見出し画像

「のうとみkimonoハウス」ロゴ制作の話

はじめに


こんにちは、Hamiです。唐和家族の活動で主にデザインを担当しています。

先月ついに、和裁士の納富さんのサイトをデザイン&リリースをしました!
唐和家族として、はじめてのサイト制作の案件。とても嬉しいです。

サイトのコンセプトは、「和裁士の、着物なんでも相談所」
これから着物をはじめてみたい方や、着物をリメイクしてみたい方など、和服に関心のある若い世代の方にも、親しみをもってもらえるようなデザインにしています。

サイトトップのイメージ

https://noutomi-kimono.com/

今回は、そのサイト制作のデザインの過程の中でも、私が担当したロゴ制作のプロセスをご紹介します。

これからロゴのデザインをしてみようと考えている方や、依頼しようと考えている方にぜひ読んでいただきたいと思います。
(あくまで一例ということで参考程度に読んでいただけると幸いです)

ロゴ制作の流れ

【Step1】 コンセプト・要件の決定


まず最初は、サイトの役割や目指したい方向性について議論していきます。

仮説立てした5W1Hのマインドマップ

ウェブサイトに訪れる人はどのような人を想定するのか、どのような課題を持っているのか、サイトに訪れた人にどんな価値を提供できるのか、など、
将来的なビジョンも含めて話し合います。
ここのプロセスは一人では進められません。依頼者の納富さん、PMのRuiちゃん、みんなで意見を出し合いました。

要件を決める段階は、サイトの目的の認識を合わせることで、後に方向性の大きなずれが発生するのを防ぐことができるので、とても重要なプロセスだと思います。

最終的に、
誰もが気軽に和服について相談できるサイトを目指そうという意味を込めて、サイト名は「のうとみkimonoハウス」に決定しました。

【Step2】 サイトイメージのXY軸マッピング

伝統的でありながら親しみを感じるイメージを模索

方向性が決まれば、ここからはじめてイメージを考えていきます。
まず最初に行ったことはイメージのマッピング。
pinterest というサイトからたくさんのイメージを集めていきます。

話の中で、「ユーザー目線」「親しみ」などのキーワードが出てきたので、そのイメージを深掘りする作業を行いました。

たとえば、
「のうとみkimonoハウス」が実際に存在したらどんなお家か?
ユーザー目線ってどういうイメージか?
親しみやすさってどんなところで感じるのか?

打ち合わせの会話を思い出しながら、イメージがわくまで、キーワードを入れ替えたりしながら詰めていきました。

XY軸でマッピングする良いところは、「このイメージは違う」というNGパターンが見えてくることです。
手を動かしながら考えていくことで、よりイメージも膨らみやすくなりました。

【Step3】 ロゴデザインの調査


イメージがかたまってきたら次はロゴのサンプルを集めていきます。
例えば、ロゴはマークのみにするのか、マーク+テキストにするのか、テキストのみにするのか、縦型か、横型か、掲載媒体は何かなど、検討することはさまざまです。

参考にしたサンプルの(一部)

今回はサイト名も認識してもらいつつ、必要に応じてマークを使えるように、マーク+テキストの構成のロゴに決定しました。

【Step4】スケッチ


イメージの方向性が見えてきたら、実際に鉛筆でスケッチしてみます。
この段階で雑でも良いと思ってアイディアが出たらひたすら書いていきました🎨

鉛筆で描いたスケッチ

大事だと思ったのは、どんなにくだらないと思う案でも、スケッチで描いたアイディアはなるべく消さないこと!(翌朝に見返して見たら案外良い案と感じることもあるので…)

【Step4】ラフの作成


アイディアの中から方向性の違う案をいくつかピックアップして、実際にadobe illusctatorでラフを書いてきます。
あまり作り込みすぎずに、かたちがわかれば良い程度に作成しています。
表現したい方向性、コンセプトのイメージと違うところはないか、改めて議論しながらフィードバックをいただきました。

ロゴはぱっと見の印象、直感のフィードバックも大切です。
着物のモチーフは着物屋さん、のれんのモチーフは飲食店のような印象を受ける、などの話をしていきながら、消去法で考えていきました。
最終的には、ただ売るだではなく、針を通して着物をつくりあげていく「和裁」という要素が反映された案が一番良いのではないかという結論になりました。

ラフ段階のデザイン案


よって今回は、糸と針をモチーフ使った案(下の段・右から2番目)で決定しました。

【Step6】 案のブラッシュアップ


ラフの中で案が決まったら、パターンを色々作っていきます。

案のパターン検討のイメージ
  • フォント

  • 曲線の角度

  • ウェイト

  • 視認性

  • 刺し色の有無

  • 糸の長さ

  • 針の穴の大きさ

などを軸にパターンをつくっていきました。

そして、、最終的に決定したマークはこちら!!

決定したロゴ


制作を通して学んだこと

ロゴで何を表現するべきかは、まずはクライアントの思いを聞くことから見えてくると思うので、お話を通して考えていくことが大切だと思いました。

同時に、一般の人からみても伝わるようになっているか、媒体が変わっても機能するのか、デザインをする側が検討し、判断していくことも大事だと感じます。

アイディアやイメージをかたちにしていけるお仕事はとても面白いです!
そして、ロゴを0から考えるのは貴重な機会で、本当に楽しい時間でした。

以上!ロゴ制作過程についての紹介でした。

のうとみkimonoサイトは今後、和裁や着物についてのコンテンツを発信していく予定です。
引き続きアップデートしていくので、チェックしていただけると嬉しいです。

(ルイコメント: 唐和家族の紹介やフォローの促進)

それでは、また✋

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?