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【株式投資の小学校】⑧個別株式の分析方法

皆さん、ボンジュール!投資家Cuberです。

前回の記事では、ポートフォリオの正しい作り方について説明しました。
このポートフォリオでは、インデックス投資を行いますので、投資のタイミングを気にしなくても問題ありません。
ただ、自分で個別株式に挑戦してみたい方もいるかと思いますので、今日は株式の分析方法について紹介していきたいと思います。

2つの分析方法があります:ファンダメンタル分析とテクニカル分析。

①ファンダメンタル分析(長期投資)

 ◆概要

長期投資は、基本的には、老後の資産を用意するために行う投資になりますので、投資の対象期間は10年間、20年間、またそれ以上の期間になります。
なので、投資した後、長期保有します。
この長期投資の対象となる企業を選定するために、「ファンダメンタル分析」を使います。
こちらは、ウォーレン・バフェット氏の投資スタイルになります:企業の財務状況や業績、ビジネスモデル、将来性等をしっかりと分析し、投資するかどうかを判断します。
つまり、企業の本当の価値を見極めようとします。
「将来性がある」かつ「今、株価が割安」と判断すれば、投資することを決定できます。

 ◆分析ツール

ファンダメンタル分析では、企業の基本情報(財務状況など)に加えて、色んな指標を利用できます:PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)、ROE(株主資本利益率)など。
これらの指標を使って、株価が「割安」なのか、「割高」なのか、確認することができます。
また、企業そのものの分析以外も、マクロ経済(国の政策、市場成長率など)や対象とする業界の動きもしっかりと把握しなければなりません。
貿易摩擦や経済緩和、新しい規制など、色んな要素も株価に影響しています。

 ◆メリット

ファンダメンタル分析の対象は長期投資ですので、日々の株価の動きをそこまで気にしなくても大丈夫です。
短期で株価が下降したとしても、ファンダメンタル分析で明確にした「本当の価値」に変更がない限りは、そのまま待てば、株価が戻っていきます。
つまり、安心して投資することができます。

 ◆デメリット

ファンダメンタル分析の大きなデメリットは、企業の財務状況など、根本的な情報を下に投資を判断することになりますが、個人投資家としては機関投資家よりは不利になってしまいます。
その理由は、機関投資家は持っている情報収集能力が全然違うからです。
その影響もあり、「割安」と判断したとしても、既に「割高」になっている可能性もあります。
最後、既にご理解を頂けたかと思いますが、適切なファンダメンタル分析を行うとすれば、中々時間がかかりますし、直ぐに利益が確定できるわけではありません。
ファンダメンタル分析では、将来を予想しますので、分析の結果が出るまでには時間がかかります。

②テクニカル分析(短期投資)

 ◆概要

短期投資(数日間または数か月間)では、企業の財務状況などをそこまで気にせず、今の株価のトレンドに乗ろうとする投資スタイルです。
株価を分析し、今は「買う」タイミングなのか、「売る」タイミングなのか、見極めようとします。
この短期投資は、主にウオール街やヘッジファンドの投資家が行う投資になります:短時間で利益を確定しようとします。
また、株価のトレンドで判断しますが、間違える可能性も十分ありますので、できるだけ早く損切りすることも大事になってきます。
「今から上がる」と思って投資したのに、下がってしまった場合は、直ぐにその株価を売って、次の投資先を探していきます。

 ◆分析ツール

テクニカル分析では、色んな分析ツールがありますが、このツールは株価チャートに表示させることができます。
つまり、自分で何も計算しなくても、テクニカル分析ができます。
一般的によく利用されているツールは移動平均線、ボリンジャーバンド、RSI、MACD、ストキャスティクスなどがあります。
このツールを使って、いつ株価が上がるのか、いつ株価が下がるのか、そのタイミングを予測しようとします。

 ◆メリット

テクニカル分析は、ファンダメンタル分析と真逆です。
ファンダメンタル分析では、自ら情報収集などを行う必要がありますが、テクニカル分析に必要な情報は既に株価チャートに表示されています。
つまり、チャートさえ見れば、直ぐに株価を分析できます。
また、マクロ経済や市場動向なども見なくても、投資判断することができます。
10年後、株価がどうなるのか、全く気にせず、短期で利益を得られるかどうかを予測するだけです。
また、機関投資家との格差が無くなります。
テクニカル分析では、個人投資家も、機関投資家も、株価チャートを見て投資判断しますので、情報は全く同じです。

 ◆デメリット

概要のところに少し説明しましたが、テクニカル分析は比較的に簡単と言うものの、分析に間違える可能性も十分あります。
株価チャートを見て、「これから上昇トレンドだ!」と判断したとしても、必ず株価が上がるというわけではありません。
個人投資家だけでなく、機関投資家も短期投資を行っていますが、資金力は完全に違いますので、この機関投資家は簡単に株価を動かすことができます。
その上で、大きな出来事やニュースなどが株価に影響する可能性もありますので、突然株価が下がってしまうことも、十分あり得ます。
つまり、常に相場や最新のニュースを確認しないと、知らない間に損してしまいます。
その上で、短期投資への精神力も重要です。
感情的になってしまえば、適切に判断できなくなり、損失がどんどん拡大していきます。
なので、短期投資はロボットのように行える自信のない人は、あまり向いていないかもしれません。

・まとめ

今日は個別株式の分析方法について説明してきました。
ファンダメンタル分析とテクニカル分析がありますが、投資の対象期間や分析の仕方に大きな違いがあります。
ファンダメンタル分析では、企業の根本的な情報を分析して、長期間のために行う投資に利用します。
一方、テクニカル分析では、株価チャートを分析して、短期で利益を得ようとする投資に利用します。

どちらが良いかというよりは、自分の投資で何をやりたいかを明確にする必要があります。安定的に長期間にわたり利益を得たい方は、長期投資でファンダメンタル分析を使うとよいです。
一方、短期で利益を得たい人は、対象期間でテクニカル分析を使ったほうが良いです。
もちろん、両方ともやっても問題ありません。

ただ、どちらも損する可能性もありますので、皆さんの投資できる範囲で投資を進めていただければと思います。

それでは、今回の記事シリーズ【株式投資の小学校】は終了となります!
最後まで読んでいただいた方は、本当にありがとうございました!
今後とも、投資について、色々と投稿していきますので、引き続き、よろしくお願いします!^^

2020年12月2日
投資家Cuber

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