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■第二ゲームチェンジャー!ポスト資本主義を創る協同プラットフォーム/中世コモンズ: GAFAに問う革新的伝統で[ No time!→ We have Time! ]の逆転が可!その心はAI「情報」と「協同組合」の結合 et 外界の思考!/付:リアリズム法学、米最高裁オリジナリズム判事、他

■第二のゲームチェンジャー!ポスト資本主義を創る「協同プラットフォーム/中世コモンズ共有地」: GAFA時代に問う革新的伝統で[We Don’t Have Time!→ We have Time! ]の逆転が実現!その心はAI「情報」と「協同組合」の結合 et 外界の思考!(評者・刈谷行人912朝日)/付:リアリズム法学、米最高裁オリジナリズム判事、他 

https://twitter.com/tadanoossan2/status/1309341945966157824

<注>第一の健全なゲームチェンジャー(仮称)については、下記🔲を参照乞う。

🔲【米国より日本の行動単独主義が突出したことが公共選択上の大問題!】資本主義のリーダーたる米国では公正資本主義の歴史が生きている!「20世紀初頭のニュー・リベラリズム」に学ぶ若きゲームチェンジャーたちが登場 https://note.com/toxandoria2/n/n3508558b3083

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第二の健全なゲームチェンジャーの登場!/『ネクスト・シェア』GAFA時代に問う革新的伝統) 

・・・以下、[「ネクスト・シェア」GAFA時代に問う革新的伝統 朝日新聞書評から 評者: 柄谷行人 ・ 朝⽇新聞掲載 2020年09月12日/好書好日、https://book.asahi.com/article/13718744より転載・・・

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🔲ネクスト・シェア ポスト資本主義を生み出す「協同」プラットフォーム [著]ネイサン・シュナイダー
 本書の原題は、直訳すると、「次代の経済をかたちづくるラディカルな伝統」であるが、それは協同組合を意味している。つまり、本書は、協同組合というラディカルな企てがいかに始まったかを論じるとともに、それが今後、いかに「次代の経済」を形成していくかを見るものである
 協同組合が確立されたのは、一九世紀半ば、イギリスのオーウェンと、その弟子のホリヨークによってであり、後者が作った制度(ロッチデール原則)は今も活用されているしかし、協同組合の「伝統」はもっと古いし、また世界各地にある。本書では、代表的な例として、聖書「使徒行伝」に見られる、信徒たちの共同体があげられている。それはまた、修道院や中世の托鉢修道会、さらに、都市の職人ギルドにも見出される。大学も学者らの自治ギルドから生まれた。ちなみに、近代でも、AP通信は新聞のアソシエーション、つまり、協同組合としてはじまったのである。
 本書では、ロッチデール以後の協同組合が、スペイン、ケニアなどで継承され、独自の発展を遂げていることが書かれている。しかし、その主題はむしろ、現代の資本主義経済の中で、協同組合がどのように存続しているか、また、いかにして存続しうるかにある。つまり本書は、旧来のような製造業ではなく、GAFA(グーグル、アップルなど)に代表される、いわゆる「プラットフォーム」企業が支配的となった現状において、協同組合の可能性を問いなおそうとする。
 情報産業の発展、インターネットの普及とともに、シェアリング・エコノミー(共有型経済)が広がった。たとえば、カー・シェアリングを唱えるウーバーは、それまでのタクシー業を追いつめた。しかし、これはシェア(共有)をもたらすものではなく、新たな資本蓄積の手段でしかないことがわかった。同様のことが、貨幣にとってかわるといわれたビットコインについてもいえる。
 そこで、著者はあらためて、協同組合という「ラディカルな伝統」に戻って考える。本書には、旧来の協同組合を受け継ぎ発展させようとしている人たちだけでなく、それを新たな形で実行しようとする人たちについての報告もある。その中には、協同組合を擁護する発言をくりかえしてきたフランシスコ教皇(現、第266代ローマ法王)がいる。彼はまた、「偽の協同組合を阻止しましょう」と語った。中でも印象深いのは、エクアドルで、FLOKソサエティという名のプロジェクトをおこなっている、ベルギー生まれのミシェル・バウエンスである。自由に流通する情報と協同組合の結合は、中世のコモンズ(共有地)を、先端の技術にもとづいて再現しようとしている、といってもよい。
    ◇
 Nathan Schneider 1984年生まれ。ジャーナリスト、米コロラド大ボルダー校助教授。経済、技術、宗教について執筆し、ニューヨーク・タイムズ、ニューヨーカー、ニュー・リパブリックなどに寄稿。

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Nathan Schneider (born 1984) is a journalist and author who covers social movements in the United States. Since 2015, he has been a professor of media studies at the University of Colorado Boulder.(Wikipedia)

柄谷行人(からたにこうじん)
哲学者
 1941年兵庫県生まれ。著書に『漱石試論』(群像新人文学賞)『マルクスその可能性の中心』(亀井勝一郎賞)『坂口安吾と中上健次』(伊藤整文学賞)『日本近代文学の起源』『隠喩としての建築』『トランスクリティーク』『ネーションと美学』『歴史と反復』『世界史の構造』など。2005年4月より書評委員。

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<補足>ローマ教皇庁が協同組合を「経済的民主主義の具現」と評価・・・2014年7月、カトリックローマ教皇庁から、協同組合や社会的企業、NGOなどの事業モデルは、人間中心主義の世界経済を達成するうえで重要な役割を果たしているとする声明が発表された。この声明について協同組合関係者にとって実質的価値があると考えている、国際協同組合同盟会長のポーリン・グリーン氏は、「最近の歴史の中で、ローマ教皇庁として初めて経済問題と直接取り組んだフランシスコ教皇の指導力と、グローバル経済に人間性を取り戻す必要性があるという教皇の考え方は、わたしたち協同組合には貢献できるものがあるという全体の自信につながります。」と語っている。https://www.icmif.org/file/3111/download?token=oh9qOL98

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https://www.icmif.org/file/3111/download?token=oh9qOL98
・・・

<注>ロッチデール原則・・・協同組合の発展過程は,実質的には1844年にイギリスのランカシャーのロッチデールで約30人の織物工がロッチデール公正先駆者組合Rochdale Society of Equitable Pioneersなる消費組合を設立したことに始まる。この組合の活動が成功したことから,これにならって,(1)加入自由,(2)1人1票の民主的運営,(3)出資金への配当の制限,(4)剰余金の組合員への組合利用高に応じた分配,などのいわゆるロッチデール原則にもとづく消費組合が続々と設立され,この動きはさらに北欧諸国をはじめとするヨーロッパ各国から全世界へと広がっていき,この過程で,上記のロッチデール原則にのっとった協同組合に法制上の地位を保障する立法措置がとられるようになった。一方,これよりやや遅くドイツで,H.シュルツェ・デーリッチュの提唱によって都市手工業者の信用組合が,またF.W.ライフアイゼンの指導のもとに農業信用組合がそれぞれ設立され,これをはじめとして,資本の圧迫に悩む小生産者の協同組合も各国で発展をみることとなった(出典:コトバンク、https://kotobank.jp/word/%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%87%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%8E%9F%E5%89%87-1441056)。 

