慣れているのかなという印象です。利用開始
1次審査を通過するとVISAとMasterCardが利用可能になります。
オンライン決済の「STORES 請求書決済」は、この段階で利用可能になります。カードで後払いできるサービスで、お客様にメールを送れば専用ページでカード決済が出来ます。
決済端末は審査通過の2日後には到着しました。すごく早い。
翌日にはキャンペーンのモバイルプリンターも来ました。これもすごく早い。設定
スマホ等に(自分はiPhoneとiPad)に「STORES決済」アプリを入れてログインすれば管理画面に入れます。
決済端末は同時に2台に接続できないですが、ペアリングを予めしておけばスムーズに切り替えができそうです。
iPad専用ですが「STORESレジ」と連携すれば、レジの画面でそのままカードの支払いもできます。レジアプリと決済サービスはニコイチなので、決済サービス次第でレジアプリも選ぶといいですね。
ちなみに、推奨端末はiPhoneかiPadです。Androidは交通系電子マネーやクレジットカードのタッチ決済に対応していないので、ちょっともったいないです。2次審査
手数料が高い方のカードの取扱審査ですが、申込日を含めて9営業日かかりました。手数料高いし審査に時間かかるしで、本当良いところないですよねJCB。クレジットカードを作るときはJCB以外がお勧めです。交通系電子マネー審査
1次審査を通過すると、管理画面で交通系電子マネーの審査依頼ができるようになります。審査依頼をした8営業日後に審査完了しました。申込日から11営業日かかったので、SuicaやPASMOの導入を検討している場合は、早めに申込みをした方がいいですね。
※交通系電子マネーは、対応端末が一部のiPhoneかiPadに限定されています。
※対応機種はこちらをご確認ください。
導入してみて思ったのが、使えるようになるまで早くてレジとの連携もできる優等生なサービスだなということです。
コミケなどの即売会やイベントで現金以外を取り扱いたいならすごくオススメです。
PayPay
---イニシャルコスト・ランニングコスト---
初期費用(登録料):無料
月額固定費:無料
振込手数料:月末締め翌月末入金:無料
決済端末:不要(スマホがあればより便利になる)
こちらも決済手数料以外はすべて無料です。会計時にお客様のスマホでQRコードを読み込んでもらって金額を入れてもらうだけで決済できるお手軽さ。
既にレジがあるお店にも導入しやすいのがいいですよね。
無店舗の業態でも決済端末やプリンターが不要なので、荷物が少なくて済む点も素晴らしいですね。おまけでLINE Payも使えるようにできます。
振込手数料は都度入金にすると0.38%の手数料と200円(PayPay銀行への入金は20円)も掛るので、資金繰り的にはあまり良くないですね。
---決済手数料---
PayPay・LINE Pay:1.98%
※「PayPayマイストア ライトプラン」を契約:1.60%
※※「PayPayマイストア ライトプラン」は初期費用1,980円、月額費用1,980円の加盟店向け販促サービスです。
以前は手数料無料キャンペーンで加盟店を増やしていましたが、手数料が有料になった今でもかなり安い。
5,500円の決済を1.98%の手数料で行うと、支払手数料は約109円になります。
クレジットカードの3.24%と比べると69円も安い。
大きな企業ならカードブランド毎に直接契約をすることで手数料を下げる交渉もできるのですが、個人事業主はそうもいかないので、初めから手数料が安いだけで凄く魅力的です。
(前の会社にいた時、契約しているカード会社に直接契約から決済代行に切り替えようと検討していると伝えて交渉したことがありますが、何かしらの条件をつけて手数料を下げてくれたことがあります。
直接契約は事務処理も増えるのですが、費用面のメリットが大きいですよね。JCBは0.01%も下げてくれませんでした。)
---導入までの流れ---
申込み
申込の際は紹介コードを入力いただけると、500円以上の決済発生で1,000円がもらえるので、ぜひご利用ください。
※紹介キャンペーンはこちらをご確認ください。
> 紹介コード【A1076925】 <審査
申込みをした当日に追加情報と追加資料の提出依頼が来ました。
STORES決済では申込フォームで提出していた「開業届」ですが、PayPayではこのタイミングで提出しました。
