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あの時、助けてほしかった

一年くらい前かな
母に「あのとき助けてほしかった」
「なんで助けてくれなかったの?」
って勇気を出して聞いたことがある

小さいころ、
父親におしりを何度も何度も
叩かれて外に出されてた

ずっと躾だと思ってきたけど
自分が親になって分かった

子どもはそんな強く叩かなければならないような
悪いことってしないんだよ

そんなことするのは
ただ親が未熟なだけ
親の虫の居所が悪いだけ

そして鬼の形相で叩いてた父親の横で
母は一体何をしていたの?

わたしの記憶の中に母はいない

わたしだったら絶対に助ける
子供を叩かせたりしない

だから母に聞いたんだ

母の答えは衝撃だった

「覚えてない」

「覚えてないけど、もしそんなことがあったら
助けないわけないと思う」って‥‥

覚えてないくせに
よくそんなこと言えるな

てゆーか、思い出せよ
なんで思い出せないの?

それから数日後

母は言った

「あの話聞いて
ちえ辛かっただろうなって思った」

え?まじ?ついに?通じた???

「わたし思い出したんよ
ママも小さいころおばあちゃんに
納屋に閉じ込められたって」

「そうなんだ‥
ママも辛かったんだね‥‥」

って、、、、

えーーーーー???!
そっちーーーーー????!

ママも辛かったねって
わたしが共感するほうなの?

わたしに対する共感はものの3秒で
自分の話にすり替えられた

その3秒でも当時は感動したんだけど
(やっと分かってもらえたって)
今思うと、やっぱり違うな

ほんとママってすごいんよ‥
いつだって自分が被害者で
なぜそう行動したのか、
なぜそう感じたのか、
その背景にどんな傷があるのか、
思考が一切深まっていかないんよ

またちえに責められたー
そういえばわたしも同じことされたー
しくしくしく〜

たぶん妹に愚痴って終了
いつまでもどこまでも
成長していかない母親

やっぱりどこかにほんのちょっぴり
まだ期待してたことがあるけど
それさえも諦めていくしかないんだろうなぁ

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