第二の健全なゲームチェンジャー、『ネクスト・シェア』GAFA時代に問う革新的伝統をめぐる周辺情報) 

水のイマージュ2 @tadanoossan2
これぞ第二の健全なゲームチェンジャー!(第一は、↓♨)ポスト資本主義を生み出す「協同プラットフォーム/中世のコモンズ・共有地」: GAFA時代に問う革新的伝統で [We Don’t Have Time!(↓♨2) → We have Time! ]の逆説が可能!その心は、AI先端技術での情報と中世コモンズの協同組合的結合!評者・刈谷行人 →N.シュナイダー『ネクスト・シェア』東洋経済:912朝日 https://book.asahi.com/article/13718744 https://twitter.com/tadanoossan2/status/1309334526405963776 https://twitter.com/tadanoossan2/status/1309334952547246080     

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https://book.asahi.com/article/13718744 https://twitter.com/tadanoossan2/status/1309334526405963776 https://twitter.com/tadanoossan2/status/1309334952547246080     

水のイマージュ2 @tadanoossan2
♨1 【米国より日本の行動単独主義が突出したことが公共選択上の大問題!】資本主義のリーダーたる米国では公正資本主義の歴史が生きている!「20世紀初頭のニュー・リベラリズム」に学ぶ若きゲームチェンジャーたちが登場 #note  https://twitter.com/tadanoossan2/status/1309335761557151744

画像6https://twitter.com/tadanoossan2/status/1309335761557151744

水のイマージュ2 @tadanoossan2
♨2 ヒトを含めた地球「生命」の一回性の問題!また、それこそが「潜性イノヴェーション」なる問題意識のベース!

画像7https://twitter.com/yukikoinbdx/status/1309256962232782849

画像8https://twitter.com/yukikoinbdx/status/1309256962232782849

画像9https://twitter.com/tadanoossan2/status/1309264689138868224

画像10https://twitter.com/tadanoossan2/status/1309264924384796672

@WeDontHaveTime
LIVE - #ClimateWeekNYC Exponential Climate Action Summit We need exponential climate action to halve emissions by 2030 – #WeDontHaveTime to wait. Join  @exponentialroad @ericsson and other climate leaders in the #RaceToZero   http://WeDontHaveTime.org  http://WeDontHaveTime.orghttps://twitter.com/tadanoossan2/status/1309265730584543233 

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海外も日本の新政権、時代遅れの“新自由主義”を革新と見紛う(or詐称する!)“菅フェルキッシュ(神懸りファッショ)政権の正体を危険視

水のイマージュ2 @tadanoossan2
返信先: @tadanoossan2さん                     関連/@yurikalinさん:                       海外も日本の新政権を危険視。 NTとWPの評価は「明確なビジョンに欠けている」。WPは「安倍政権の権力統合を立案し派閥支配の党と官僚制を統合させ、メディアを“アメとムチ”で服従させた。日本の報道の自由度ランキングは安倍政権時代に下した」と。
https://news.yahoo.co.jp/byline/iizukamakiko/20200916-00198504/…

水のイマージュ21@tadanoossan2
↑↓ 同感!菅義偉は「潜性イノヴェーション」(生あるヒトと自然環境の遍く保全があってコソもたらされ得る無限の持続・発展可能性https://toxandoria.hatenadiary.jp/entry/2020/06/04/155449)など微塵も理解していない非常に危険な政治権力者です!
引用ツイート 異邦人 @Narodovlastiye  9月24日
竹中平蔵氏が昨日の「報道1930」に出演し、月7万円という到底生活が儘ならない金額を「ベーシックインカム」として提示し、生活保護も年金も不要などと暴論を展開したようだが、こんな人間と首相就任後に誰よりも早く懇談したのが「自助」大好きな菅義偉氏。今何とかしないと待ち受けるのは地獄のみ。午後0:50 · 2020年9月25日·Twitter Web App  https://twitter.com/tadanoossan2/status/1309339399692283904                      

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水のイマージュ2 @tadanoossan2
よって、菅義偉に輪をかけて倫理観の片鱗も、ビジョンも不在の極貧相な精神環境(疾うにワニで満杯?w)の囚人、平井卓也デジ担当相がゴリ推す「«穴クロ»デジタル庁」はムダというか超危険である!                              Cf. 引用ツイート 時事ドットコム(時事通信ニュース)@jijicom · 9月24日
平井卓也デジタル改革担当相は24日のBSフジの番組で、行政デジタル化を一元的に担う「デジタル庁」について、「首相の下にあるのが一番いい」と述べました。他省庁との横並びではなく、首相直属の強い権限を持

つ組織にすべきだとの考えを示したものです。 https://jiji.com/jc/article?k=2020092401360&g=pol 午後1:00 · 2020年9月25日·Twitter Web App  https://twitter.com/tadanoossan2/status/1309341945966157824

★ 鮫島浩@SamejimaHさん/菅首相の目玉政策「デジタル庁」にアマゾンが忍び寄る! 10月から政府共通プラットフォームを担うのだ。マイナンバーにもリンクされ、国民の個人情報は守られるのか。国家機密は大丈夫か。アマゾンを呼び込んだのは誰なのか(平井ワニ・デジタル相か?‼/補記、水のイマージュ@toxandoria2)。菅・新自由主義の本丸「デジタル改革」は要警戒だ。
・・・デジタル庁に忍び寄るアマゾン~国家の機密情報や国民の個人情報は大丈夫か? - 佐藤章|論座 - 朝日新聞社の言論サイトhttps://webronza.asahi.com/politics/articles/2020092600002.html
 菅義偉氏が首相になって初めて本格的な仕事に乗り出した。9月23日午前10時過ぎ、首相官邸。地味な灰色の背広に議員バッジとブルーリボンバッジをつけて、ノーネクタイ姿でテレビカメラに向かった菅氏は、・・・
webronza.asahi.com
午後10:11 · 2020年9月27日·Twitter Web App https://twitter.com/SamejimaH/status/1310205422125498369

