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投機の流儀 セレクション

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メールマガジン配信大手の「まぐまぐ」で好評を博し、堀江貴文氏(ホリエモン)と並んで2年連続「メルマガ大賞」を受賞、殿堂入りした週報「投機の流儀」。 人生の前場をセルサイドとして、…
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2020年11月の記事一覧

【投機の流儀 セレクション】勝ち易きに勝つ

はじめに 週明けは穏健に始まろうが、ここから先は上値は重い。 出遅れていてPBRで割安銘柄に買いが入った(★註)、このように銘柄別の動きになろう。 (★註)大統領選挙直前2日と先週末と比較して目立った上昇株はPBR割安の出遅れ株だった。 28日付の日経新聞に出ている8銘柄は、そのうちの4銘柄が「動画」でも報告した筆者の買い銘柄だった。日産自(PBR0・55倍)上昇36%、日本製鉄(PBR0.5倍)27%上昇、帝国石油(PBR0・29倍)22%上昇、といった具合であった。因みに

【投機の流儀 セレクション】金融相場から初期業績相場へと移行したが2万6千円達成に市場は「敬意を表した」

はじめに 週明けは祭日で休場であるし、目先的には25日線との乖離が週末は「買われすぎのメドとされる5%」を切ったところであり、週末はNY小幅安・日経先物小幅高という状態で、今は無風状態だが週明けは読めない。 「コロナ禍を奇貨とした過剰流動性に支えられて来た金融相場の宴」が、休演の幕間がないまま「景気循環先食い相場」に移行し、特に短期間の上昇が空売りを誘発し、実質空売りであるダブルインバースが、この10日間で3割も増えた。 200日線との乖離は何年振りかの高さを示し、NT倍率(

【投機の流儀 セレクション】敗北宣言の名スピーチと「人間臨終図鑑」

トランプはどうするか。敗北を認めないトランプも来年1月20日になればホワイトハウスを去らねばならない。 それまでにどんな名言を残すだろうか。筆者には興味本位での関心が大いにある。敗北宣言の名演説は筆者にとっては現代史の一つの興味の関心であった。 国論を真っ二つに割った激しい戦いの後では勝者にも敗者にも疲労が残る。その疲労を癒し、二つに割れたものを束ね、団結を促し、前へ進ませるのが見識ある敗北宣言であり、特に大砲を撃ち合い機関銃を撃ち合い小銃を撃ち合った南北戦争の頃から、敗北

【投機の流儀 セレクション】「超金融相場」、4日連騰1348円高

「超金融相場」、これはアナリストやストラテジストが今から常用する用語になるであろうが、要するに「大バブル」なのだ。しかも、平成バブルと違って自動車・絵画・宝石・ゴルフ会員権等のような巷に溢れ出ずに金融市場内でマグマとなって蠢いている。 本稿の既報で時に触れてその実態を述べてきたが、我が国の「大相場」と言われるものはその全てが、国家が何らかの緊急・異常事態を解決するために世の中に流出させた超金融緩和がもとである。全ての大相場がそれである。表面から見ると海外投資家がドッと流入して

【投機の流儀 セレクション】学術会議任命拒否問題と石破関連の“保守界隈”の話しと、「筆者の思いの『真の保守』」

まずは、筆者の学生時代のゼミ友からのメールを掲載する。 学術会議任命拒否問題ですが、数日前に産経や読売に“学術会議は廃止せよ”という櫻井よしこ氏の意見広告が載りました。今度は、WILLなどの保守系の雑誌が学術会議関係の記事を一斉に出したようです。こういう動きを見ていると、古谷経衡氏が石破氏に関連して、近年の“保守界隈”の風潮を書いている記事を思い出したのでご紹介します。 最近“保守界隈”の人たちの中には、これと目標を定めるとすぐ左翼とか反日とか定型的な言論攻撃を仕掛けてくる