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気まぐれエッセイ ~Tasting~

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知り合いには言えないけど、誰かに聞いてほしい。そんなことを綴った、ギリギリお見せできる日記のようなもの。
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記事一覧

【気まぐれエッセイ】弱さの分だけ欲しいもの

強くなりたい。 強く、強くなりたい。 中高生の頃、何度日記に書いただろう。 そんなに肩肘…

【気まぐれエッセイ】1日を25時間にする方法

「あっという間やわ。歩志華ちゃんも、すーぐおばあちゃんの歳になるんやで」と 私が幼い頃、…

【気まぐれエッセイ】"綺麗だと得をする"という定説について

綺麗だと得をする。 そんなこと、誰もが一度は感じたことがあるだろう。得した側かもしれない…

【気まぐれエッセイ】今度こそ、一歩前へ

肝心なところで 一歩前へ出られるか 一歩後へ引いてしまうか。 そのたった二歩の差は 人生を…

【気まぐれエッセイ】ようやく外れたブレーキ

育てたものが大きく大きくなって 自分の手を離れていくのはいいの。 土台を自分でつくっている…

【気まぐれエッセイ】ずっと恐れていた日がついに来た

私はずっと、この日を迎えるのが恐かった。 どんなに頑張ってもどうにもならないことだと幼い…

【気まぐれエッセイ】置いてけぼり、優しい記憶

時間は容赦なく過ぎていくのね。 鮮明な記憶のせいかしら 幼い日々はあまりにも近くて 30を過ぎて3年も経つというのに 今でも時々、自分が大人だってことが不思議に思えるの。 14歳の頃恋い焦がれた うんと歳上だと思っていたあの人の歳を 気づけばとっくに追い越していた。 子どもの頃遊んでくれた 近所の優しいお姉ちゃんは 今でもやっぱり"お姉ちゃん"で 記憶の中の12歳の少女は 33歳の私より、ずっと大人の女の人なのに。 53歳になっても 83歳になって

【気まぐれエッセイ】笑えない自虐は、自慢の100倍大人気ない

笑えない自虐は、自慢の100倍迷惑だし大人気ない。 「そんなことないよ」待ちの「私なんて」…

【気まぐれエッセイ】私にこんな日が訪れるなんて

-私にこんな日が訪れるなんて- 12歳の私は、卒業式の日、そんなふうに思ったんだ。 自分が…

【気まぐれエッセイ】カテゴライズ出来ない感情こそ、人間らしさなのかもしれない

泣ける自分にホッとしながら流す涙は なんだか不実な気がして 誰も見ていないのに私は、それ…

【気まぐれエッセイ】"好きを仕事に" を本当に体現出来ている、私の憧れの人

「好きを仕事に」 「自由なライフスタイル」 「個人の時代」 そんな風潮に背中を押され、"…

【気まぐれエッセイ】過眠は、取り返しがつく自殺のようなもの

過激なタイトル、すいません。 私は生まれてこの方32年、死にたいと想ったことは一度もない。…

【気まぐれエッセイ】「私は私の道を」沈黙の美学

著名人同士の揉め事やいざこざがネットやテレビで取り上げられたとき、ある特定のパターンにお…

【気まぐれエッセイ】2種類の「去年も同じことしていたなぁ」

いつからか我が家では、新年に日帰り旅行するのが定番となっている。 今年のお正月のこと。 サービスエリアに入ったとき父が 「コーヒー飲んでいこう」と誘ってくれた。 母と妹は違うところを見て回っていたので、私は父と2人でコーヒーを飲んだ。 そのとき私の頭には、昨年のお正月に出かけたときのことがすぐに浮かんだ。 「お父さん、去年もここで、こうして同じように2人でコーヒー飲んだね」 私は父に言った。 「あぁ〜、そう言えばそやったな」と父は答えた。 そのときなんだか、