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【第16話】千里浜なぎさドライブウェイ!

こんにちは、旅する自転車です。
第13話から続く北陸ツーリングもいよいよ大詰め!
財布の捜索で1日目を無駄に消費しましたが、2日目は気を取り直して存分に楽しみたいと思います。

富山までのルートは諦めました

石川サイクリング、再び始まる

2日目の朝がやってきた。出発した時にはすでにカンカン照りで、朝というより昼だった。今日やることはまず1つ。昨日切れたチェーンを直すことだ。電話で修復可能か確認し、キックボードよろしく地面を蹴って向かった。チェーンは新品と交換してもらった。これですべて元通り。石川県のサイクリングが再び始まる。昨日とは違う道を通って内灘町へと向かった。県道162号は砂防の上に敷いたのか、平地よりも高い所を走る道路だった。交通量は少なくスイスイと進んでいった。13時になろうとする頃、道の駅 高松に着いた。ここから先は自動車専用道しかなく、前に進むためには内陸方面へ一旦迂回しなければならない。すべては千里浜なぎさドライブウェイを走るためだが、辿り着くまでの道のりがあまりにも長過ぎた。

2017年時点のサイクルランド マツナガさん。今はリニューアルされ、かっこよくなっている
金沢駅を過ぎ、地方都市らしい道幅のある県道を進んで行った
昨日お世話になった交番。ご迷惑おかけしました
内灘町を走る県道162号の森下川を渡った場所に田園風景を見渡せる展望スペースがあった
すっかり晴れてきて、ときより姿を現す日本海は鮮やかなブルーに輝いていた

これが「千里浜なぎさドライブウェイ」

国道249号から左に分岐した県道229号を進むと、ついに案内標識を発見。今浜口へと到着した。ここから千里浜なぎさドライブウェイが始まる。千里浜なぎさドライブウェイとは、石川県今浜から千里浜を結ぶ約8㎞の観光道路で、なんと国内で唯一自動車で砂浜を走ることができる公道なのだ。ここの砂は一般的な砂浜の半分くらいの小ささで、海水を吸って路面が固くなっているらしい。屈指の絶景ロードとしてライダー達にも親しまれている。自転車は果たしてどうだろうか。というわけで早速走ってみよう。……走れる! 走れるが、思ったほどは進めないぞ。MTBとはいえ自転車の細いタイヤでは、地面にめり込んでしまうようだ。結局、入り口のところだけ少し走って、すぐに浜から去った。千里浜なぎさドライブウェイに並走する形でのと里山街道が走っていて、この自動車道に歩道があったのでここを走ることに。景色こそ微妙だが、俄然こちらの方が走りやすい。しばらくすると道の駅の標識が見えた。道の駅 のと千里浜。着いたのはもう14時過ぎだったが、ありがたいことにレストランはまだ営業中だった。遅めの昼食を取った。

バスもバイクも波打ち際を走れる。車線もないのに、みなさんルールを守っている
自動車道の歩道を走っていると、いつの間にか羽咋市に突入した
道の駅 のと千里浜の外観。なんだかとってもオシャレな道の駅だった
レストランもオシャレ。地元野菜を使ったジェノベーゼを食べた
終わりよければすべてよし、ということで終点・千里浜で記念に撮影

能登半島の付け根・七尾でゴール

道の駅から2㎞走れば羽咋駅がある。ここでゴールしても良かったのだが、さらに先の七尾駅を目指すことにした。過去に能登半島を巡ったことがあり、その起点が七尾であったため、「走った道の続き」というマイルールに則り27㎞の距離を走ることを選んだ。完全に消化試合だった。15時前に千里浜なぎさドライブウェイを出て、七尾駅に着いたのは17時前。写真を撮るほどの名所という名所はなく、雲ひとつない青空が広がっているのが逆に悔しかった。途中、2つの道の駅に立ち寄った。ちょうど中間地点にある道の駅 織姫の里・なかのとと七尾駅の近くにある道の駅 能登食祭市場。休憩にソフトクリームを食べたり物産館を物色したりした。こうして、無事に七尾駅にてゴールを迎えたのであった。

石川県道2号を走り、のどかな田園地帯を抜けていく
紅色をしたJR七尾線。ガタンゴトンと音を立て、里を駆けていく
ここが能登半島の玄関口・七尾駅。ちょうど特急が来たので乗車した

こうして4日間におよぶ北陸の旅は終了した。前半の2日間で敦賀から越前海岸を北上し、東尋坊の夕日を見て金沢へ。後半では金沢から千里浜なぎさドライブウェイを走り七尾まで…。福井・金沢の景勝地を満喫できました。

それ以上に思い出に残るのが数々のハプニング。下り坂で曲がり切れず落車したり、熱中症になりかけたり、極め付けに、財布を紛失した上に自転車のチェーンが切れるという悲しい出来事まで。予想外のことばかりでしたが、これもまた自転車旅ならではということで…。

北陸には分れを告げ、来週は全く別の場所へ向かいたいと思います。
お盆休みの7日間を使って、本格的なツーリングへ!

お楽しみに!

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