【青春18きっぷ】仕事行きたく社会人が、大阪から佐世保へ現実逃避!JR最西端へ普通列車の旅
2021年夏。
今回の現実逃避は、
兼ねてから抱えていた願望、
普通列車で佐世保駅まで行きたいという願望、
それを叶える旅にします。
目指すは日本最西端の駅
佐世保駅は長崎県第二の都市「佐世保市」にある駅です。市内人口約24万人、長崎駅、諫早駅に次いで県内三番目の乗降客数を誇ります。
大阪からの乗車距離は約750キロ。
新幹線や特急は使わずに移動します。
乗車料金は11,000円。
今回は、例のきっぷを使用します。
青春18きっぷ
■全国のJRの普通列車、快速列車が乗り放題のフリーパス。
■1日乗り放題の権利が5回使用でき、金額は12,050円。1日あたり2,410円。
※1回分のバラ売りはありません。
■年齢制限:なし
■販売箇所:JRの駅にあるみどりの窓口
■例年の利用期間(販売期間)
春:3月1日〜4月10日(2月20日〜3月31日)
夏:7月20日〜9月10日(7月1日〜8月31日)
冬:12月10日〜1月10日(12月1日〜12月31日)
基本的に学生さんの長期休暇に合わせて販売されているようですね。
ちなみに5日間連続で使用する必要はありません。
5日分を別々の日に使ってもOK
5人で1枚を分け合ってもOK
※切符は1枚綴りなので、複数人で使用する際は一緒に行動する必要があります。
それでは早速切符を購入します!
このようにスタンプを押す場所が5箇所あります。
使用する際は、改札の駅員さんに当日の日付が入ったスタンプを押してもらいます。
毎回青春18きっぷを購入した瞬間はとてもワクワクします!
始発列車に乗れば同日中に佐世保駅に到達できますが、今回はゆっくり2日かけて向かいたいと思います。
佐世保までのルート
■大阪〜姫路 JR神戸線、山陽本線
■姫路〜相生 小倉まで山陽本線
■相生〜岡山
■岡山〜糸崎
■糸崎〜岩国
■岩国〜下関
■下関〜小倉
■小倉〜鳥栖 鹿児島本線
■鳥栖〜肥前山口 長崎本線
■肥前山口〜早岐 佐世保線
■早岐〜佐世保 佐世保線
長い旅になりそうです。非常に楽しみです!
関西脱出
大阪から姫路まで新快速に乗ります。
関西圏にお住まいの方の強い味方です。
最高時速は特急並みの130km/h。
姫路まで約1時間で行く事ができます。
ちなみに神戸三宮や京都へは約30分、まさに怪物快速列車です。
姫路駅からは各駅停車に乗り換えて相生駅を目指します。大阪から相生駅まで直通する、"播州赤穂行き"などの新快速も存在します。
相生駅からは国鉄型車両の115系普通列車に乗車します。広島区間を除いて山陽本線は、ほぼこの真っ黄色の国鉄車両です。
製造されてからかなりの時が経っていますが、
独特のモーター音、独特の匂いもあって私はこの車両が大好きです。
ところで、この相生〜岡山区間は青春18きっぷの難所とも呼ばれている区間です。
昼間の列車は1時間に1本。
関西圏と岡山の都市間を結ぶ区間なので、青春18きっぷシーズンには座る事が難しくなります。
姫路方面からの乗り換え客が座席を求めてダッシュする通称"相生ダッシュ"なる現象も見る事ができます。
私は立ち乗りが苦痛ではない方なので、ゆっくり焦らず乗り換える事にします。
長い長い山陽区間
相生より1時間ほどで岡山に到着です。
岡山からは糸崎行きの列車に乗り換えます。
途中、尾道水道の美しい景色が見られるので、進行方向左側の席がオススメです。
あまりの綺麗さに、尾道で降りてしまいました。
しかしこういった寄り道も鈍行列車旅の醍醐味です。
いつ来ても心安らぐ大好きな場所です。
瀬戸内海の景色を楽しんだら、再び列車へ。
広島方面、糸崎駅に向かいます。
普通列車で旅をしていると、ここ糸崎駅で乗り換え待ちが発生する事が多くあります。
大正時代に改築された木造の駅で、レトロな雰囲気を味わえます。
一通り楽しんだら岩国行きの列車に乗り換えます。
糸崎から岩国の間は、広島駅」、「宮島口駅」など途中下車したくなる駅があります。
今回は時間の都合上、途中下車は我慢。
一気に岩国駅に到着です。
岩国からは下関行きの列車に乗車します。
この区間が普通列車で移動するにあたり、最も長く感じる区間ではないでしょうか。しかし、瀬戸内海の景色を眺めながらのんびり乗車出来るとても好きな区間です。
岩国から約3時間、終点の下関に到着です。
この辺りで既に真っ暗になってしまいました。
小倉で宿を取っているので、あと少し頑張りましょう。
本州脱出!いよいよ九州へ
関門トンネルを抜け、小倉駅に到着しました。この街を起点として熊本や長崎など九州各方面へ向かう方も多いかと思います。
本日はここで終了です。
明日に備えて早めに就寝しましょう。
2日目の朝、天気はやや曇り加減。
本日は佐世保駅に到達予定。
さて、出発しましょう。
まずは鹿児島本線で鳥栖駅に向かいます。
小倉〜博多の都市間を走る九州で最も需要が高い区間でしょうか。
博多に近づくにつれて、乗客も多くなっていきます。
小倉から2時間ほどで鳥栖駅に到達しました。JR九州の車両は外装も内装もオシャレな物が多く、とても楽しめます。
ここで長崎本線に乗り換え、肥前山口駅へ。
肥前山口駅で佐世保線早岐行きに乗り換えます。
佐賀や長崎といった肥前地方を走り抜けていきます。
早岐駅で佐世保行きシーサイドライナーに今旅最後の乗り換え!佐世保駅は目の前です!
念願の日本最西端
遂に到達!JR日本最西端の駅です!
道のりは長かったですが、列車は確実に進んでくれました。
佐世保駅のすぐ近くにある佐世保港で一休み。
港を見渡せるショッピングモール「させぼ五番街」は観光客の方々で賑わっていました。
2日かかりましたが、これにて目的達成です!
何故普通列車なのか
さて、今回の旅での総乗車時間は約15時間。
新幹線、特急を利用した場合に比べて3倍以上の時間が掛かりました。
その分、長距離を移動してきた、ずいぶん遠くまできたな、と実感する事ができました。
公共交通機関には「早く移動できる」事を求める方が多いと思います。
それはそれで、便利で楽しい時間も多く取る事ができます。
しかし、あえて普通列車で時間をかけて移動してみる。これもまた新たな発見がある、一つの楽しさかと思います。
これからも、もっと遠くへ普通列車の旅を続けて行きたいと思います。
それでは、2日掛けて大阪に戻りましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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