また、販売形態が確認できる写真の提出が必要なのですが、申込時にコールセンターの方に相談して確認してもらった画像ではダメだったようです。(そもそも自宅が事務所なので販売形態を確認する写真を撮ることができない)
代替案的に「特定商取引法に基づく表示」を提出してみました。お客様宅にお邪魔してサービス提供する業態は訪問販売にあたるので、商売をする上でこの表示が必須になります。
追加情報を提出してから2営業日後、更に追加情報が必要だと提出依頼が来ました。
前回の情報では取扱商材が確認できなかったとのことなので、前回送ったnoteのURLから確認できるサービス説明と料金案内のページのスクリーンショットを撮ってアップロードしました。大量に。(なぜnoteを見てくれなかったのかは謎です。)
店舗の内観と外観の画像も必要とのことなので、申込時にアップロードした自宅の写真をもう一度アップロードしました。謎の儀式みたいですね。
2回も追加確認があったのは結構ストレスでしたね。
無店舗の業態に慣れていないのと、画像しか根拠として認定しないというようなワークフローなんでしょうか。わざわざPDFをJPGに変換してアップロードしましたよ。利用開始
2度目の追加確認から2営業日後、審査が終わり利用開始になりました。
申込日含めて5営業日なので、早いと思いますが追加確認が多くて疲れたのが正直な感想です。
このタイミングからPayPay決済が使えるので、管理画面からQRコードを印刷したり、専用スマホアプリでお客様のスマホのQRコードを読むことができます。
この時に入金サイクルを月末締め翌月末払いに変更しないと、都度入金の設定のままになります。キット到着
利用開始から4営業日後に「PayPayコードキット」が届きました。
店舗で利用する際に便利なQRコードや導入案内のリーフレットが入っています。レジ周辺にQRコードを置いておくだけってのは簡単でいいですよね。
導入してみて、STORES決済がスムーズだったこともあり審査関連の煩わしさが気になりました。特に無店舗と申請しているのに、店舗の内観と外観の写真の提出が必要なところは、加盟店審査に必要な事柄をはっきり言ってくれた方が分かりやすいのになと感じましたね。(結局、特定商取引法に基づく表示で解決したみたいですし)
とはいえ、実際の決済シーンでは便利なので導入する甲斐があります。
楽天ペイ
---イニシャルコスト・ランニングコスト---
初期費用(登録料):無料
月額固定費:無料
振込手数料:楽天銀行宛 → 無料
他行宛 → 330円(※キャッシュバックキャンペーンあり)
(楽天銀行宛は翌日自動入金、他行宛は都度依頼した翌日入金)決済端末:
19,800円→ 無料(※無償キャンペーンあり)
こちらも決済手数料以外のコストを無料にできます。STORES決済と異なるのは、プリンターが必要なら別途用意する必要がある点ですね。
また振込手数料について、楽天銀行宛にすれば無料かつ翌日入金というのは資金繰りの点で大変優秀です。「入金は早く、支払いは遅く」が資金繰りの基本なので、中小企業の頼もしい味方であることは間違いなさそうです。
他行宛振込手数料は、2022年12月31日(土)23:59まで実質無料キャンペーンがあるので、それまでに楽天銀行の口座開設をして欲しいということですね。
(※決済端末無償キャンペーンは、6ヶ月以内に1円以上の端末を使った決済が無いと適用されません。)
---決済手数料---
クレジットカードは、STORES決済と同率です。
交通系電子マネーは、業界標準ですがSTORES決済よりも高い設定です。
楽天ペイの凄いところは、対応している決済手段の豊富さですね。
電子マネーの「Edy」「QUICPay」「iD」「nanaco」「WAON」に対応しています。Edy以外はApple Payに対応しているので、スマホ決済をオススメする立場としては非常に良いです。
当然ながら楽天Payとau PAYに対応しています。楽天はauに電波を貸してもらう代わりに、こう言った部分でauにお返しする協力関係にあります。
キャンペーンの期間中は、楽天Payのみ決済手数料が無料になるのも魅力的です。
(外国人向けバーコード決済は、楽天銀行に申込みが必要とのこと。)
---導入までの流れ---
申込み
公式ページから最新キャンペーンを確認しましょう。申込時期によっては、適用内容や条件が異なる場合があります。
今回適用出来たキャンペーンは
「QR決済手数料実質0円キャンペーン」「自動入金手数料実質0円キャンペーン」「クレジットカード電子マネー決済導入0円キャンペーン」の3点でした。
