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同人誌感想:6冊

今回は文学フリマで買った本や、現在開催中の展示会で編まれたアンソロジーの感想を載せていきますね。
展示会に関しては、会期がタイトなのですが、通販でもアンソロジーを購入できますので早めのご紹介です。

では、感想を載せていきますね。


ロナルド始澤( @Ronald_SHIZAWA )さん編集の「ザ・タイプライターズ」読んだ。 小説作品はどれも切り口がおもしろく、プロットシートも載っているのでとても参考になる。 コラムの同人ノウハウも、具体的にレイアウト例などを出してくれていて、小説書きさんは参考になると思う。

タイプライターの表紙がおしゃれな本
タイプライターのコラムもあり

ロナルド始澤(@Ronald_SHIZAWA)さん編集の「ザ・タイプライターズ第二号」読んだ。
「シティポップにあこがれて」をテーマに書かれた小説はどれも読み応えがある。でも結構重めの内容が多いかな?
この号のコラムで小説の書き方があるのだけれども、環境を整えろというのに首がもげるほど頷いた。

こちらは在庫潤沢だそうです
冬コミでも頒布されるそうですよ

藤井佯( @hitohitsuji )さん編集の「鳩のおとむらい」読んだ。
77編の鳩話が詰め込まれた本はボリュームたっぷり。日常に潜む鳩の風情がいいのはもちろん、空想世界で羽ばたく鳩の姿もいい。77人それぞれに鳩の捉え方があって、奥深い鳥だなぁ。とおもった。

「鳩」をテーマにしたアンソロジー
77様の鳩の姿が楽しめます
小型の書店での取り扱いもあるみたいです

高森 純一郎( @takamori_j )さんの「賢人支配の砂漠」読んだ。
情報量が多い!民族と経済と階級社会に振り回される! とはいえ、全編通して淡々と、かつアカデミックに話が進んでいくので心を落ち着かせて読めた。 リーマンショックの時はたいへんだったよねどこも……

高森 純一郎( @takamori_j )さんの「沈黙の農夫」読んだ。
冒頭からスリリングな出だし。全編通してエリートと貧困層の溝が埋まらず、緊迫したやりとりや交渉が続く。これがとても興味深くておもしろい。 最終的に今考えられる最善かな?というところに落ち着いてよかった。

ちいさな雑貨ギャラリー プラムツリー( @galleryplumtree )編集の「 空想薬草園3 初冬の白き園」読んだ。
初冬の薬草園をテーマに集められたアンソロジー。ファンタジーが多いかな?という印象だったけど、たまにあるSFのインパクトがすごい。SFバブちゃんだけど、このSFおもしろかった。

同タイトルの展示会で発行されたアンソロジーです
内容もいいけどサイズ感もほどよい


「空想薬草園」以外は文学フリマ関連の本ですね。
「鳩のおとむらい」以外は文学フリマなどのイベントで購入できるかと思います。

「空想薬草園」は展示会もすてきなのでぜひ足を運んでいただきたいのですが、遠方の方は通販で雰囲気をお楽しみください。
空想薬草園のお通販はこちら。

余談ですが、The Typewritersの第4号が現在編集中です。
冬コミ発行予定の第4号には私も寄稿していますので、既刊共々お手にとっていただけるとうれしいです。

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