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水のイマージュ2@tadanoossan2 返信先: @SamejimaHさん
↑★は、「巨大IT企業アマゾンへらの規制を主張する、ゲーム・チェンジャー!@法学者リナ・カーン922日経」の動向と比べ、あまりにも超アナクロ(wアナクロ)すぎる“神懸りデジ改革”、フェルキッシュ菅政権の超リスク!
【米国より日本の行動単独主義が突出したことが公共選択上の大問題!】資本主義のリーダーたる米国では公正資本主義の歴史が生きている!「20世紀初頭のニュー・リベラリズム」に学ぶ若きゲームチェン.ジャー・・・
■【米国より日本のユニラテラリズム(行動単独主義)が突出したことが公共選択上の大問題!】There Is no Wealth 、but life:J.ラスキン./資本主義のリーダーたる米国では公正資本主義の歴史が生きている!「20世紀初頭のニュー・リベラリズム(制度経済学派)」に学ぶ若きゲームチェンジャーたちが登場922日経・・・ 水のイマージュ2 @tadanoossan2...
note.com 午前2:24 · 2020年9月28日·Twitter Web App https://twitter.com/tadanoossan2/status/1310268991319846912

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水のイマージュ2 @tadanoossan2
返信先: @ジャーナリスト田中稔さん                 923週間文春:平井デジタル相 母の会社に政治資金8100万円が還流!・・・オイオイ、平井!! 午後1:14 · 2020年9月25日·Twitter Web App https://twitter.com/tadanoossan2/status/1309345573703622656

画像15https://twitter.com/tadanoossan2/status/1309345573703622656

補足/水のイマージュ2@tadanoossan2
同感!そもそも杉田が何を言ってるのか?意味不明であり気は確かなのだろうか?推測するに、今の自民党はオール女性議員のみならず平井ワニ・デジタル大臣を典型とする男性議員の殆どは「嘘吐き狂人のジャンルの世襲議員サークル」であり、その名誉巨魁がアベ仮etwas病人で、その大番頭格が絶対鉄面皮の菅義偉だ!と白状したのか?w
引用ツイート佐藤 章@bSM2TC2coIKWrlM· 22時間
こういう人間が国会議員をやってる国って世界の最後進国だろうね。女性への暴力問題を話し合う場で何でこんな発言なんだ。桜井よしこと安倍が絶賛して自民党に迎え入れたのも肯ける。杉田がこんなことを言うのも「いくらでもウソをつける」安倍を親しく見てるからじゃないか。 https://this.kiji.is/682078147157787745
午後4:07 · 2020年9月25日·Twitter Web App https://twitter.com/tadanoossan2/status/1309389161590259712

・・・

(今後の展望への重要なヒント:全世帯の2/3が何らかの形で協同組合と関わりがあるとされるスウェーデン、その経済の根本にあるものとは?)

・・・そのような“協同組合の国”スウェーデンの根本にあるのは、ヒトのためにならない“効率の名の下の非効率=新自由主義の欠陥と理解すべき小さな合理主義”を回避するという考え方・・・

折にふれて“協同組合の国”と呼ばれることもあるスウェーデンの根本にあるものとは何であるのだろうか?スウェーデン(ヒトのための大きな合理主義の下での自由主義を尊重する)とアメリカ(自由の原理を最大限に尊重しようとする)との間における、より深い意味での根本的な違いについて、それはほんの素描とならざるを得ないが、ここで少し考えてみたい。

<補足>ヒトのためになる「大きな機能(合理)主義」とヒトのためにならない「小さな機能(合理)主義」・・・これらは、共にフィンランドの建築家アルヴァ・アールト(1898‐1976)が創造した言葉であり、「大きな機能(合理)主義」は、ムッソリーニのファシズムに回収されたイタリアの建築家ジュゼッペ・テラーニのモダニズム建築の特徴となっている(@田中 順『政治の美学‐権力と表象‐』、https://toxandoria.hatenadiary.jp/entry/2020/03/25/042759 )。

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・・・上の画像「A.Aalto 1935 Viipuri Library(ヴィ―プリの市立図書館/ロシア)」は、『国際巡回展「アルヴァ・アールト展-もうひつの自然-」(2019.2.16-4.14 @東京ステーションギャラリー)』パンフレットより転載・・・

・・・

そもそも、スウェーデン(を含む北欧諸国)とアメリカ(今だけ主義に惑わされているトランプ派はともかくとして、ポスト・トランプを覗う本命アメリカの多数派層の価値観)との間には、20世紀初頭に米・北欧(スカンジナビア)でほぼ同時期に興った法社会学の一派、「リアリズム法学」に関わる解釈の違いという問題がある。

20世紀初頭頃のアメリカといえば「制度経済学派」(後のニューディールヘ影響を与えるヴェブレン、ジョン・ロジャーズ・コモンズらの公正資本主義)、そして19世紀末のアメリカで興ったプラグマティズムなどの問題もあるが、ここでは省略する(この論点については、当noteシリーズ記事の中の、https://twitter.com/tadanoossan2/status/1309335761557151744 
を参照乞う)。

さて、『日常』(いわゆるシュンペーターの静態・動態の両者から成る)のれっきとした経済主体(潜性イノヴェーションの生きた培地)である「圧倒的な多数派層の平凡な人々」が、「人間の壁」(“ヒトの生産性” vs “AI機械の高度生産性”)の分配問題(大格差)の解決に取組みつつ、共に手を携え協力できる関係を創ることが必須!という意識が徐々にではあるが世界中で広く共有されつつあるようだ(残念なのは、日本国民のこの点に関わる意識が希薄に見えることだ!)https://toxandoria.hatenadiary.jp/entry/2020/06/04/155449

<参考>『日常』(静態・動態の両者から成る)のれっきとした経済主体である「圧倒的な多数派層の平凡な人々(潜性イノヴェーションの無限の培地!)」がとても困難な「人間の壁1、2」の分配問題の解決に取組みつつ、皆が共に手を携え協力できる関係を創り続けるのがPolitical Economy(各国の公共選択)の最も肝要なことである!https://twitter.com/tadanoossan2/status/1286006579393748992
f:id:toxandoria:20200723044221j:plain

