見出し画像

ツーリング写真gallery【記憶の旅風景】


前回の投稿でも書いたけど写真って不思議だ。

目の前の現実が二次元の静止画になって

ついさっきの瞬間が永遠の過去になる。

この写真は確か2008年。僕がBMW R1200GSを買った年の夏だ。

目指していたキャンプ場にたどり着く前に、日没を迎えそうだった。

そこで目の前に突然現れた湖の砂浜に感動し

ここで野宿することにした。

今では見かけないMSRのイモムシ型テント(MOROOM)を張り終え

何気なく撮った一枚の写真。

あの時、この一枚の写真を撮っていなかったら

ここで野宿した旅の記憶は

泡沫の素粒子となり宇宙の藻屑だ。

自分でシャッターを切った写真とは

作品だのARTだのを意識する以前に

【僕が】【此処で】【生きた】記念なのだ。

写真教室をやっていたころ記念写真みたいに撮るのをやめよう

なんて言っていたけど

所詮、僕が撮る写真はそういった意味で全て記念写真だった。

嗚呼、なんて尊いのだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?