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私の詩集

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自作の詩をここに纏めます。 不定期更新です。
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2022年6月の記事一覧

詩「プリズム世界」

詩「プリズム世界」

とある透明な三角柱
そこに白色光を通せば、あら不思議
光は多色のスペクトル
白色光はあらゆる色で構成されているのが暴かれる
この現象を起こす物体はプリズム
実はプリズムが通すのは光だけではない

とある樹木を通せば、直ぐに果実が手に入り
とある肉牛を通せば、直ぐに希少部位が手に入り
とある鉱石を通せば、直ぐに宝石が手に入り
とある映画を通せば、直ぐに名場面が手に入り
とあるラジオ番組を通せば、直ぐ

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詩「待合列車」

詩「待合列車」

俺たちの生きる世界にはある都市伝説が存在するのさ
ある日、相方が怪我を負ったとか
ある日、相方が病気に罹ったとか
ある日、相方が罪を犯したとか
ある日、相方が粗相をしでかしたとか
ある日、相方が新天地で頑張ろうと決意したとか
ある日、相方が新しい命を授かったとか
それらは全て例だけど、この世界に取り残される時が来る
まだ別れを決めず、膠着状態を選択する時
とある列車の乗車券を手渡されて案内されるん

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