There Is no Wealth 、but life. (J.ラスキン)/下は、「潜性イノヴェーションの無限の培地」の象徴とも見える「龍安寺・石庭」

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・・・「龍安寺・石庭」の岩の位置から等距離にある位置を中心軸として解析すると、推薦「観賞場所(寺院方丈内/縁側内側の中央あたり)」から遠景へ、向かって分岐が繰り返されるフラクタル構造(つまり、グルーピングとゲシュタルトの法則の実現:これが龍安寺『石庭』が我われ鑑賞者へ永遠の静寂なる感動をもたらす秘密!)となっている!/電子情報通信学会誌会誌2003年10月 /By Gert J. van TONDER、ほか/関連で、後述するマルクス・ガブリエル「外界の思考」についてについても参照乞う!・・・

https://www.researchgate.net/publication/220013361_Visual_structure_of_a_Japanese_Zen_garden

https://www.ieice.org/jpn_r/index.html

https://www.ieice.org/jpn/books/kaishikiji/200310/200310-1.html

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ところで、オーストリア出身の公法学者・国際法学者であるケルゼン(Hans Kelsen/1881 - 1973)は、国家の神聖(≒フェルキッシュ、“追憶のカルト”ファッショ https://note.com/toxandoria2/n/nd2a1a5f9b875につながる理論は主権国家の間では自然に生じるものであり、国際法に対する主権の優位性を身勝手に正当化してしまうと主張したことで知られる。そして、ケルゼンの「純粋法学」はこのような考え方から必然的に仮定されることとなる、一つの根本規範(虚構認識論的な仮説=謂わば純粋数学のアナロジー?)を基盤として成立している。(ケルゼンの画像は、https://yashinominews.hatenablog.com/archive/2020/03/22より転載)

なお、このことについてはケルゼンの最大の敵対者とされる、あの「生命論、あるいは選言論(選言説/Cf.↓◆)、又はエトノス自然・文化環境論https://note.com/toxandoria2/n/n1c2c5541771e的な視座」の巨人とも言えるカール・シュミット(Carl Schmitt/1888 - 1985/ドイツの思想家・哲学者・法学者・政治学者)の法哲学と対比すると、最も際立つ形で理解できる

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◆[補足]・・・選言論(説)は、「知覚・感覚」ひいては「感情」(前者は後者へのエントランス)こそがヒトの日常言語における固有名等の一義的な「意義と概念の形成」に先行すると見る言語哲学の立場である。いわば選言論(説)は、自然・文化環境と親和性が高い個々人の「知覚・感覚」ひいては「感情」と、その「自然・文化環境」自身との間では、決して絶えることなく双方向的な浸潤・浸透・交流が続行されていると主張している訳だhttpsttps://note.com/toxandoria2/n/nea6a2eb9a940   

・・・

つまり、選言論(説)によれば、個々の言語・言説の「概念飽和」(厳密に言えば仮の概念規定としての概念飽和)をコミュニケーション媒介として日常的に利用せざるを得ない人間社会では、多様な概念がそれ自体としては絶対に独立的に超然と存在(かつて何処かの国の“仮etwas病”人の絶対?権力者が騙ったように森羅万象を超越して君臨)することはできないことになる。

数理・数学的なそれは別として抽象概念そのものについてさえも同じことが言えるはずなので、我われは流動的な「エトノス自然・文化環境」と数多の「ヒトの生命の一回性」との間での多面的で生命論的な関係性(共鳴、干渉および相互浸透)のなかでこそ相互に生かされ、生きている存在なのだということになる。

とすれば、我われは絶えず謙虚に目前の<リアル(実存)を理解する努力(=外界の思考https://note.com/toxandoria2/n/n86b34c354efb)を持続させるべきであることになる。従って、ケルゼンは敢えて(このようなことは百も承知の上で)一つの根本規範(虚構認識論的な仮説=いわば純粋数学(pure mathematics=applied mathematics の対語)のアナロジー)を基盤とする「純粋法学」を打ち立てたと考えられる。

それは、もし「法理の根本=一つの根本規範(虚構認識論的なケルゼンの仮説)」をベースとしなければ、この「カール・シュミットの魔力(魔術)」によって、たとえそれが「法律用語」であるとしても、必ずや容易く「無限後退(or無限背進/Infinite regress)」の陥穽に嵌ることになるからだ。しかし、この確固たる「純粋法学」も後に述べる「リアリズム法学」の登場によって些か揺らぎ始めることになる。

<参考>近代中国における日本『法学』アカデミズムの圧倒的な存在感の中核(現代中国の共産党政権も、この点は認識しているとされる)・・・それは美濃部達吉(戦前)と横田喜三郎(戦後)を介した「純粋法学」(ケルゼン)の歴史的な影響力であった!・・・[出典:中村元哉『対立と共存の日中関係史/共和国としての中国-講談社-]

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近代中国における日本「法学」アカデミズムの圧倒的な存在感の中でも絶対に見逃せないのが美濃部達吉(戦前)と横田喜三郎(戦後)を介した「純粋法学」(ケルゼン)の影響力の大きさである(尤も、近代日本の此の大いに誇るべき正統保守の側面は安倍一強政権なる“追憶のカルト”権力がズタズタに引き裂いてしまったが!Cf.https://toxandoria.hatenadiary.jp/entry/2019/11/30/184331)。しかも、それはある意味で現在の共産党一党独裁下にあるはずの人民共和国でも同じことが言えると思われる(この問題意識は、中村元哉『対立と共存の日中関係史/共和国としての中国』の重要な論点の一つである)。

つまり、現代中国の国家制度の憲法的枠組みにも繋がる中国憲政史には、上で述べたようなケルゼン「純粋法学」が美濃部達吉(戦前)と横田喜三郎(戦後)を介て流れ込んでおり、そのような中で法学、政治学、行政学の新展開が取り込まれる形で、近・現代中国の憲政の準備は進められきたことになる。

因みに、ここで短くまとめておけばケルゼンの純粋法学理論とは、規範と事実(実在リアリズム)を峻別する新カント主義の二元論を背景にして法学に倫理的価値判断や政治的あるいはイデオロギー的価値判断(いわば主観的判断の要素)を混在させることなく、客観的・形式主義的に実定法のみを取りあげることを主張した理論である。

つまり、実定法そのものを純粋に認識しようとしたケルゼンは、規範概念によって国家理論や法理論を構築しようとし、形式的な規範こそがすべての上位に位置する原理だと捉えたわけだが、この純粋法学は根本規範を頂点とする法の段階説を導き出し、法の最上位に位置し蓋然性を規定する憲法といえども、その仮説的・中立的な根本規範によってその妥当性を獲得する、とされているのである。

(カール・シュミットとケルゼンの先に見すえるべき二つの方向性)

・・・その二つの方向性とは?・・・

それこそが、米国における二つの新たな“ゲームチェンジャーの流れ”の登場ということであろう具体的に見れば、それは(1)新進気鋭の党派を越えた若い法学者らによる、公共選択上の課題としての「従来の反トラスト法(JPN独占禁止法に相当)の枠組みに対する真っ向からの反論(巨大IT企業アマゾンへらの新たな創造的規制の主張)、および(2)Nathan Schneider(新進気鋭のジャーナリスト、米コロラド大ボルダー校助教授)による「スウェーデン・モデルとも見えるポスト資本主義を創造する「協同」プラットフォーム」(AI情報と中世コモンズの協同組合的な結合)の提言、の二つである。

