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LGBTの方のリアル就職事情に愕然とする


前のnoteの続きです。

LBTの方で特にMTFさんと一緒に仕事がしたいなぁなんて思いつつ、そういったLGBTの方の就職サイトを利用して問い合わせを受けてみて思ったことを書きたいと思います。


まず、LGBTの方は自分から自分を売り込む人はすくないなと感じました。そういう意味では謙虚な印象です。

また、私はLGBTの方の中でGIDの方に関しては就職も難しいとは思っていましたが、部屋を借りることも難しいのではないかということで社宅の利用も可として社員を募集しました。こうすることで遠方の方でも応募があるかもしれないと考えたからです。

「自分らしく生きる」ための布石として欲しいと考えての思いでしたが、実際の問い合わせからはもっと切実で緊迫した状況を感じました。

仕事の内容についての問い合わせよりも、社宅についての問い合わせが多く、

①無理解の親元から去りたい

②恋人と同棲可能か

の両極端で、仕事をする目的で部屋を借りたい人は皆無でした。

これはLGBTの方のみでもなく、同時期にハローワークなどでも同条件で募集していたのですがやはり、更生施設などから追い出されて(集団生活内でさらに暴行事件を起こした人)たちまち現在住む家に困っているというような方の応募ばかり。

更生施設の方からは「こういう人を受け入れると、部屋から退去せず仕事もしない恐れがあり、さらに反省もしていないですから迷惑をかけるのでお断りしてください」と言われる始末でした。

こういう風に「部屋を借りれるなら働きたい」というものがほとんどで、気持ちはわかるのですが、私は「仕事を探している社員を採用したい。働く意欲の高い人なら遠方からでも受け入れたい」のであって、「困っている人を助けるという目的で求人を募集しているわけではない」のです。

残念ながら今後LGBTに限らず社宅付きで求人を出すことはないと思います。

働いてもらって、様子を見てから信頼できそうな社員に社宅を使ってもらおうと考えました。

さて、LGBTの方の方からは実際に問い合わせがある方は少なく、またこちらからオファーを送っても返事が帰ってこないという方が多かったです。

そのサイトに登録してから長い方には特にその傾向があり、働いてみようとは思うけどブランクが長くて実際に働くのは精神的にしんどいといったような精神的なハードルがあるのかなと感じました。

また、LGBTさんの中で特に仕事で困っているのがパスが難しいMTFさんが多いと感じました。

パスが難しいのに体の性別だけを先に変えてしまい、日常生活に不具合を生じている方。(尿漏れなど)本人は働く意欲が高いようで何度も直接電話があったのですが・・・。

今度は、市の自立支援の方からその人について電話があり、「体の不具合などがあり、パスもできておらず、戸籍は名前も含めて変わっていない。精神疾患も抱えている。可哀想だけどとてもまともに働ける状態ではないので、断ってあげてください」と言われてしまいました。

このMTFさんは現在生活保護を受けているようで、元々はとてもハードな職場で男性としてバリバリ働いていたみたいです。過労と本来の性別を偽って働くことに疲れて、鬱になり退職したということでした。しっかり稼いでお金を貯めて手術を急いでしまったのでしょう。

元々が優秀な方だろうと思われます。順序を間違えなければ自分らしくいきて、幸せになれる人だったはず・・・。

手術の失敗によって本来の性別になれる・・・と思っていたら、普通の生活すらままならない状態に陥っている方もいるのだな・・・と過酷な生活を送っている姿に直面し(実際にお会いすることはなかったのですが)愕然としました。

個人的にとても心配です。

一般の方でも、「結婚したら幸せになれる」という人がいますが、その後も生活は続いていきますし、生きていかなければならないのです。

「性転換」をゴールみたいに考えていても、実際に変わった後に自分の人生が劇的にかわることはありません。その後もやっぱり少しずつ変わっていくんです。

せっかく大金をかけて体を変えるのだから変えた後の人生も、いいところだけでなくてどんな風に変えていくのか考えながらどうか手術を考えて欲しいと思ったのでした。



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