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『統合失調症の歩き方』いよいよ発売!服薬の葛藤と回復までの7年間の回想録。100人に1人がなる精神病の内面とは?

皆さん初めまして。山田哲平と申します。この度note上で有料マガジンという形で、持病である統合失調症の発症から回復までの7年間をまとめた回想録『統合失調症の歩き方』を販売するに至りました。

統合失調症という病名を聞いたことがある方はどれくらいいるのでしょうか。以前は精神分裂症と呼ばれていました。「精神が分裂する」という表現が差別的だということで、「統合が難しい」という配慮表現により、現在の病名になったと言われています。

精神病は現在の医学でも解明されていないことが多く、原因も、明確な治療法も分かっていません。西洋医学的なアプローチで、”症状を緩和する”という処置を行っているだけというレベルです。

統合失調症も然り、どんな資料に目を通しても、「ドーパミンに原因があるらしい」以上のものは見つかりません。そして、治療法は、「この薬を使ったら症状が軽減された」という具体性のない治療しか存在しないのです。

それでも、100人に1人が罹患すると言われているのが統合失調症です。文明が発達すればするほど増える精神病。僕の住んでいたブラジルのアマゾンに暮らす先住民のインディオの世界には、精神病など存在しないと聞きました。

しかし、そのインディオたちは皆「精霊」と暮らし、精霊の声に耳を傾け、一方私たちが幻聴を聞くと西洋医学に「精神病」と診断されます。

文明が進むと物質主義が進行していきます。欲が欲を招き、マネーが人を支配し、世界を支配していきます。ビジネスの観点から見ると、モノを売るためには、顧客が多い方が良いわけです。

ハンバーガー屋を成功させるために必要なのは、良い立地でもなく、良い肉でもなく、「腹を空かせた群衆」なのです。

その群衆を作り出す方法が『診断』です。

僕が若い頃に比べると、メディアで取り上げられる精神的な病気の種類がとても増えました。発達障害、ADHD、学習障害、アスペルガー症候群など、枚挙にいとまがありません。

人は「数値化」され「名前が付く」と、安心すると言われています。ちょっと落ち着きのない子など、昔から沢山いたでしょうし、かくいう僕も授業中に座ってられない子供でした。今では「多動症」なんて呼ばれます。

そうやって、『診断』されると症状を改善する薬が処方されます。

ブラジルで「お前最近おかしい」とルームメイトに言われたのをきっかけに、精神病院に連れて行かれ、興奮状態だった僕は投薬されました。

「統合失調症の症状がある人に使う薬を投与したら症状が落ち着いた」

というのが僕の統合失調症との付き合いの始まりでした。

その後「統合失調症は治癒しない病気」ということを知りました。

薬を飲むと「”普通”でいられる」とされる僕は、薬を飲むことによって、山田哲平で居られるというタイプの人間である。西洋医学にはそう判断されたのでした。逆に言えば、薬を飲まないでいる、ナチュラルな僕は”異常”な人ということを宣告されたのでした。

『寛解』(服薬していれば”正常”でいられる状態)している僕は、自分が統合失調症なのは、統合失調症の薬を飲んでいるから。といういう風にしか理解できなくなっています。しかし、坑精神病薬はその作用も強いため、副作用も強く、もし薬を飲むことをやめたら、抑えられていたドーパミンなどが一気に放出され、もともとの状態よりもさらにひどい状態になります。それが怖くて、薬がやめられない状況になってしまうのが精神病の薬の特徴だと思います。

「正常」な状態とは何を指すのか。正常の対義語は「異常」でしかないのか。社会が作り出した平均点に近づかなければ、僕らは「正常」として扱われないのか。

そんな問いと向き合った7年間をnoteに綴りました。

『診断』される人が増え続ける社会で、どのように精神疾患と向き合えばよいのか。興味がある方は是非私たちと一緒に考えてみてください。

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