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【22卒】自分らしさって、ペルソナ(仮面)を被って働けるようにするために必要なんじゃね?

『やむなく営業に配属された人が結果を出すために読む本』という本に興味深い一節があった。

無理して自分の性格を「営業向け」に変えるのではありません。
ペルソナを、つまり営業用の仮面を被ればいいのです。
あなたが世間で言われている、営業職に向いている性格に当てはまるかどうか、といったことにとらわれる必要はありません。(p65)

素の自分で営業をして否定されたらもたないから、ペルソナという異なる人格の仮面を被っておけってことらしい。(商品を要らないと思って断ったとしても、素の自分のままで営業活動したら自分らしさを否定されたことになってしまう)

だから、営業とあわない性格(コミュ障とか人見知りとか)だから営業はやめとけとか、営業向けの性格(コミュ力あるとか)だからその性格のまま当たってみろという考え方は違う。

営業得意な性格だから100%成功するわけじゃないし、むしろ失敗し続けて落ち込むと人格否定されたという思いが生じて、その性格にまで影響しかねない。

逆に話下手な人でも、仕事時に話せればどうにでもなる。最初は厳しくても慣れたら少しは話せるようになるだろうからね。

だから新入社員は3年間は頑張れということかな。

むしろ本当の自分とは異なる性格を持ってるなら、勉強すれば営業がうまくいくし、失敗しても「やらかしたのは営業の自分」ということでショックも半減される。

自分で自分を守って良い営業をするために、営業に向いた性格を持ったペルソナを被れというわけだ。

言われてみれば当たり前だけど、意外と忘れがち。

そう、ぶっちゃけ自分らしさなんて会社にはいらないのだ。会社にとっては個性的な営業マンは大事かもしれないけど、出張費などの経費削減や受注とってもらうことがもっと大事。

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就活をしていて疑問に思っていた「自分らしさ」。

もっと言えば「個性」。

就活面接でよく個性は何かとか聞かれるけど、なんで個性ある学生を募集してるのか違和感を覚えたのだ。

だからもう就活は哲学だと割り切ってたんだけど、でももし自分に個性が無かったらきっと自分自身がペルソナに支配されるだろうなと思った。

「個性はあるか」という言葉の中に、「こういうペルソナを得るための性格を持っているのか」というのも暗に含まれているような気がした。

社畜という言葉がふさわしい人が世の中にはたくさんいるが、本当に楽しく熱狂しながら仕事をやっているという人がいる。

その中には職場で仕事する以外に居場所が失われるという恐怖を持ってる人もいる。

喜多川泰さんの『手紙屋』に、「高校、大学という居場所を奪われる恐怖から新たな居場所を確保するために大学受験や就活をする人が多い」という記述があった。

居場所がなくなる恐怖から今の居場所にしがみついている、あるいは新しい居場所を見つけるために就活などを必死にやってる可能性もある。

たしかに、ブラック企業だからって辞めて無職になるのは勇気いるし、今の状況で大学に不満あるからって大学をやめようという発想にはならないね。

大学を4年間で辞めるから、新しい会社選びに必死になる。

そんな中で生き残るためにペルソナをつけてやりすごしていたら、そのペルソナがいつの間にか本当の自分になってる。個性ってなんでしたっけ状態。

…ありえんじゃね?

会社勤めの人のなかには、自分自身をペルソナという別人に操られてる人もいるかもしれないね。

就活面接で個性の話なんていらなくない?って思ってたけど、もしかしたら自分らしさってペルソナに支配されないために必要な個性なのかなと思う。

考えすぎかな。てか会社がペルソナを持てるか知るために就活生の個性のことを質問してたらいやらしいな。

いずれにせよ、就職・会社勤めのためではなく、"自分のため"に、ペルソナを外した時の「自分らしさ」「個性」を見つけておくべきだろうと思った。

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あ、さっき紹介した本はこの2冊ね↓


いやあ、就活というイベントやそのための準備や経験を通して、自分が成長し変わってるのが実感できて楽しい。

就活も意外と悪くないね。楽しみ方のベクトルが全く違う気がするけど。

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