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MMA Cycles Report(メリマン・サイクルズ・レポート) Sep.16 2021

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1. 回顧と展望
当レポート、及びこれまでの著述で予測していた通り、8月は「重要な月」であったと言える。


世界の多くのマーケットにおいて、8月20~23日±3営業日の★★★重要変化ゾーン内で相場反転が出現しただけでなく、国際社会においては、アフガニスタンがタリバンに占拠され、米国は想定よりもかなり早い撤退を余儀なくされた。


残念ながら、米国の撤退計画は十分に練られたものではなく、2021年8月、米国軍史上、最も無為無策で失敗した実行決定の一つとして歴史に残る事だろう。また、大きな支持率を得て順調に進んでいたバイデン大統領のターニングポイントにもなった筈。これも8月に入ってからの話だ。(作戦失敗等を受けて)8月の終わりになると、バイデン大統領は幾つかの著名な新聞から「就任から僅か7カ月で“Another Failed U.S. Presidency(またしても失敗した米大統領)”との烙印を押されていた。


しかし、アフガン戦争の米軍撤退と終結が不首尾に終わったにもかかわらず、米国株式市場は8月と9月初旬に史上最高値を更新し続けていた。だが、3市場とも高値更新時期が異なっていたという点には懸念が残る。ダウ平均が35,631で高値を更新したのは8月16日。これは先述の★★★重要変化ゾーン(8月20~23日±3営業日)の1営業日前(8月20日から4営業日前)であった。


一方、S&P先物が4,549.50で史上最高値を更新したのは9月3日(現物は2日)。ナスダックはレイバーデーの祝日明けにあたる7日に15,708.75で史上最高値を更新していた。つまり、S&Pとナスダックは9月3~7日±3営業日の★★重要変化ゾーンのエリア内で高値を更新していたという事になる。


ご承知の通り、これらの高値から相場は反落。ジオコスミック的にこれは★★★重要変化日と★★重要変化日をも巻き込んだ異市場間弱気ダイバージェンスの発生と共に相場が下落した―という解釈が出来る。


今後の展望としては、世界の株価指数が10%反転する時期に、最重要ジオコスミックサインの一つが迫って来ている―というポイントが挙げられる。

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