【2024年上半期】サウナで読んだホラー小説7選
まえがき
いきなりですが今年になってホラー小説をよく読むようになりました。
きっかけは正月に「今年は少し本でも読むか！」と後述の「変な家」を買ったこと。とはいえ自分は本を読むのが得意ではなく、読むスピードも遅いため三日坊主になりそうだと思っていたのですがある出来事がその予想を覆します。
近所のホームにしている銭湯サウナがサウナ室読書可能なのです。
素敵な銭湯、金春湯。
そして個人的にホラー小説とサウナは相性が良いと思っています。
・怖くても同時に暑いというもう1つの圧があるため、最終的には水風呂でチャラになる
・サウナの効果により心拍数があがりよりドキドキ感を得られる
・最近は短編形式のホラーも多いみたいで10分前後の退室とのバランスがいい
・ジャンルの特性上、感動系や落ち込む系が少ないので「あー怖かった」とさっぱりした気持ちでととのうことができる
など、考えればまだまだ出せそうなくらいには相性がいいです。
ということで気が付くと6/30（日）のサウナでちょうど7冊読了したので上期のメモとして残しておこうと思います。基本どれもおすすめなのでホラー小説読みたい方はご参考になればと思います。
1 変な家
元旦に購入したサウナ×ホラーの記念すべき最初の1冊。
話題作なのであまり説明も要らない気がする本作。奇妙な間取り図を軸に怖い話が展開される（ひどい説明。）
そもそも自分が間取り図を見るのが好きなので挿絵としてふんだんに入ってくる間取り図と謎解き的に忍ばされるホラーなシナリオがとても面白い。圧倒的に読みやすく文字も大きいのでサウナに最適でした。
2 変な家2
読んで字のごとく続編。前回よりボリュームアップの11の変な家の間取り図が登場。ショートストーリーがうまいこと絡み合う的なやつで1より2の方が個人的には満足度もアップ。11のショートストーリー形式がやはりサウナに最適で雨穴先生はサウナで読むことを想定しているのではと勝手に興奮しました。
3 変な絵
変なシリーズ3連続。今回の変なものは「絵」なわけですがこれが一番「気持ち悪さ」が強い作品だったと思います。間取りに比べて「絵」ってイメージもつきやすいと思うんですが想定よりも変だし精神的にも気味が悪い感じで良かったです。推奨はやっぱり変な家シリーズでシステムに慣れた後に触れると良さそうだなと思いました。
4 近畿地方のある場所について
ホラー雑誌の記者による取材調のパートに過去の記録や2ch書き込み風のショートシナリオなどが不連続に組み合わさり「近畿地方のある場所について」の怖い話が構成される話題作です。まずもって各パートが妙にリアルでかつシンプルに怖くて、昔2chのまとめサイトが全盛の時によくあった怖い話まとめみたいな怖さがありました。ちなみにこれを自分はサウナ以外でも読み進めていて、ある日飛行機内で読んでいたのですがけっこう怖い箇所で機内の電気が消えて普通に声が出るくらいビビりました。
5 6
6つのシナリオからなる本作。1篇ごとに話の内容は違うもののどこかに関連性を感じるという自分の中のホラーあるあるで展開される作品。内容が超幻想的で江戸川乱歩の「押絵と旅する男」っぽい幻想的なおどろおどろしさがある作風、乱歩好きにはオススメ。独特な文体で、読みずらさもあるんだけどそのせいでしっかり読んじゃうので余計に怖かったりします。ちなみに、とあるページが激烈に怖くてサウナ室で声が出ました。（誰もいなくて本当に良かった。）
6 ヨモツイクサ
前半の北海道に現れた巨大ヒグマを追うシナリオが途中でバイオホラーものになっていき終盤はパニック映画みたいになるエンタメ性の強い作品。ホラーなのかと言われると自信はないけどヒヤヒヤしながらのめりこめる点ではサウナとの相性は良いです。そして物語として面白いので無問題。バイオハザードとかパラサイト・イヴが好きな人にはオススメ。表紙がメチャ綺麗。
7 四ツ山鬼談
作者の故郷らしい熊本県荒尾市エリアを舞台に過去の地場産業である「炭鉱」を軸にしたホラーシナリオ11編。縁もゆかりもないのに読んでるうちになんとなく見えてくる「土地の雰囲気」と炭鉱というキーワードが醸す暗い怖さが何とも言えない空気で面白かったです。1シナリオのテンポが良く、圧倒的にサウナ向きのホラー書。マジでサウナホラー読書を始めるならこれから初めればOKくらいにおすすめできます。
番外編 このホラーがすごい！2024年版
先月これが発売されました。どうやら自分が思ってる以上に世の中ホラーブームらしい。。。今後はこれにノミネートされてる気になるのを読んでいこうと思うので本当にありがたい刊行物。
ということで上半期読んだ7冊でした。サウナ内で読むかはともかくシンプルなおすすめホラー書メモでもあるのでホラー読んでみたいなという方はぜひ参考にしてください！
尚、次はこれを読もうと思ってるので年末に下半期編も書けたらいいな、なんて思います。
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