そこで、以下ではスウェーデン(ヒトのための大きな合理主義の下での自由主義を尊重する)とアメリカ(自由原理を最大限に尊重しようとする)という、見かけ上では明らかに異なる二つの“自由”の観念を生み出したそれらの共通の土壌と理解すべき(これまた意外に思われるかもしれぬが!)「リアリズム法学」の問題について少し考えてみる。

なお、(2)については既に詳しく触れたので、(1)について下記🔲の参照をお願いしたい。

🔲(再掲)【米国より日本の行動単独主義が突出したことが公共選択上の大問題!】資本主義のリーダーたる米国では公正資本主義の歴史が生きている!「20世紀初頭のニュー・リベラリズム」に学ぶ若きゲームチェンジャーたちが登場  #note  https://twitter.com/tadanoossan2/status/1309335761557151744

・・・スウェーデン・モデルの概要・・・

スウェーデンのソーシャル・ポリシー(強いて訳せば、社会経済政策または公共選択)の先駆的な性質が初めて世界的に注目されるようになったのは1930年代からである。大不況・大量失業への対策として、当時の社会民主党政府がアメリカのニューディール政策に先駆けて公共事業の拡大と協同組合方式の導入を図ったが、これが資本主義とも社会主義とも異なるスウェーデン方式のソーシャル・ポリシーとして注目を浴びたのであった。

従って、今でもそのソーシャル・ポリシーの延長を進むスウェーデンでは、全国民が、普遍的で包括的な社会保障制度の理念を共有しており、日本でよく見られる“国民(基礎)年金や公的医療保険(国民皆保険の原則)などイラネー!”という類の「いわゆる2チャンネル型、ネトウヨ風の暴言」を吐く愚かで浅薄な国民は殆ど存在しない

つまり、同時に「今のスウェーデンには徹底した情報の透明性やトップのブレない国家理念と強い信念に基づくリーダーシップがあり、それらが政府への信頼につながっている」ということがある。

例えば、未だに新コロナの「集団免疫」については各国とも議論の最中であるが、当初は人口比でのその死者数の多さに世界的な議論の的となったこともある一方で、スウェーデン政府の新コロナ対策に対する国民からの信頼は現在も揺らいでおらず、他の欧州諸国と異なり、殆ど終息したと見られる状態から再び感染者数が増加する傾向は、今のところ見られていないようである。https://diamond.jp/articles/-/248087

その他の「スウェーデンの公共政策の柱についてのポイント」は、下記🔲を参照乞う。

🔲「社会福祉制度」の側面から見た、スウェーデン(欧州モデルの理想)とアメリカの違い https://note.com/toxandoria2/n/n0c5a866911bc

・・・リアリズム法学の問題/“リアリズム法学” という同根から生えた北欧型福祉原理と米国型自由原理という二つの異なる「公正資本主義」の形・・・

「リアリズム法学」は20世紀初頭のほぼ同時期にアメリカと北欧(スカンジナビア)で興った法社会学の一派である。それまでの学説(特にケルゼンの純粋法学の影響が大きい)では、“判決とは法規(判例、制定法)を大前提とし事実(具体的事実関係)を小前提とする三段論法の結論に当たるもので、公判とは裁判官によって結論が変わることのない形式的・機械的・非個人的なプロセスだ。従って、それは事前予測が可能な確実な論理的手続きだという理解”であった。

ところが、このような司法のドグマに対し心理学・社会学など各種社会科学の成果を駆使して鋭いメスを加えたのが、期せずして20世紀初頭にアメリカとスカンジナビアで興った「リアリズム法学」である。そのため、現代の裁判では“複数の先例から一個の先例を選択し、制定法についても可能な複数の解釈から一個の解釈を採用することができ、特定の裁判官の活動に政治的責任を問うことも可能で、事実認定のプロセスが裁判官の主観的作用であるということなどが当然視されるようになり、今ではそれが法曹界での常識となっている

しかし、やがてスカンジナビア型の「リアリズム法学」はアメリカ型の「それ」と異なる方向へ進化(深化)することになる。

つまり、前者がスカンジナビアのキリスト教的・歴史的な意味での地政学的知見を背景としつつ「普遍的人権」についての理解を深めたのに対し、そもそも欧州から離脱して新大陸でゼロから(“革命”で既存の絶対権力を否定して)建国したという歴史経験から、アメリカの地政学的知見は“徹底的な自由原理に基づき、個人の行動を最大限に解放し、それを限りなく拡大することを最終目的にする”という、ある意味で極めて「特異な人権意識」の(アナロジカルに言えば、アメリカ型の公正資本主義の意識を育む)方向へ発展した。

このため、同じ「リアリズム法学」の影響を受けたと見るべき「制度経済学派」(米国の公正資本主義)の根本は、スカンジナビアの“公正”とは大きく異なる“見かけ上”の価値世界を創造することになったこれが、北欧(スカンジナビア)と米国が20世紀の現代史を通して、各々の「制度経済学派=公的選択の形(公正資本主義のあり方)」を外形的に異なるフェーズへ進化させてきた理由(根拠)である。

(トランプの最高裁判事“ゴリ推し人事”の問題/果たしてこれは米伝統リベラルコートが崩壊する危機と見るべき事態なのか?)

1027朝日が報じるところによれば、<エミリー・バレット氏は「判事は政治家ではない。いかなる政治的立場も断固として脇に置いておかなければいけない」と党派色を出さない考えを強調した。しかし、同時にバレット氏は保守派(その最右派)の重鎮だったスカリア元最高裁判事(オリジナリスト)の調査官を務めた経歴を持つ。また、2002年からノートルダム大ロースクールで教壇に立ち、人工妊娠中絶やオバマ政権が進めた医療保険制度改革(オバマケア)に反対の立場を明らかにしており、最高裁判事として妊娠中絶の規制(および銃規制/補記、水のイマージュ@toxandoria2)などに賛成する立場で臨むとみられる。>とされており、この「トランプ大統領の最高裁判事“ゴリ推し人事”の問題」は、11月の大統領選挙の大きな争点となってきた。https://www.asahi.com/articles/ASN9W6SDSN9WUHBI00P.html?

