2023 旭川~伊勢熊野高野山奈良 車中泊旅 3日目
2023年7月28日 金曜日
愛知県刈谷市 刈谷PA(最高37.4℃/最低26.1℃)~ 三重県伊勢市 RVパーク伊勢(最高33.8℃/最低24.8℃)
朝5時半頃目が覚めて、洗顔。妻も起きてきたので、支度をして6時過ぎにに刈谷パーキングエリアを出発。8時過ぎに伊勢西インターチェンジを降りる。八戸からここまで高速代は1万6千円ほど。セブンイレブンで朝食。妻はエビカツサンド、私は「奥三河どり肉の特製親子丼」。コンビニから伊勢神宮外宮はすぐ近くで、あっという間に到着してしまった。
伊勢神宮 外宮
ガイドブックの説明に従って、鳥居の前で一礼し、正宮から順にお参りしていく。外宮は左側通行。内宮は右側通行。
セミのうるささが尋常じゃない。
二拝二拍手一拝。
正宮の社殿は立派だった。つくりもとても興味深かった。別宮はとても簡素。それが潔いのかもしれない。
時間に余裕があったので外宮周辺を歩いてみる。
おしゃれな雰囲気の「麻福」というお店を見つける。ヘンプ(麻)を扱っているらしい。妻は、麻の茎を皮を剥いで乾燥させた「オガラ」に興味しんしん。
妻が店主の女性と少し話す。以前、旭川市の春光に住んでいたことがあるとのこと。こんな旅先で、旭川に縁のある人に出会うとは思いもしなかった。
伊勢神宮 内宮
内宮へ移動。昼近くで、駐車場は混んでおり、かなり離れた駐車場に車を停める。おはらい町を歩いて内宮へ向かうが、内宮をまわっている間にお昼を過ぎそうなので、有名な赤福をお腹に入れることにする。赤福本店で食べる赤福は風情がある。店内は外と仕切られておらず、そのため冷房はないのだが、日陰だし、風通しもいいし、うちわを渡され、冷たいほうじ茶もあるので気持ちがいい。もちろん赤福もおいしい。500円は安い。
赤福かき氷には行列ができていたが、こちらはすんなり入れた。
空が暗くなる。雨は夕方ぐらいかな、と妻と話していたら、二の鳥居のあたりで雨になった。神馬の御厩の軒先を借りて雨宿りさせていただく。
ヤフー天気の雨雲レーダーを見ると、この周辺だけの局地的なにわか雨のようだ。15分程で止むらしい。便利。
強い雨の中、正面の授与所のまわりに白い煙が漂っているので、雨のせいかな、と思ったら、熱中症予防のミストだった。
おはらい町・おかげ横丁
少しルートに迷ったものの、無事、内宮のお参りを終える。
楽しみにしていたおはらい町とおかげ横丁を巡る。
いっとき妻とはぐれて少し焦る。すぐに見つかって、昼食に伊勢うどんを食べる。太くて柔らかくて、麺の表面がねっとりした感じで、タレがからまっておいしい。はじめての食感。
色々なお店があったが、あまり欲しいものはなく、目で楽しむだけにする。招き猫のスタンプラリーに少し挑戦したが、すぐに飽きてしまった。
妻ははぎれ等いろいろ買っている。財布のひもが緩んでいる?
おはらい町の端の方に組みひものお店を見つけて入ってみる。中に職人のおじさんがいて、職人が減ったことや、観光局の対応が今一つなことなどを話してくれた。三重の関西弁はゆるい感じがして耳に気持ちがよい。
RVパーク伊勢
今日の車中泊先は「RVパーク伊勢」。はじめてRVパークというところで宿泊する。
<車中泊ばなし~RVパーク>
今回の旅行は、10泊11日で、旭川から三重県、和歌山県、奈良県を巡る車中泊の旅である。以前、9泊10日で東北をドライブしたことがあるが、その時は妻と子供と私の3人でテント泊だった。ホテルに泊まらないのは単純に節約のためである。
今回、車中泊を選んだのは、この旅行が妻と私の2人旅で、2人なら車中に寝られること、テント泊はテントの設営・撤収で疲れてしまうことと時間がかかることが主な理由だ。もちろん車中泊が流行っていて情報収集がしやすかったり、RVパークなんていうものがあったりすることなど、本当はもっとたくさん様々な理由がある。
それで、車中泊はほとんどRVパークを利用した。道の駅や公共の駐車場も考慮したが、電源とごみ処理のことを考え、できるだけRVパークを利用した。
RVパーク伊勢はごく普通の住宅街の中にあり、観光の特別感が全くない。近隣の住民から見たら、ここに駐車している車は怪しさ満載ではないだろうか。おまけにここは拡張工事中で、トイレは簡易式だし、水も工事現場のそれなので、RVパークというより工事現場の臨時駐車場といった感じである。宿泊者も翌朝まで我々の車だけだった。はじめてのRVパークなのにハードだ。
イオンタウン伊勢ララパーク、みたすの湯、ぎゅーとら
さて、まだ明るいし風呂に入るのも早いので、近くのイオンタウン伊勢ララパークで、買い物のレシートを整理したり、旅のノートを書いたりして時間をつぶす。
店内に「一閑張」の展示即売コーナーを見つける。「一閑張」とは竹で編んだかごに和紙を張り、その上に柿渋を塗り重ねたものいう。「一閑張」を作ったことがある妻は、そのコーナーの年配の女性と交流し、私はその周りをうろうろした。本日2度も現地の方とお話しする機会に恵まれた妻がうらやましい。写真を撮り忘れる。
みたすの湯というスーパー銭湯で風呂に入り、夕食をとる。
RVパークに戻る途中「ぎゅーとら」というこの地方のスーパーに立ち寄り、ビールと氷を仕入れる。氷はビールの保冷と、車中泊の熱中症対策で使用する。
「ぎゅーとら」で「オガラ」を見つけ、購入する。午前中「麻福」で妻が気にしていたやつだ。私たちは知らなかったが「オガラ」はお盆の迎え火、送り火に使われるポピュラーなもので、この辺ではスーパーでも購入できるものらしい。北海道では目にしたことがない。旅先でその土地のスーパーをのぞくと、地域に根ざした品揃えを見ることができるので楽しい。
<車中泊ばなし~夏の夜の「氷枕」>
車中泊をするにあたり、一番問題になったのは就寝時の暑さ対策だ。一般的な夏の車中泊対策は次のとおりだ。
○夏は標高の高いところや北海道など、涼しいところで車中泊する。
○クーラーを使用する。
○夏の車中泊はあきらめる。
扇風機を使用するのは当たり前で、扇風機だけでは熱中症の危険があり、上記のような対策を行う。
ところが、行きたい場所は変えられないし、旅行の時期も事情があって変えられない。クーラーを使用するにはバッテリーが必要だが、そもそもバッテリーを購入したりクーラーを購入するような予算的な余裕もない。
そこで今回熱中症対策として「氷枕」を利用した。一人一台、充電式扇風機を用意し、窓をほんの少し開け、氷水を入れた氷枕を枕にして眠る。
昔、東京に住んでいたころ、クーラーも扇風機も使用せず、アイスノンで夏の夜をのりきっていた。アイスノンを枕にすれば暑い夏も眠れるということを私は経験していた。ただ、私は大丈夫だったが、妻が大丈夫かどうかはわからない。ダメだったら宿泊日数を減らして、ホテルの利用も考えていた。しかし結局、妻も氷枕で夏の車中泊をのりきった。