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心の傷をえぐる言葉「自分を産んでくれた親を愛しなさい」

自分の親を愛し敬いたい
誰しもがそう思っているのだと思う

「親を愛し敬いなさいと 
貴方を産んでくれた親なのだから」と
たしなめるように他人から言われると
怒りに似たような
心の内側から 吹き出すように
「私が
親の優しさや温もりに
溢れんばかりに包まれたかった」と
なんとも言えぬ感情が込み上げてくる

歪んだ愛情表現で育成され
躾と名を変えた調教で育成された子供には
言葉の暴力
精神的 身体的 虐待を受けてきた者には

「自分を産んでくれた親を愛しなさい」
「自分を産んでくれた親を敬え」と言われても

心が掻きむしられるように
過去の親から受けた様々な思い出だけが
フラッシュバックしてゆく

私は 養護施設で虐待を受けてきた
子供達の心の支援をして15年になる
私は子供達に「親を嫌いなら嫌いで良いのよ
愛せないなら愛さなくて良い」と言う
「私は お母さんの事 大嫌いだった
今でも嫌いだけど」とはっきり言う
親を好きになりたくてみも 親を好きになれない事に
苦しんでいる子供達がたくさんいるから
「親を愛せない事に苦しまなくて良いのよ」と
伝える
貴方の気持ちは 少しは わかるよ
辛くて 嫌な思いを 私もたくさんしてきたから

子供達には 私の幼少期の話は
必ずする 自分の魂の痛みを曝け出さないと
子供達の痛みに寄り添う事はできないから

子供達と心を通わせる事ができた時
私は母に感謝をするのです。
この子達の痛みを 少しでも和らげるために
受けた貴重な体験を・・

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