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投機の流儀 セレクション

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メールマガジン配信大手の「まぐまぐ」で好評を博し、堀江貴文氏(ホリエモン)と並んで2年連続「メルマガ大賞」を受賞、殿堂入りした週報「投機の流儀」。 人生の前場をセルサイドとして、…
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【投機の流儀 セレクション】世間をナメた自民党の浅知恵──石破総理は自民党の中で一人浮いていた「異端児」であり「党内野党」であった。こういうのを代表にして、自民党観の一新を図った自民党の浅知恵

石破総理は、総理になる前から自民党の中で一人浮いていた。異端児であり、党内野党ではあったが、具体的に石破氏が総裁選前から自民党の中で浮いていた原因は二つある。 1.2004年の鳩山の大醜態と似たようなことをやり出した。鳩山氏は米国と打ち合わせもなく、唐突に普天間基地移設は「最低でも県外」と発言して、混乱を招いて、オバマにもバカにされた。子供が大人に売った喧嘩のようなものだが、オバマは相手にしないで笑っていた。石破総理は日米地位協定の見直しに着手すると言い出した。こういうこと

【投機の流儀 セレクション】あの頃の日本人は傲慢だった。成功すると、歯止めが利かなくなる島国だ

日本は80年代、一旦は経済の最盛期を迎えた。これがオーバーシュートして、平成バブル時代となった。しかし、今考えてみるとあの頃の日本人は傲慢だった。成功すると歯止めが利かなくなるのも、島国の一つの特色なのかもしれない。 筆者は、基本的にはソニーの盛田昭夫氏と作家で政治家の石原慎太郎氏にはそれなりの敬意を払ってはいるが、この二人が「日本の過信」と「成功すると歯止めが利かなくなる日本の悪癖」を象徴するのは1989年(日経平均が史上最高値を付けた年で、それを超えるのに35年かかった

【投機の流儀 セレクション】「This is Japan銘柄」の代表格たる日本製鉄(5401)の稼ぐ力は世界で突出

日本製鉄の稼ぐ力はアメリカの象徴たるUSスチールの3倍になり、欧州・韓国製鉄大手の2倍になる。24年4月〜6月期の粗鋼生産1トン当たりの利益を世界の鉄鋼大手と比べると、そういうことが言える。 第二次世界大戦が始まる前、山本五十六が反戦論として盛んに言っていた「八幡製鉄の煙突の数とピッツバーグの煙突の数を数えてみろ。かの国は何十倍もある」と。 日本製鉄がこの「アメリカの象徴」の3倍の稼ぐ力を持つようになった原因は、徹底した構造改革のおかげであろう。この構造改革の先行は世界的

【投機の流儀 セレクション】長期政権と株高の関係

この株高というのは日経平均を指す。そして、事実上の政権成立から退任までの期間を言う。 例えば、アベノミクスの相場は、実質的には2012年11月末の衆院解散決定の時の8665円から始まる。しかし、この項目では安倍政権ができた12月末から数える。そのように、機械的意に、その政権の存続時間で数えることとする。 1. 政権期間7.7年の佐藤内閣は日経平均約3倍(高度成長時代) 2.5年の中曽根内閣は2.9倍(バブル時代の幕開け) 3.在任期間7.8年の安倍内閣は2.3倍(「経済を取

【投機の流儀 セレクション】進次郎とは政界の人か?芸能界の人か?

質問にはマトモに答える能力はなく、他の話題に逸らすか「説明しないところに真実が在る」などと一言で言い切って、胡麻化してきた。この点は、当意即妙の掛け合い漫才と等しい能力ありとしておこう。 岸田首相が8月14日に退陣の意向を示した段階で、世論調査で高い支持を得て、有力候補とされたのは石破氏・小泉進次郎・高市氏だった。進次郎を買うのは芸能界の人気取りみたいな気分であろうが、彼は一個人として見れば、好青年なのであろう。 したがって「党内野党」とコワモテの石破氏よりも「可愛い青年

【投機の流儀 セレクション】4元連立方程式を解かなければならない状態─用心深くあれ

日本のメガトレンドの経緯をどう読むか?米景気をどう読むか?日本の政策と政局はどうなるのか?アメリカの大統領選挙はどうなるのか?といった4元連立方程式を解かなければならない状態に現状は居る。 「治に居て乱を忘れず」の「易経」の言葉を本稿では時に引用するが「用心深くあれ」場合によれば「臆病であれ」ということは、金融市場では重要なことだ。 【今週号の目次】 第1部;当面の市況 (1)週明けは売り先行から始まろう。26日(木)・27日(金)の言わば「高市トレード」に対する反落であ

【投機の流儀 セレクション】自民新総裁に市場はどう反応するか?

