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【気まぐれエッセイ】ようやく外れたブレーキ

育てたものが大きく大きくなって
自分の手を離れていくのはいいの。
土台を自分でつくっているから。


それは、私を中心に、水面のように輪が広がっていくイメージ。広がれば広がるほど遠くの方までは見えなくなるけど、私から派生したものであることは間違い無くて、辿れば必ず私に繋がる。


でも私は、まだ何もカタチがない時点で
"私"という人間が自身の手を離れていくのがどうしても嫌
だった。考えてみれば、事務所に入って芸能活動をするということは、そういうことだった(今は随分変わってると思うよ)。

私がお世話になっていた事務所は、私の意思を尊重してくださっていてし、直接的に嫌な思いをしたことはないけれど、業界自体の常識は「好きなことは売れてから。まずは売れることが先決。そのために身を委ねなさい」というもので、それを当時は漠然と感じ続けていた。その方法は決して間違ってないし、そう振り切って邁進し、売れた人は本当にカッコイイと思うの。もし私でも、成功したらその方法で頑張って良かったと感じたと思う。でもそれは結果に大きく左右されるでしょ。芽が出なかった場合、人の手で作られた自分を生きた期間が長ければ長いほどに、心は死んでいく(私の場合はね)。

他者が評価するのはやっぱり結果だ(これに不満はない)。でも自分にとっては、目標に向かっている間も貴重な命が削られてるわけだから、過程だって大切なのだ(長ければ長いほどにね)。


私はいつも『ブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいるような感じですごく疲れる』と思ってきた。それはHSS型HSPの特性でもあるのだけど、『自分が自分でなくなってもお偉いさんが作った大きな流れに乗っかりたいとはどうしても思えない』これがブレーキの正体でもあったのだと、最近気づいた。

ある方向へ一生懸命走っているのに
反対方向から同じだけの力で引っ張られている。

ずっそう感じてきた。だから私は、頑張っているのに何故だか一歩も進めていない、いつもそんな状態だった。


ブレーキの正体に気づいた今
誰の手にも委ねることなく自分を発信できるこの時代は、なんて私に合っているんだろう、と思っている。ここ数年、やっと生きやすい時代が来た、そんか気がしているのだ。

欲を言えばこの時代を20代で生きたかったけど
そんなこと言ってたって仕方がないもんね。今出来ることを精一杯やる。


もう、ブレーキはかからないから。




P.S. あ、『その割にnote全然更新してないね』って思いました?(笑) 別の名前で他のSNS、今頑張っていて少しずつ伸びてきてるんです。ここは、リアルな私を知っている人には言えないような本音を吐き出す場所だから、リアルな生活が充実するほど更新頻度が下がってしまう傾向に……。それでも、こっちでも本当はもっとたくさん書きたいことがあるから、これからはもう少しマメに更新しようかなと思ってるので、お付き合いいただけると嬉しいです♡


幸せな時間で人生を埋め尽くしたい私にとって書くことは、不幸を無駄にしない手段の1つ。サポートしていただいたお金は、人に聞かせるほどでもない平凡で幸せなひと時を色付けするために使わせていただきます。そしてあなたのそんなひと時の一部に私の文章を使ってもらえたら、とっても嬉しいです。