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インドに行った時の話 その1

コロナ変異株がギリシャ文字の名前で呼ばれるようになりましたね。インド型はデルタ株…ああ、インドって逆三角形だよねー、と思ったのですが国土のカタチとは関係ない?

インドはそんなに好きなワケでもないのですが、これまで二回渡航しております。 

一回目は逆三角形の先っぽカーニャクマリの辺あたりをぶらぶらと。

二回目は中途半端に貯まって有効期限が切れそうなマイルを消化するため、ちょうど二年前に行きました。

コロナ騒動が始まる約半年前の2019年7月。 その当時まだ某重工メーカーで派遣社員として働いており、会社の連続休業日と祝日と有給休暇で10日間、バンコク経由でインドへ。

マイルがちょうどデリー~日本の片道分あったので、帰りは日系キャリアの直行便、行きはLCCのアジアの雄Air Asiaで日本~バンコク、バンコク~ジャイプール。

バンコクのドンムアン空港からAir Asiaへ搭乗のときのこと。 搭乗口でやたらインド人の20~40代くらいの働き盛り男性ばかり列にいるなあ、と思いました。

 駐機している飛行機まで向かうバスの中はたぶんインド人男40対インド人女性2人+日本人私1人くらいの感じでギュウギュウ。 そして飛行機の近くでバスが止まり、やれやれと降りたらそのインド人兄さん達、てんでバラバラに小躍りしてタラップに向かうではありませんか。

きゃっきゃとまるで中坊のように飛行機をバックに肩組んで記念撮影するもの多数

タラップの前でわいわいと騒いで立ち止まるもの多数

タラップの真ん中辺りまで登ったら、後ろからの掛け声で急に振り返ってポーズをとって写真におさまるヤツまで(怒)

「なんじゃー、こらー!!! 」

とたぶん小さい声で言ってたと思います。汗 

飛行機の中に入ってからも何やらでっかい声で喋りながら通路を塞ぐインド人兄さん達がたくさんいて、かきわけかきわけ、なんとか席にたどり着くありさま。

席の周りでもインド人兄さん集団のハイテンションなお喋りと写真撮影は延々と続き、まるでお祭りの最中に私が間違って紛れ込んでしまったかのような。

「これって…」何か既視感が頭を掠めました。

20年位前にバンコクやヨーロッパで遭遇したパンチに近いパーマの韓国人おばちゃん団体様、10年位前に沖縄や北海道で遭遇した中国人団体様…そして30年~40年前の日本人...

「あれだ…ノーキョー様だ!」

そう、私とてさすがに話に聞いたことがあるだけですが、かつての日本人の団体旅行「ノーキョーご一行様」がアメリカで、東南アジアで、ヨーロッパで、「おのぼりさんの団体」と白い目で見られたのと同じ感じ。汗

彼らは飛行機に乗るだけあって、身なりは小綺麗で本物かどうかはわかりませんが、カルバン・クラインとかアディダスのTシャツ、ラルフローレンのポロシャツ、なんか着てます。バンコクから帰ってくる辺り、宝石関係の業者の視察も兼ねた団体旅行なんでしょう。

初めての海外旅行なんだか知らんが、とにかく騒がしく落ち着かない。

時々、CAさんが「座って!荷物しまって!!」と注意していますが一向に従う気配もなく。

飛行機の「ぽーん」という音とともにシートベルトの案内をする録音のアナウンスが流れても、立ち上がったり席を替わったり写真撮影を止めない彼ら。

いい加減、ウザいなあ、そろそろ離陸時間に近いけど、と思った頃。

タイ人乗務員(男性)のアナウンスが。

「インド人乗客に告ぐ!

 当機は間もなく離陸体制に入る。

自分の席に座りなさい!

お喋りを止めて、静かにしなさい!!

当機の乗客すべてがインド人なのではない!!!

他の乗客もいるんです!!!!

もう一回言いますよ! 

今すぐ黙って席に着きなさい!!」


いや、もう、私ひとり爆笑! 

キレキレでしたわ~、あの男性乗務員さん。 

「Be quiet!」の声がマジ叫んでた…。汗

タイ人は温厚なので、キレているところをあまり見たことがないんですけどね。

ホントに爆笑で、声上げて笑ってしまいました。

それでもインド人達はまだ三々五々立ってお喋りを続け、CAのねーさんに徐々に座らされていきましたが。 

さすが、インド人。汗


インドって本当に多面性があり、だから人を引き付けるんだと思います。なので、ウンザリ&ちょいと爆笑したエピソードとは逆になんだか心が澄んで落ち着いたことをひとつ。

私はヨガはやりませんが、インドにはヨガの修行のための施設アシュラムがたくさんあり、宿泊施設としても利用できるので一度だけお世話になりました。

写真はポンディシェリという街のアシュラムの廊下にあった掲示板。

「不安やイライラ、妬みや恐れ、狡猾さや強い所有欲みたいなものetc.・・・は捨てましょう」

アシュラムの言葉

その当時、とある金融機関の本部で派遣社員として働いておりましたが、強烈なキャラクター&能力は低いのにプライドだけやたら高い正社員および派遣社員達の押し出す仕事を拾って片づけなければいけないポジションだったため、ハンパない量のストレスを抱えておりました。

でもインドの聖地カーニャクマリ、インドの古都マドゥライと回ってきて、旧フランス植民地のポンディシェリのこの静かな宿で、なんだかそれまで貯めていたストレスをぜーんぶ、デトックスしたようにすっきりした心地になりました。

各部屋には掲示板に書いてある言葉とは反対の「peace」「honesty」とかの名前がついていました。

古く使い込まれているけれど、きちんと手入れと掃除の行き届いた備品が最低限置かれている簡素な部屋、でしたがとても気持ち良く過ごせたことを覚えています。

アシュラム廊下

アシュラム机と写真

アシュラム部屋の中

アシュラムベランダ


そしてなんだか浄化されたような心持ちになった私が、翌日乗った電車がこちらです。


ポンディシェリ電車の中


やっぱりインドですから。こーだよね。笑


冒頭の写真はインドのLCCのIndi Goです。 

「インド国内線は報道されていないだけでバンバン落ちてる、だから金持ちはどんなに時間かけても電車で移動する」

って話をいつだったか聞いたことがありますが、国内線に乗ってしまいました。 乗り心地は普通でした~。

インドのネタはたくさんあるので、そのうちまた気が向いたら書きたいと思います。 ハンドメイドアクセサリーの話より、海外珍道中の方がネタは沢山あるかもしれません。笑


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