<注>オリジナリスト(originarist)・・・そもそも少数なのだが保守派の判事にはoriginarism(保守派の中の最保守派)の立場を採るオリジナリストが存在する。オリジナリズムとは法律の解釈にあたり作った人の意図などを重視 する立場である。「作った人の意図など」とは、更に、より厳密に言えば“(1)その法律が作られた時代の常識的な言葉を出来る限り忠実に理解して解釈する立場”あるいは、“(2)その法律が作られた当初の目的を最重視する立場”(こちらはより少数派であり、故スカリア元最高裁判事に師事したエイミー・バレット氏は、この(2)の最保守派のジャンルに入る)の二つ。https://en.wikipedia.org/wiki/Originalism

水のイマージュ2 @tadanoossan2
しかし、リアリズム法学など米法哲学の伝統に照らせば↓★必ずしも、これで「トランプ保守」派に有利な最高裁判決が出るとは限らぬ鴨?  →トランプ大統領、最高裁判事にバレット氏を指名へ/オリジナリストの同氏は人工妊娠中絶、オバマケア、銃規制らに反対の立場を取る保守派 926ハフP. https://twitter.com/HuffPostJapan/status/1309797624132894720

水のイマージュ2@tadanoossan2
リアリズム法学など米法哲学の伝統に照らせば↓★必ずしも此で「トランプ保守」派に有利な最高裁判決が出るとは限らぬ鴨? →トランプ大統領、最高裁判事にバレット氏を指名へ/オリジナリストの同氏は人工妊娠中絶、オバマケア、銃規制らに反対の立場を取る保守派 926ハフP.
引用ツイート ハフポスト日本版 / 会話を生み出す国際メディア
@HuffPostJapan  9月26日トランプ大統領、最高裁判事にエーミー・バレット氏を指名へ バレット氏は、人工妊娠中絶や医療保険制度改革(オバマケア)に反対の立場を取る保守派。 http://huffp.st/FLJABFv
午前6:11 · 2020年9月29日·Twitter Web App https://twitter.com/tadanoossan2/status/1310688656621879296

画像26http://huffp.st/FLJABFv

★これぞ第二のゲームチェンジャー!ポスト資本主義を生み出す「協同プラットフォーム/中世のコモンズ・共有地」: GAFA時代に問う革新的伝統で[We Don’t Have Time!→ We have Time! ]の逆説が可能!その心はAI技術「情報」と中世「コモンズ」協同組合の結合!評者・刈谷行人https://note.com/toxandoria2/n/nf511803822cd

・・・

ところで、米国最高裁判事(現8名/ギンズバーグ氏の死去で欠が1名)の概要(信仰する宗教にスポットを当てた場合の)は、米国聖公会(英国教会系)1名、リベラル2名(両名ともユダヤ教)、保守5名は全てカトリックであり、正式にバレット氏が就任すれば、保守6名がカトリックとなる意外にも、トランプの固定支持層とされるプロテスタント・エヴァンジェリカルズ(国民層のうち約1億人を占める)の代表が一人も存在しない

因みに、既述のとおりローマ教皇庁(現、フランシスコ教皇)が協同組合を「経済的民主主義の具現」と評価しているとおり、現在のローマカトリック教会は、米国で言えばリベラルな公正資本主義の価値観の重要性を堂々と主張している。無論、以下の<補足>で述べるとおりだが、合衆国最高裁判所のジョン・ロバーツ長官(保守派)らカトリック信者の判事がリベラルな司法判断を出しているケースも決して少なくないのである。

また、約30年前にピークが過ぎ去ったとはいえ、米最高裁にはリベラル派がリードしたウオーレン・コート(Warren‐Court/米国の民主主義が深化したと見なし得る時代:The Warren Court: Its Impact and Importance、https://www.thoughtco.com/the-warren-court-4706521)の伝統が残されているようだ。

例えば、米連邦最高裁は2020年6月15日に、LGBTなど性的少数者に対する職業差別を認めないとする画期的な初判断を示している。1964年にできた公民権法は男女間の差別を禁じているが、これで、その対象が広がったことになる(20200616朝日、https://www.asahi.com/articles/ASN6J0G2CN6HUHBI037.html)。

<補足>【直近には、トランプの恣意的な工作人事が失敗しており!むしろ、米最高裁ではリベラルなウオーレン・コートの伝統の傾向が強化された!?@ TrinityNYC、https://twitter.com/TrinityNYC/status/1272847567265714176この最高裁判決の支持「LGBTなど性的少数者に対する職業差別を認めないとする画期的な初判断」にはトランプが4年前に指名したゴーサッチ判事(保守派)が支持に回り、ロバーツ長官(保守派)も支持に回ったため、6ー3という圧倒的多数でゴーサッチ判事自身が判決文を書くことになった。トランプ政権はその一週間前に、医療現場でのLGBTQへの差別助長を促す方針を固めたばかりだった。

・・・また、近年は「ウイスコンシン州最高裁のルーミス判決」(AI自動処理によってのみ重要な決定を下されない権利についての判決)に類する判決が、裁判所による判例法として承認される事例が多くなりつつある(関連参照/下記▼)。[@松井茂記『アメリカ憲法入門』―有斐閣―、および下記★]

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▼再犯を予知するソフトウェアは人種差別的?http://www.sekaiwoyakusu.com/entry/machineracism 

★「民主主義=永久の課題であること」を理解し、本格的OTT産業化に適応すべくAIナルシス社会のリスクを制御する日本国憲法の新たな役割を発見するのがポスト・アベの課題、https://toxandoria.hatenablog.com/entry/20180503/p1

このように、直近の最高裁判決の動向をから言えるのは、個々の訴訟の内容にもよるようだが、必ずしもトランプの思惑で最高裁判決が動くことにはならないと思われる(構成上は、バレット氏が就任すれば保守Vsリベラルが6:3となるのは確かだが・・・)。それはなぜか?

先ず、言えることの一つは(上で見たとおり)「個々の最高裁判事が信仰する宗教と、彼らが出す判断(判決意思)の間には殆ど関連性が見られない」ということである。二つ目は、例えば最右翼の保守とされる銃規制に消極的なクラレンス・トーマス判事の背景は、彼が「アメリカの権利章典の修正第2条(憲法)と修正第10条(同)を重視しているため」だということでも理解できるように、彼ら判事たちは基本的には「純粋法学」(ケルゼンの意味で)の形式主義を採っていると考えられることだ。思えば、その是非論を脇へ置くとすれば、ひとまずこれ(中立的な論理性の確保)は先進国たる司法のベースとなっていることだと言えるであろう

<補足>米国憲法修正2条:人民が武器を保有し携帯する権利を保障。(連邦政府の権力濫用に対して州政府が武装して自己の権利を守ることを認める趣旨と解釈されるが、同時に個人の銃所有を認めたものと拡大解釈される余地がある。)/同・憲法修正10条:連邦政府に付与されていない権限は各州または国民自身に留保されていることを確認 http://www.y-history.net/appendix/wh1102-043_1.html

(ユートピアとイデオロギーの違いに関わるカール・マンハイムの定義が、アメリカ合衆国の“オリジナリズムなる司法の病理”の分析と評価に有効と思われる)

