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投機の流儀 セレクション

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メールマガジン配信大手の「まぐまぐ」で好評を博し、堀江貴文氏(ホリエモン)と並んで2年連続「メルマガ大賞」を受賞、殿堂入りした週報「投機の流儀」。 人生の前場をセルサイドとして、… もっと読む
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2024年1月の記事一覧

【投機の流儀 セレクション】「もしトラ──トランプリスク」どんなことになるだろう?

海外要因で最大なものがトランプの再選であろうと筆者は考える。米国のアジア外交は大きく転換するだろう。トランプ流の実業界の経験、つまり相対(あいたい)取引で二国間取引が盛んに行われるだろう。 トランプは北朝鮮の金正日と大統領在任中に3回会った。バイデン政権になってから北朝鮮は対米強硬路線を強め、今や米国に到達するICBMを保有するようになった。トランプは就任後、4回目の北朝鮮会談を仕掛けるだろう。そして、韓国に置いた米軍を引き揚げると言うだろう。そうすれば日本が脅威に遭遇する

【投機の流儀 セレクション】「This is Japan」という銘柄は間違いない

「出口戦略の時機に迷う日銀」「動けぬ日銀」「悩み多き時機を抱えた日銀」 これを株式市場は見透かしているかのように見える。 おそらく4月の金融政策決定会合で、マイナス金利政策の解除を決めるだろうと筆者は予想している。そしてその後、割合に早い段階で0.25%程度の利上げに踏み切るであろう。何度も述べるが、これは本当のところ「脱デフレ宣言」の意味であり、当然に今春の春闘がインフレを上回る賃上げが進むと見て「成長と分配の好循環」が動き出したことを認定したことになり、日本経済にとって

【投機の流儀 セレクション】株がヒトを変える

新NISAが1月から始まった。 1.1800万円の生涯投資枠ができた。 2.非課税期間が無期限になった。 失礼な憶測ながら、投資初心者の多くは、目的やライフプランに即した資産運用ができていない人が多いと思う。本稿の読者の皆様はお子様に基本的な方針を教えておくべきであろう。もちろん、そうしておられる方が多いだろう。 「例えば、毎月3万円積み立て、運用利回りを年5%とすれば、20年後には1190万円となる。40年後には4350万円となる」(日経ヴェリタス紙1月7日号)。 人生

【投機の流儀 セレクション】2024年相場を考える──超長期で見れば上昇志向ではあっても大きな反落が何度も起きる

2024年を考えると 1:3月期の上場企業の純利益は前期比13%増の見込み。 2:春闘の賃上げも昨年以上のものが見込める。 超長期で言えばメガトレンドの変化によって30年間下降し続けた日本が復活するものと考 えるが、そのプロセスで大きな波乱が何回も何回も起こるであろう。アベノミクス大相場の7年間で日経平均は2.8倍になったが、その期間に15%前後の下げは7回あった。15%と言えば今のレベルに当てはめれば日経平均5000円位に相当する。 24年1月現在、今ほど国内外の波乱要因

【投機の流儀 セレクション】中小型株厳選で行くか?「勝ちやすい所で勝つ」か?

 先々週までの日本株式市場は、輸出関連株が下げた。これは言うまでもなく、米金利低下→円高警戒→輸出関連株を敬遠という経路をたどった。 総じて2023年いっぱいは円安、米景気好調、海外投資家買いの拡大→大型株に有利の投資環境→中小型株には向かなかった。 大型株に対する中小型株の劣後は、TOPIX100(時価総額と流動性の大きい上位100社で構成される)が23年年初から12月4週まで25%上昇した一方、TOPIXスモール(小型株で構成される)は19%高と劣後したが、それどころで