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宇津保物語を読む

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宇津保物語を訳しながら読んでいきます。
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2022年4月の記事一覧

宇津保物語を読む 俊蔭Season5 #3

翌年八月、兼雅邸の相撲の還饗の準備 年が改まり、八月、兼雅邸で相撲の還饗が行われることと…

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宇津保物語を読む 俊蔭Season5 #2

仲忠、侍従に任ぜられる 五節の夜、御前で琴を弾く 18歳で侍従となる。その年の五節の試楽の…

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宇津保物語を読む 俊蔭Season5 #1

仲忠元服 帝、往時を回想、琴の伝承を問う 16歳になった年の2月に、元服をさせなさって、名…

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宇津保物語を読む 俊蔭Season4 #6(Season4終了)

兼雅、母子を三条堀川の邸に迎えとる 母をご自身がお乗りになってきた馬に乗せ、自分も子もそ…

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宇津保物語を読む 俊蔭Season4 #5

兼雅、母子を迎える用意をして北山へ行く こうして、帰りの道々、大将は母子のことをたいそう…

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宇津保物語を読む 俊蔭Season4 #4

兼雅、子に山を出るように勧める  この子が真実を知り、恥ずかしいことだと思ったならば、こ…

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宇津保物語を読む 俊蔭Season4 #3

兼雅うつほに至り、子に会って境遇を聞く 大将は、たいそう険しい尾根を5つ超えていらっしゃると、獣たちがすでに貝を伏せたようにひれ伏して同じ方に向いている。そこを分け入り、この琴の音を探し訪ねてうつほのある杉の木の元に近づき馬から下りて見廻しなさる。  この木の前には多くの木が人懐かしく植えられており、苔を敷き、砂を撒いてある。そのさっぱりとした木陰に立ち寄って声をかけなさると、このうつほの中の人は、琴を弾くのを止めて不審に思ってご覧になると、とても美しい人が立っている。子が声

宇津保物語を読む 俊蔭Season4 #2

北野の行幸 兼雅、琴の音を尋ねて山に入る その日は帝が北野に行幸なさる日で、その山の周辺…

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宇津保物語を読む 俊蔭Season4 #1

秘琴の伝授がなされたあと、物語は次のフェーズへと進む。 東国の武士来襲秘琴の奇瑞で難を免…

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