むしろ、注目すべきは米国の各判事たちが最重視しているのは「彼ら一人ひとりの信念を支える法哲学」ではないか?と考えられることだ。そして、いやしくも現代アメリカでトップクラスの司法教育を修めた米国の判事ら司法関係者が、近・現代アメリカの法哲学へ大きな影響を与えてきた「カール・シュミット、およびそれと対照的なケルゼン哲学と法理(法哲学)、又はリアリズム法学(その北欧型と米国型の対比)、あるいはプラグマティズム、選言論(intentionalism)などによる倫理的判断(特に、近年の“外界の思考”に因る哲学・倫理的な判断)の意義と重要性を十分に理解していないことなどは、到底、考えられないのである。

<補足>「外界の思考」について

・・・「外界の思考」という哲学的でユニークな考え方がある。これは、新実存主義を提起する新進気鋭の哲学者マルクス・ガブリエルの言葉であり、それは内外のエトノス自然・社会環境との深い関係性を維持する意識のことを意味する。そして、これは「龍安寺・石庭」が我われ(の内心に拡がる広大な感情の海)に永遠の静寂なる感動を与える秘密を解明するヒントをも与えてくれている。

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・・・マルクス・ガブリエル(Markus Gabriel/1984 - /ドイツの哲学者、ボン大学教授)の新著『新実在論‐“心”という語で表せるたったひとつのものなど存在しない‐』(岩波新書)の序章を書いたジョスラン・マクリュール(Joceran Maclure/ラヴァル大学教授/1973- )によれば、かつてガブリエルは、数々の形而上学の重要問題について、大胆な見解を唱えており、たとえば以前の著書では「存在論や認識論の分野で自然科学に似た要素還元論的な構成主義が乱用されるいま、ガブリエルは“新たな存在論”が求められている」と論じたが、この新しい著書でガブリエルが言う「新たな存在論」は、我われの現実(日常的な)をかたちづくる対象領域―すなわち「意味の場」、つまり『日常』の多元性・多次元性を中心に据えた実在論のことである。

・・・が、その多元性・多次元性の意味を単にリニア―な繋がり、あるいは単純な入子構造的な構成と見立てるとすれば、おそらくそれは誤りである。そうではなくて、たとえば龍安寺「石庭」↓に潜むフラクタル構造(@Gert J. van TONDER↑)の如く数理的・抽象的な世界との不可避の接点でもあり得るし、マクロ・ミクロ世界との物理・化学的な、あるいは自然環境論・生命論的なつながりや共鳴のようなこともあり得るだろう。ましてや、ヒトの場合はそれに社会的な関係性や個々人の内面との対話のような実に多様なファクターが絡み合い、共鳴し続けることになる。しかも、「それらの複雑な関係性の世界」は「リアル経済的な謂いでの現勢態(エネルゲイア/energeia)」とは全く無関係であるかに見えるし、たしかに両者は個々の事象面におけるリアル・エネルゲイアの意味では全く無関係である。

・・・しかしながら、実際にはこの「前者」の複雑極まりない多元性・多次元性の世界こそ、現勢態(エネルゲイア/energeia)に先行的に対応(いわばプレ・エネルゲイアの謂いで)する潜性態(デュナミス)、すなわち「潜性イノヴェーション」の豊饒な培地(潜性イノヴェーションの契機1)と、仮に名付けておくべきものなのである。https://toxandoria.hatenadiary.jp/entry/2020/06/04/155449

・・・

つまり、米国の司法関係者らはトランプ、あるいはJPN“世襲”平井ワニデジ相orアベ“仮etwas病”人、菅“同”偽装なり済まし首相らの如き「司法の政治利用」を謀る邪道かつ極道な権力意思に易々と乗せられることはしないはずだ(甘いかナ?!w)。但し、同じ司法関係者でも米司法長官(そもそも日本の法務大臣に相当するので、例えばバー司法長官の如きヒラメぶりを十分に発揮できる仕事でも通用する職掌!)の如きは例外であろう。

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そこで、現代アメリカ合衆国の“オリジナリズムなる司法の病理”の分析に有効と思われるのがユートピアとイデオロギーの違いに関わるカール・マンハイムの定義である。周知のとおり、カール・マンハイム( Karl Mannheim/1893– 1947はハンガリーのユダヤ人社会学者で知識社会学の提唱者(ハンガリーとドイツで学び、ナチスを逃れ英国へ亡命した)である(マンハイムの画像↑はウイキより)。

先ず、マンハイムの知識社会学の中心概念である「存在被拘束性」(Seinsverbundenheit)で“米国のオリジナリズムなる司法の病理”を批判することができる。

マンハイムは一般に人間の知識やイデオロギーは、それ自体の内的な法則だけでなく、各人がおかれた社会的条件(いわば、各人が纏っている時間の流れを伴うリアルな社会的存在)、つまりリアルな「存在被拘束性」によって規定されいると考える

だから、この「存在被拘束性」を一時的に脱して、でき得る限り自由な意識を立ち上げ、より客観的に評価できる観点に立つことが真の知の獲得の条件であり、それでこそイデオロギーに新たな真理性が付与できると考えられる。但し、そこで留意すべきは、リアルな社会的存在から脱したままであり続け、超然とした高みへ逃避しようとする誘惑を断ち切ることも重要となる。

更に、より辛辣な「現代アメリカ合衆国の保守派の一部に取り憑いた“オリジナリズムなる司法の病理”」に対する批判が、マンハイムのユートピアとイデオロギーの違いに関わる定義」からも可能である。

川添香男『ユートピアの幻想』(講談社学術文庫)によれば、マンハイムは主著である『イデオロギーとユートピア』のなかで、次のように主張している

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ユートピアを、ただ現実との関係において現実とかけ離れたものと理解する一般的な習慣は誤りである。そうではなくユートピアは現実との関係において同じ平面で考えるべきなのだ(生きたヒトのリアル意識の側面から考えれば、これは当然とも言えよう!/補記、水のイマージュ@toxandoria2)。

イデオロギーとユートピアは共に“存在超越的意識”に属しているが、ユートピアは、それが行為に移されると途端に、その時その時に現存する存在秩序を部分的にか、または完全に破壊するという、ある意味で過激な“現実変革機能”(まさに健全なゲームチェンジャー機能の対極!/補記、水のイマージュ@toxandoria2)を持っている・

これに対して、イデオロギー(例えば、特に司法判断など行政(公共的選択)に直結する可能性が高いイデオロギー/補記、水のイマージュ@toxandoria2)は、リアルな人間社会を根底から破壊するような過激な変革力を持たず(厳密に言えば、“持つべきで”なく!/補記、水のイマージュ@toxandoria2)、それはリアルな存在秩序に有機的に(正統保守的な意味で!)組み込まれる可能性を持っているのである。

