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【異世界転生なしで】コミュ障が人事評価「並」→「最優秀」の舞台裏

こんばんは。

完全かつ無矛盾な論理(※)と長年の熟考に基づき、行動のすべてを最適化する男
としてテレビでも大人気……というわけではなく、YouTuberとして名を馳せている……こともなく、それ系の著書を出している……でもなく、むしろ何をやっているかもわからないのですが、けっこう最適化を極めている効率化の権化・エンジニア・著述家・教育者・元東京大学非常勤講師のとつげき東北です。
花言葉は「しめじ」。

(※)現在、このような公理系は存在しないと証明されているそうですが、私には関係ございません。詳細に関するお問い合わせはフリーダイヤル110へ。(ホントにかけちゃダメだぞ!)

私の「効率化」への意欲といったら、そんじょそこらとは違います。

もともとの頭脳が賢い方ではないし、頑張れないダメ人間ですので、その分、「重要な部分を」「効率的に」やる方法を工夫することで、そのへんの「優秀な人」に怪しい感じで勝てる術を身に着けてきました。一例では就職活動がそうですかねェ……。
多くの「優秀な人」は、「受験勉強」「研究業績」などではひたすら強いのですが、なぜか「就職の面接対策」をほとんどしていません。ですから私は、目が完全にキマるくらいの勢いでそこに特化して練習しました。
「どういう質問が来たらどう答える? 答えられない場合どう返す? それでも無理そうなら!?」
その結果、「面接倍率が100倍」と聞いたら、「ああ、楽勝だな」と思えるくらいになりました(私は確か4つくらい「100倍」くらいのところを受けたように記憶していますが、全部内内定出ました)。

私が「効率化」を一層意識しはじめたのは、入社したての頃でした。

ほんの新人だったある日、上司が
「うちの課の業務効率化のための標語をみんな考えてほしい」
と言い出しました。
「一人3つ、今週中までにメールで送れ」と。
「本当にあるんだ! ムダに標語考えさせられるやつ!」
私が感動したのは言うまでもありません(※かつて、「実は……こういう仕事が、日本にはある……」という信じがたい話を聞いたことがあって、「さすがに盛りすぎ」と思ってました)。
ともあれ上司のやることは正しいというのが社会の常識です。

私も、
「頑張ろう 一生懸命 頑張ろう」
「ちゃんとしよう そこは本当 気をつけて」
など、10時間プールで遊んだ後の小学生がいかにも面倒くさげに考えたようなステキ標語を3つ作り、メールで送信しました。
これで済めば
「まぁ、ちょっと日本の闇を垣間見る経験ができたな!」
で良かったのですが、私は更に上司から、
「投票でどれを採用するか決めるから、凸くん、投票用紙作って
と言われました。
投票用紙!? 紙で処理するのね!? ええぇ!? ……わかるわぁ~。
いや、さすがに「他にマシな仕事ないの? 例えばみんなの判子のインクを補充する等の、日本のために真に貢献できる有意義な仕事は……」と思いかけましたが、新人たるもの、しっかりとA4の用紙をチョキチョキとハサミで小さく切っていきました。
90個の標語には通し番号が振られているので、私が頑張って作った小さい紙に、みんなは匿名で「5、18、36」などと書いて投票箱に入れるシステムです。匿名性が担保されていて、優れていますね。それを集計します(それも私がやる)。
「この時間は一体……何に貢献しているのか?」とは絶対に考えないようにしました。考えたら、明日から会社に来れなくなるから……!

結果的に採用された標語を見てみると、
「考えよう 普段の常識 それだいじ?」
「効率化 言葉じゃなくて 行動を」
「ちょっと待て 見つめ直そう その習慣」

みたいのなんですね。
当時は虚無の心で朝から次の日の朝までサービス残業で仕事をしていたので気にもなりませんでしたが、今ならはっきりと言えます。

あのね、そんな標語を作らせる時間があったら、「バカげた標語を作る作業」を自動化するプログラムを書いて効率化しろと。
その貼りだされたものを見て何かが変わる程度の人間は、絶対に、100%大した仕事してねえよと。
もし私が標語を書くなら、まずはこんな感じですね。

「標語など 作ってる暇 ありますか」
「これを見た あなたがなくす 標語文化」

うんうん、なんか正しいことを初めて標語にした、みたいな感じですね。
もう一歩踏み込みましょうか。
職場全体に蔓延する非効率な人間とか習慣とか「できない上司」に対する標語です。

「そうじゃない まちがっている なにもかも」

あ、言いたいこと全部言った。
ほとんどの日本企業に共通する真理をついてしまいましたね。
クビ、覚悟しています(爽やかな笑顔で)。

唐突ですが、今、私ちょっと緊張していて、変な話から入ってしまいました。
実際のところ、何から話し始めたらいいのか迷っています。

どうしましょう……とりあえずは、東北地方に住んでいた頃に訪れた美容室の、接客の方(プロ)のマネをしてみますね。

美容師「もしかして、大学生ッスか?」
「ああ、はい」
美容師「どちらの大学ですか?」
「東北大学です」
美容師「へぇ……」

マジで!?
接客のプロすごすぎへん!?
逆にこれで乗り切れるんや!

