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投機の流儀 セレクション

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メールマガジン配信大手の「まぐまぐ」で好評を博し、堀江貴文氏(ホリエモン)と並んで2年連続「メルマガ大賞」を受賞、殿堂入りした週報「投機の流儀」。 人生の前場をセルサイドとして、…
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2022年1月の記事一覧

【投機の流儀 セレクション】昨年度安値を更新。しかし、3,000円幅の第3波に過ぎない

昨年の1年間は2万7,000円と3万700円の間のサンドウィッチ相場(レンジ相場)だったが、その安値を木曜日は下回った。しかし、これでリズムが崩れたわけはないと思う。 昨年9月14日、3万795円→11月6日2万7,293円 ▼3,502円 11月16日2万9,965円→12月3日2万7,588円   ▼約2万4,000円 ➂1月5日2万9,388円→1月27日2万6,044円→   ▼3,344円 約3,000円幅の第3波が先週現れたに過ぎない。 これが一旦終わった途端に

【投機の流儀 セレクション】官製過剰流動性はいつ終わるか?

自分が買っていれば自分よりも高値で誰かが買ってくれるという期待がなければ株は上がらない。その期待が合理的に連鎖を生んだ状態がバブルと呼ばれる。合理的連鎖を生み、遂には正常な判断を失う陶酔的熱病状態がバブルと呼ばれる。その誰かが買ってくれるという「誰か」は日銀であり「FRB」だった。 これが筆者が昨年酷評した「国家ぐるみの株価操縦」と言われるものである。この「官製ハシゴ」がはずされ期待の連鎖が途切れれば過剰流動性相場は終わるとしなければならない。日本も米国も中央銀行の資産購入は

【投機の流儀 セレクション】日経平均4万への道のり

楽天証券チーフ・ストラテジストの言い分であるが一理あるので私見を交えずに要約する。 次の三つのうちのどれか一つだけが実現すれば日経平均が4万円に到達する。 (1)PER評価が今の15倍から21倍になること。 今の15倍の東証一部PERが21倍に上昇すれば40%高となる。日経平均は4万円になる。PER21倍というのはアベノミクス時代にも現にあったし、アベノミクス相場の最中にもそれを超えたことあったし、現在の米国S&P500の評価はPER22倍である。異常事態ではあったが平成バブ

【投機の流儀 セレクション】今年は、年足で陰線か否かは分からないにしても波乱含みであることは間違いあるまい

今まで3年連続して大発会は前日に比べて安かったが今年は大幅高で始まった。これは、一つは前日のNY株が高かったこと、もう一つは年末はVIX指数が16ポイントまで落ちた、こういう時は機関投資家が株式会社組み入れのウェイトを高めるという動きなのかもしれない。いずれにしても4年ぶりに大発会が高かった年である。 思えば、18年にも大発会は大幅高だった、ところが、その年の10月2日にアベノミクス相場の老年期大天井をつけて年足では陰線になった。歴史は繰り返すというが、そのまま同じには繰り返

【投機の流儀 セレクション】逆張り中心の個人投資家の流儀が成功してきた

次の内容は日経ヴェリタス紙12月26日号の巻頭特集4ページの要約である。私見を交えずに要約する。 リーマンショック以降、昨年末まで一日に日経平均が5%以上下がったときが23回ある。その日の終わり値で買った場合に1年度の運用成績はどうかという集計である。一日に5%以上下がったことは23回あって、その日の終わり値で買って1年後の成績はプラスだった場合が23回中の22回。その中の最高は20年3月の買いで1年後の成果はプラス70.8%でこれが最高だった。本稿が「現金で保有して待とうと