楽天のアカウントがあれば、申込時にログインするように案内されます。
(審査に影響するのか分かりませんが、ログインして申し込みしました。)審査
申込みをすると「審査開始のお知らせ」というメールが届きます。
アプリ決済とクレジットカードは約3営業日、JCB関連と一部電子マネーは約2週間の日数がかかると記載されています。スムーズに進めばSTORES決済と同等の日数で利用開始できそうです。
ところが、全くスムーズには進まなかったのです。
申込みの3営業日後に「お申し込みいただいた店舗様への申込情報修正のご案内」というメールが届きました。
申込フォームの内容と提出書類に差異があったようで修正してくれた報告ですね。これはありがたいです。
さらに翌日、楽天ペイから電話があり、追加資料提出の依頼が来ました。提出したのは営業実態確認に必要な資料で、PayPayに送った自宅の写真と料金ページのPDFです。
提出用ページのURLはメールに記載がありました。提出書類のQ&Aも記載があるのですが、電話口で必要なものを指定してくれるのでこの辺りは大変スムーズでした。
そして、追加資料を提出してからちょうど1ヶ月後に「審査通過のお知らせ」というメールが来ました。
この1ヶ月間、メールや電話連絡も無くただ待つだけです。正直、ちゃんと進んでいるのか心配になったり迷惑メールフォルダを確認したりする日々はストレスを感じましたね。
何より、この記事を書くためには楽天ペイの審査結果が出る必要があったので、その間ずっと温めていました。6月17日に書き始めた記事なので、本当に楽天さんには待たされたというのが率直な感想です。
審査は多段階なので、この段階でアプリ決済とクレジットカード(VISA・MasterCard)の審査通過となりました。
この2日後に電子マネー、5日後にau PAYとJCB関連、交通系電子マネーがそれぞれ審査通過しました。
そしてau PAYの審査通過から6日後にiDとQUICPayが審査通過しました。
申込から2ヶ月弱とSTORES決済の9日営業日と比較するべくも無いですが、様々な決済手段に対応させたい場合や楽天経済圏を活用したい場合はお勧めです。利用開始
審査通過するとアプリ決済はすぐに利用できるようになります。PayPayと同じようにQRコードを印刷するか店舗用アプリでの決済が可能です。
クレジットカード決済には決済端末が必要なので、キャンペーン等が無い場合は別途購入する必要があります。キット・決済端末到着
審査通過から1週間後、QRコードのキットや決済端末が届きました。
端末はSTORES決済と同型なので、あえて楽天と分かりやすい赤色を選びました。
個人的な希望としては、楽天ペイに対応しているプリンターを増やして欲しいことですね。STORES決済で利用可能なMP-B20に対応してくれれば、楽天ペイの端末でクレジット決済した時にもクレジット利用票を出力できるようになるのですが。現状ではお客様にメールで控えを送るしかなく、手間が増えるのでSTORES決済で対応していない決済手段以外では使わないでしょう。
導入してみて、業態が特殊であることが原因でしょうけれども、導入まで1ヶ月以上かかるのは相当ストレスがかかります。
私が事業者さんのキャッシュレス決済導入をお手伝いするなら、この点をかなりしっかり説明します。何の連絡もなく1ヶ月待たせることができるということは、加盟店になった後の対応も同様になると思って差し支えないでしょう。そのような会社に御社の決済業務を任せたいですか、ということです。
とはいえ、楽天Payで決済したお客様は楽天ポイントが使えたり、ポイントが貯まるので、楽天経済圏で集客を強化したいと考えているなら導入の価値は十分あります。
お店のキャッシュレス決済の導入相談もお任せください
スマホの先生トーイでは、個人のお客様と事業者様のキャッシュレス決済導入サポートに対応しています。
レジを買い替えなくても導入できますし、釣銭用意や銀行への入出金などの手間もかなり減らすことができます。
クレジットカードやスマホ決済は、使い始めると年齢問わず便利なものです。現金でなければ支払ができない小売店や飲食店は、利用できる店に勝る価値が提供出来ていないと、生き残るのが難しい時代になってきました。
サイゼリヤ、ダイソーのような低価格帯の店もキャッシュレス決済に対応したという時代の変化を直視して、まずは導入を検討してみることが大切ですね。