自分から話題を振っといて、何を言われても「へぇ……」なんや!
関西出身の私には想像できない返しでした。
よし、緊張がほぐれて、謎の自信出てきた!

※その美容室には二度と行っていません。理由を知りたい方は、フリーダイヤル110へ。

では、今回の内容!
私の「仕事術」「人間関係術」を、教え始めた当初完全に「コミュ障」だった「ボルボラさん」に指導して成功した体験記。

「それ、前回やったやろ」
というご指摘があるかと思いますが、非常に好評でしたので、
・もっと具体的に、どうやったらちゃんと行動できるか
・プライドと人間関係の部分

に特化した感じのものを、ご本人に執筆してもらいました。
なお、記事のトップ画像で、「いかにもモテない人」が、「ウハウハなイケメン」に変化しているものを用意してございますが、この記事にそういった効果は一切ございません。予めご了承ください。

(参考)前回記事

評価アップボルボラ記事

教育者としてのとつげき東北(凸)について

私には、怪しげであるにせよ、せっかく何らかのスキルがあるので、多くの人にそれを伝えていきたいと思っています。

私は遺伝子がバグっているのか、「人に物事を理解させる」という行為がやたら好きです。
昔からそうでした。
小学校1年の頃から、「さんすうができない子」に教えていましたし、偏差値44のクソ田舎公立高校にいた頃も、大学受験直前に友達に「studentってどういう意味?」と聞かれて「この期に及んで、逆にどういうこと!? そろそろラスボス戦やのに、『こんぼう』しか装備してないよねお前!?」と「相手を成長させる問い返し」ができるくらいに教えまくっていました。
塾講師、3大予備校講師、東大非常勤講師も楽しみましたし、前の職場では研修や部下の育成などが大好きでした。「教え方が上手!」みたいに褒められて、ますますやる気が増えましたね。

……「教育フェチ」って言うなよ!!
本気で怒るぞ!!(急に無駄にガチギレするのは、公立中学校の先生の基本ですね)

教えるときのポイントは、仮に自分が「100」まで教えられるとして、全員に「100」までの向上を要求しないことです。
当たり前ですが、小学校の先生は、「足し算引き算」しかできない知識で小学1~2年生に教えているわけではありませんし、大学の教授が学部生に教える場合も「最大・全力・本気」ではなく「まあ、学部生にわかる程度に」教えるものです。
個別指導の場合は特に、
「この人は50だから、まずは半年で65くらいまで」
「だいたい60くらいの人だな。やる気あるから、80を目指そう」
と、完全に場合分けしてステップを踏んでいくのが大事
です。

先日、とある優秀な方(東大生の中でも優秀なレベルの方)と「思考方法について」みたいな配信をしていたのですが、相手から出てくる言葉や概念が、「80」くらい向けなんです。彼の周囲にはそのくらいの高いレベルの人が多かったのでしょうね。
80を100にするにはそれで良いのですが、一般的な視聴者がいきなり80もあるわけなく、私はいちいちかみ砕いて、
「今、『負のフィードバック』とおっしゃいましたが、具体的にはこういう意味ですか?
と話を挟み、「50」とか「60」くらいの人にもわかりやすくしていました。たぶん50の人は、その「たった1つの言葉でつまる」のです。
しかも「今の部分がわからない!」と止める勇気がある人も、意外なほど少ない。だから私があえて、「その言葉は、『行きすぎたらブレーキをかける、足りなければアクセルを踏む』みたいな、簡単に言うと『うまい調整』のことですよね」と補足を入れました。
結果として、DM(ダイレクトメッセージ)などで、「凸さんのおかげで理解できました!」といったものをいくつかいただきました。

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頭が良すぎる人は、私みたいな底辺高校を出ていないので「さすがに、この言葉がわからない人はいないだろう」みたいに、何の悪気もなく話してくるんですよね!
教育者としては、「ここはわかるかな? チラッチラッ」が大事です。

先ほども触れたとおり、今回の記事は、「2年前まで60だった人(ボルボラさん)」に書いてもらいました。
私が普段このnoteに記している「仕事術」「人間関係術」「忍法水蜘蛛の術」など、なるべくなるべくわかりやすく書いているつもりですが、やはり「もうだいぶ前に60を超えてしまった私」が書くと、少し難しめに感じてしまう人も多いのが実情のようなのですボルボラさんは当初、「忍法水蜘蛛の術」しかマスターできませんでした)

ボルボラさんは、ご本人が、つい最近まで「60」だった状態から始めているので、当事者意識が強く「普通はここでつまるんだよ!」「だから凸さんにあの時聞き直したよね!?」という観点において、私よりも実感があるうえ、リアルに起きた出来事や変化をつぶさに書くことができます。