過去最多となる9人の立候補、自民党の内部危機、混戦の様相、各候補による異なる経済政策、総裁の専権事項である伝家の宝刀たる解散権を総裁にもならないうちにちらつかせるバカ(進次郎)もいる。それをたしなめる石破氏もいる。 総裁選を経て、市場はどう変化するか? アベノミクスの再来を予言しているような総裁もいる。今、これらの9人を各自2〜3行ずつ要約してみる。無論、筆者の主観であるから、笑い捨てていただければ結構である。 1. 高市 早苗 金融・財政・政策にスタンスを置く

【投機の流儀 セレクション】「手本」にはならないだろうが「見本」にはなるだろう──失敗見本を含めて

私事にわたって恐縮だが、筆者の動きは「手本」にはならないだろうが「見本」にはなるだろうと思って書く。 筆者は寄り付きで日本製鉄(5401)を短期売買のつもりで買った。3003円で買えた。すぐに3105円で売り指値をしたが、買い値からは約80円戻ったけれども、当日は売れなかった。この3105円の売り指値は半年分の配当金+手数料の値段である。 一日で1年分の配当金を取れれば良しとする考えである。東電(9501)は買わなかった。石破さんが原子力発電をゼロにすると言っているし、そ

【投機の流儀 セレクション】中央銀行と市場との間合いの取り方は?

8月5日の暴落・6日の暴騰、これについて考えさせられたのが市場と日銀の関係である。日銀が悪かったわけではない。しかし、明らかにきっかけは暴落も暴騰も日銀がつくった。そのきっかけの虚を突いた短期トレーダー投機家が猛烈に動いたことによる。 中央銀行と市場との間合いの取り方はFRBとNY市場、日銀と日本株式市場、あるいは為替市場、これらの場合全て難しい。市場に対して中央銀行が好意的に過ぎれば、次の危機への歪みを生むリスクを蓄えていくことになる。したがって、常に市場を理解して、市場

【投機の流儀 セレクション】日銀は、利上げ・利下げの判断ミスを繰り返してきた歴史がある

FRBが利下げを反復して施行することが確実であり、時間の問題である。当然、米ドル高を招く。それに対して、日銀が利上げをすれば円高を招く。当然、大幅なドル安円高になるという経路をたどることになる。ところが、日銀は今まで時々、利上げの判断ミスを繰り返してきた。 まずは、1990年の三重野康の破壊的行為だ。次に2000年のITバブルの時の利上げで、半年後にはそれを訂正して利下げせざるを得なくなった。通常の引き締めは景気過熱やインフレ加熱の時に実施される。植田総裁は「追加利上げはあ

【投機の流儀 セレクション】日本市場を絶好の狩り場と見た、海外筋の動き

日本株式市場全体の「護送船団方式」が終わって、日本の株式市場はいよいよ外界の荒波にさらされる状態になった。日銀の株価下支え操作が終了し、企業間の株式持ち合いという互助システムが急スピードで解消に向かっている。 いよいよ、日本株式市場は護送船団でなくなって、海外の投機家から見れば絶好の狩り場となった。円安を味方にして日本株を買い攻勢に転じ、あるいは日経平均インデックスを売りまくり、夏休みで市場参加者が少ないこともあって、市場の変動性(ボラティリティ)を高くてして儲ける投機筋に

【投機の流儀 セレクション】8月に入ってからの1週目と2週目の「史上最大の下落幅」「史上最大の上昇幅」を示現した背景

ここが重要なところであると筆者は思うが、1.金融市場が破壊された訳ではなく、2.日本経済の実態の予測が崩壊したことでもない。 1番目は、90年〜03年にかけての不良債権不況や08年〜09年にかけてのサブプライムローンの破裂から端を発したリーマンショックはこの類に入る。 古い話しだが、97年の日本の金融危機(大証券が2社破綻・大都銀が1社破綻・中堅地銀が破綻等)や71年の8月に発生した「ニクソンショック」はこの典型であった。 「失われた13年(1990年〜2003年春)」の

【投機の流儀 セレクション】ジェットコースターのような日本株──「植田ショック」というのは適切でない。

5日(月)の日経平均が一日で4451円幅という歴代最大の下げを演じた。発射台が高いのだから下げ幅は大きいということは決まっているが、下落率もまた大きかった。7月11日の高値42000円を起点にすると、8月5日までに3週間で25%下げた。平成バブルの崩壊やITバブルの崩壊やリーマンショックの初速を超える下げだった。 ところが、6日(火)には一転して3217円という「歴代最大の上げ幅」を演じた。発射台が高いのだから、上げ幅も歴代最大となる。 このように、日本株がジェットコース

【投機の流儀 セレクション】大相場の終焉の大底にせよ、中間反落にせよ、底値の付け方には一定のパターンがある。AIがあろうが、なかろうが、人間の思考法に古今大きな変化はないからだろう

「動画」で底値の付け方についてのご質問があった。実際の実例をパネルで示して説明したが、ここでまとめておきたい。 人間の思考能力は2000年前からほとんど変わっていない。2000年前に1人のユダヤ人のことが「聖書」として世界のロングセラーとなり、2500年前の一中国人の日常の言動が「論語」としてロングセラーになっている。2500年前からヒトの思考法に大差はない。 ところで、大相場の終焉の大底、または中間反落の底値、いずれにも四つの型がある。この四つ以外にはない。頑固にこのよ