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鶴見中尉の肋骨服

ファッションエトセトラ第9回

先日札幌で開催されている「ゴールデンカムイ展」を見に行ってきました。
(4月28日~5月21日まで)

生原稿や、アートワーク、パネル等が展示されており、グッズもたくさんの種類が販売されているので、お好きな方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか?


明治時代の北海道が主な舞台のこの漫画ですが、登場する衣服や、小道具、街並みに至るまで実物のモデルがあるんですよね。

札幌の厚別区にある北海道開拓の村には実際にモデルとなった建造物がいっぱいあったりして「あのシーンに出てきた建物だ!」って感じで楽しめる場所です。

尾形が髪を切った理髪店(開拓の村HPより)

建造物に関してはその場所に行けば見られるんですが、衣装や小道具はやっぱり展示会に行ってみないと見られないよねって事で。

鶴見中尉の肋骨服の実物

鶴見篤四郎の軍服
中尉が着用する肋骨服。
旅順攻囲戦で多数の死傷者を出したことから、第七師団は軍内で冷遇されるようになってしまった。
しかし鶴見のカリスマ的とも言える佇まいは失われなかった。
元は新潟の名家の出であり、洋琴の演奏も嗜むほどの教養もあるが故か、肋骨服を纏う彼の威風たる姿は、多くの者を惹きつけたという。

ゴールデンカムイ展より引用

遠目だとディテールがわかりずらいのでアップで

レプリカじゃなくて当時のものらしいです

いや~カッコイイですね。
今だとナポレオンジャケットとでも言うのでしょうが、当時は肋骨服と呼んでいたんですね。
明治時代ですから、庶民が着る様な代物では無かったのでしょうし、お値段も相当なものでしょうね。

つづいて月島軍曹の軍服。

カラーリングも忠実ですね

月島基の軍服
大日本帝国陸軍、第七師団の軍曹服。
同じく軍曹階級であった、東京で教官をしていた頃の菊田杢太郎、陸軍学校時代の花沢勇作も同様のものを着ていた。

ゴールデンカムイ展より引用

杉元佐一の帽子、曲げわっぱ、肥後守

オソマが入っているヤツ

杉元佐一の曲げわっぱ
杉元は味噌を入れていた。
味噌を気に入ったアシリパが、杉元の気づかぬうちに借用したこともあったそうだ。
杉元佐一の肥後守
杉元も常備していた折り畳み式の小刀。
絶命した囚人から刺青を得るために皮を剥ぐ際などに使用していた。

ゴールデンカムイ展より引用

アシリパさんのマタンプシやイヤリング等

アイヌ紋様が素敵

一部だけ紹介しましたが、とても見ごたえのある展示会でした。
札幌での展示が終わったら、次は函館で開催するみたいですので、お時間が合う方は是非見に行かれてはいかがでしょうか?

では、また次回!

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