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【投機の流儀 セレクション】今年は、年足で陰線か否かは分からないにしても波乱含みであることは間違いあるまい

今まで3年連続して大発会は前日に比べて安かったが今年は大幅高で始まった。これは、一つは前日のNY株が高かったこと、もう一つは年末はVIX指数が16ポイントまで落ちた、こういう時は機関投資家が株式会社組み入れのウェイトを高めるという動きなのかもしれない。いずれにしても4年ぶりに大発会が高かった年である。
思えば、18年にも大発会は大幅高だった、ところが、その年の10月2日にアベノミクス相場の老年期大天井をつけて年足では陰線になった。歴史は繰り返すというが、そのまま同じには繰り返さない、但し、似た現象は起きる。「株式相場はダイスやルーレット勝負のような都度々々が独立して現れるものではなく、過去を記憶して動くものだ、そこに罫線観測の意味がある」と言う旨を本稿は述べ続けてきた。少なくとも今年は、年足で陰線か否かは分からないにしても波乱含みであることは間違いあるまい。

【今週号の目次】
第1部 当面の市況

(1)NYはナスダックは4日続落・ハイテク株売り・景気敏感株買いの小動き
(2)マザーズ市場での信用取引の損益悪化
(3)今年は、年足で陰線か否かは分からないにしても波乱含みであることは間違いあるまい
(4)大発会は4年ぶりの大幅高だったが翌々日には大発会の大幅高を遥かに超える下げ幅を示現した
(5)マザーズ市場に追証連発、第1市場の姿が変わった
(6)中長期の見方:所謂バフェット指数(時価総額とGDPとの比率)は夙に「過熱ライン」に来ているし、また、「時価総額と個人金融資産との比率」も夙に「買われ過ぎ」の域を超えているが・・
(7)恒例の日経新聞1月1日版の著名20氏のアンケート
(8)昨年2021年の個人マネーは米成長株とインデックスに流入
第2部 中長期の見方
(1)2021年の日本の株式市場の概観
(2)日本経済全体をGDPから観る、及び家計に「過剰貯蓄30兆円」
(3)岸田首相の「新しい資本主義」について
(4)中長期の見方:
(5)日銀、ETF購入、出口戦略
(6)2022年の株式市場
(7)「唐突だ」と多くの読者諸賢から言われた安倍政権成立当時の憲法改正について再び触れる。岸田政権は必ずこれを出してくる。
(8)原発再開と東電株
(9)三たびトルコ事情
第3部 読者との交信欄
長年の読者T様との交信

【プロフィール】
山崎和邦(やまざき・かずくに)
1937年シンガポール生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。野村證券入社後、1974年に同社支店長。退社後、三井ホーム九州支店長に、1990年、常務取締役・兼・三井ホームエンジニアリング社長。2001年、同社を退社し、産業能率大学講師、2004年武蔵野学院大学教授。現在同大学大学院教授、同大学名誉教授。大学院教授は世を忍ぶ仮の姿。実態は現職の投資家。投資歴57年、前半は野村証券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築、晩年は現役投資家で且つ「研究者」として大学院で実用経済学を講義。
趣味は狩猟(長野県下伊那郡で1シーズンに鹿、猪を3~5頭)、ゴルフ(オフィシャルHDCP12)、居合(古流4段、全日本剣道連盟3段)。一番の趣味は何と言っても金融市場で金融資産を増やすこと。
著書『投機学入門』『投資詐欺』(講談社)など多数。
ツイッター https://twitter.com/toukinoryugi

【著書】
『賢者の投資、愚者の投資』
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『投資で勝ち続ける賢者の習慣』
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『投機学入門 不滅の相場常勝哲学』(電子書籍)
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その他、著書多数。以下よりご覧ください。
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