このようなマンハイムのユートピアとイデオロギーの違いに関わる定義」の文脈から読み取るべき最も重要なエッセンスおそらく「時間と共に推移しつつ一回性の日常に生き続ける、目前のリアルな「ヒトの意識」をこそ最も重視すべきだ(それこそが、特に公共選択に関わるケルゼン的な客観判断についての最も重要な意義ではないか?と考えられる!)という」メッセージである

しかも、この一回性の日常に生きる、リアルな目前のヒトの意識についての理解は、「科学技術や生命論、あるい自然・文化環境エトノス論」https://note.com/toxandoria2/n/n1c2c5541771eなどに関わる知見の進化に伴い日々に深まっている

なかでも「倫理」面での地平の拡がりには著しいものがあり、例えば、ジョン・マクダウエル「リアリズム倫理」や、(これは既述の繰り返しとなるが)マルクス・ガブリエル「“外界の思考”に因る倫理の可能性」など、新たな展望が見え始めている。

より具体的に言えば、特に司法・行政などの具体的な方向付けや選択に直結する公共的な判断では、ユートピア」と「理想を語るイデオロギー(民主主義社会の深化を希求する永遠の理想、つまりエンテレケイア(entelekheiahttps://note.com/toxandoria2/n/n5f6592ea88e5としての)」との境界(両者のそれぞれの役割)を曖昧に見るべきではない、ということだ。

換言すれば、彼ら司法関係者(特に判事は“ただの私的な夢想のジャンルにすぎないユートピアの世界”へ過剰に没入すべきではないということだ。さもなければ、例えば“米国司法の有意な判断技術の一環と見なされているオリジナリズム(originarism)”であっても、それは容易く“あの過激なイスラム原理主義あるいはJPN“世襲”平井ワニデジ相orアベ“仮etwas病”人、菅“同”偽装なり済まし首相らの背後霊でもある日本会議カルトの異様でフェルキッシュな意識(無限後退(Infinite regress)に因る追憶のカルト or 千年王国風のアッチの世界に向かう飛翔!w)へ、これら合衆国最高裁の判事たちの意識が限りなく接近する恐れが高まる”ということである。

JPNアンモラル!は“外界の思考”反面教師/JPNアンモラル!』 VS 『健全なゲームチェンジャー・イデオローグ(オードリー・タン )

(以下の前半は、部分的に再録)

画像24https://twitter.com/SamejimaH/status/1310205422125498369

水のイマージュ2@tadanoossan2 返信先: @SamejimaHさん
↑★は、「巨大IT企業アマゾンへらの規制を主張する、ゲーム・チェンジャー!@法学者リナ・カーン922日経」の動向と比べ、あまりにも超アナクロ(wアナクロ)すぎる“神懸りデジ改革”、フェルキッシュ菅政権の超リスク!
【米国より日本の行動単独主義が突出したことが公共選択上の大問題!】資本主義のリーダーたる米国では公正資本主義の歴史が生きている!「20世紀初頭のニュー・リベラリズム」に学ぶ若きゲームチェン.ジャー・・・
■【米国より日本のユニラテラリズム(行動単独主義)が突出したことが公共選択上の大問題!】There Is no Wealth 、but life:J.ラスキン./資本主義のリーダーたる米国では公正資本主義の歴史が生きている!「20世紀初頭のニュー・リベラリズム(制度経済学派)」に学ぶ若きゲームチェンジャーたちが登場922日経・・・ 水のイマージュ2 @tadanoossan2...
note.com 午前2:24 · 2020年9月28日·Twitter Web App https://twitter.com/tadanoossan2/status/1310268991319846912

・・・再録の部分は、ここで終わり・・・     

@hori_shigekiさん/
もし今の政府が偽りなしに日本の国益を求めるのなら、(株)パソナ会長の竹中平蔵氏の「助言」はすべて退け、彼と彼の取り巻きの類いを国家のデジタル整備から完全に遠ざけるのが先決。 「デジタル庁構想は政府の未来投資会議メンバーの竹中平蔵元総務相らが助言したとされ…」
毎日社説:デジタル庁設立へ 国民本位の構想が必要だ
 新型コロナウイルス対策を巡って、行政のデジタル化の立ち遅れが浮き彫りになった。国民への給付金や企業補助金の支給でオンライン申請が機能しなかった。病院が保健所に手書きのファクスで感染者情報を伝える仕組みは海外でも驚かれた。mainichi.jp 2020年9月23日·Twitter Web App https://twitter.com/hori_shigeki/status/1308454423660642310     

画像25https://twitter.com/hori_shigeki/status/1308454423660642310     

・・・

水のイマージュ2 @tadanoossan2
同感!トランスジェンダーでもある同氏はJPN“世襲”平井ワニデジ相orアベ“仮etwas病”人、菅“同”偽装なり済まし首相らと異質の多様性重視、「外界の思考」倫理型の政治家!Cf.↓♨引用ツイート 佐藤 章@bSM2TC2coIKWrlM/さん
日本のオードリー・タンは埋れてしまって出てこれない。クローズドな縄張りの中で随意契約の甘い汁を吸い続けてきた日本ITゼネコンは自らの技術革新力を落とし天才エンジニアも潰した。諦めた安倍・菅政権はAmazonに助けを求め日本の未来は絶望的。デジタル庁の深淵・第2弾! https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020092600003.html
午前2:30 · 2020年9月29日·Twitter Web App https://twitter.com/tadanoossan2/status/1310633113425309701      

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https://twitter.com/bSM2TC2coIKWrlM/status/1310568272195018753

 @tadanoossan2
♨ 引用ツイート 水のイマージュ2
トランスジェンダーでもある同氏はJPN“世襲”平井ワニデジ相orアベ“仮etwas病”人、菅“同”偽装なり済まし首相らと異質の多様性重視、「外界の思考」倫理型の政治家! →オードリー・タンとは?台湾「天才デジタル担当大臣」異色の経歴とマスク不足を解決に導いた仕事スタイル https://huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5f2117c0c5b66859f1f3c152?ncid=other_twitter_cooo9wqtham&utm_campaign=share_twitter
午前2:32 · 2020年9月29日·Twitter Web App https://twitter.com/tadanoossan2/status/1310633431328382977

水のイマージュ2 @tadanoossan2
オードリー・タンとは?台湾「天才デジタル担当大臣」異色の経歴と、マスク不足を解決に導いた仕事スタイル ・・・「天才大臣」などと称されることについて、本人は台湾メディアに本音を明かしている。 huffingtonpost.jp 午前2:34 · 2020年9月29日·Twitter Web App https://twitter.com/tadanoossan2/status/1310633905242865665    

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https://twitter.com/tadanoossan2/status/1310633905242865665

(完)









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