彼がどこでつまったか、今もまだつまっているか、どこは改善されたか。
この記事を読むことで、みなさんが1歩1歩、「100」に、いやいやまずは「70」や「80」にでも、近づくきっかけとなれば幸甚です(ちなみに私はMAX63くらいで止まっています。探さないでください)。

(以下、特に断りがない限り、原稿は「ボルボラさん」によるものです)

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はじめに

地方の工場で化学分析業務(品質管理)を担当している31歳男性のボルボラと申します。
前回のnote記事では、「凸さんのアドバイスに従ってみたら、色々上手くいった体験記」を書かせてもらいました。

人事評価「並」→「最優秀」に激変! コミュ障の私が成功した体験記

非常にありがたいことに、ご好評を得ております。

評判1

評判2


また、私自身を含めてですが、人間関係・仕事関係で困りごとのある方がやはり多いようです。「どこの会社でもあるあるですね」とのご感想もあり、どうやら私の勤務先だけが特別にブラック(変な)企業という訳ではないことも分かりました。考えてみれば、凸さんが仕事関係のやり方を鍛えたのも、そういう体験をしたからでしょうしね。

まあ、業務を理不尽に押し付けられたり、突然責任のないことでブチギレられたりするのが【普通】の世の中は結構イヤだな~……とは思いますけども。必要なくなればいいのにね、こんなクソスキル。

今回の記事でも、「普通かつイヤな世の中」をうまく乗り切っていく現実的・具体的方法を共有させていただこうと思います。どれも私のリアルの体験・エピソードに基づいております(ネタ切れの心配は残念ながらありません。今の職場で働き続ける限り、無限に供給されるからです)。

また、前記事よりも更に「明日からできる! 効果を実感できる!」を意識いたしました。
形式上は第2弾ですが、内容的にはむしろ本記事のほうが第1弾かもしれません。前記事では「人事評価を並から最優秀へ!」と謳ったため、内容も「最優秀になる」にふさわしい程度に、幅広くてそこそこ深い内容になっていました。特に「派遣社員を正社員に昇格させる!」などは、少し長期戦になる事例だったかと思います。

したがいまして、「明日からできる! 効果を実感できる!」をより鮮明にするため、今回はこのようなメニューをご用意しました。

・凸さんアドバイスを実践し、かつ継続するための方法(モチベーション維持)。
・問題解決に向けて試行錯誤する方法。
・(試行錯誤するにあたって生じる)リスクを回避する方法。
・自分の回りの人間関係を「居心地良く」する方法(詳しくは記事で述べますが「プライドを捨てる」「小さいバフを乱発する」が基本です)。

などなどです。

なお、「成果がわかりやすい」ということもあって、エピソードは「仕事関係」の話中心ですが、「仕事」の中で必ず出てくる「人間関係」の方法にもご注目いただければと思います。
これは、仕事以外の家族関係・友人関係にもバリバリ応用できると思います。

それでは、少々前置きが長くなりましたが、本論に入ります!

モチベーションをどう保つか?

アドバイスを「実践」するためのモチベーションの保ち方のお話からです。
凸さんのアドバイスを実践していけば、人生の快適度がはっきり向上します。凸さんはnote記事にて、(ものすごく広く言えば)「人生をうまくやっていく方法」をたくさん書いています(私がアドバイスをもらった内容が凝縮されている記事の例が以下です。今でも時々読み返しています)。

人生を最適化するための「線引き」方法(仕事、友人、恋愛、論理思考)
【思考の流儀】言語化して分析する(屁汁を出さない知性)動画つき
【コミュ力お化けになれる】人に好かれる『おもろキャラ』作成術~人間関係の全て
【有能な人になれる】話術、面接、小論文……【事前準備】で完璧!
「類は友を呼ぶ」――あなたがデバフの世界から去れば、人生は豊かになる

しかし、記事を読んで頭で納得できても、本当に取り組むのはなかなか難しいものです。

「ダイエットしようと思っている人」と「実際にダイエットをした人」の人数はどれだけ違うでしょうか? 
また、さらに「実際にダイエットをし、かつ成功した人」となると、どこまで人数が減るでしょうか?

おそらくですが、「ダイエットしようと思った人」を分母にするなら、「実際にダイエットをし、かつ成功した人」は1%もいたら多いくらいだと思います。

読者の皆様には「実際にダイエットをし、かつ成功した人」になってもらいたいと真剣に思っています。
(そういえば凸さんは、医師の監修つきのダイエット記事も書いていて、「やった人は間違いなく痩せている」と自信を覗かせています。ただ、「読んだのに、実際にやらない・できない人」もやはり一定数いるようです)

「アドバイスを実践する!」という時、主に問題になるのは次の2点でしょう。

① 実践する気になれない。
② 少し実践したが、三日坊主で終わるなど継続ができない。

私自身もやはり凸さんのアドバイスを実践するにあたり、同様の問題にぶつかってきました。しかし、どうにかこの2点をクリアしないと、「凸さんのアドバイス」というか、誰のどういった内容のアドバイスでも全く無意味になってしまいます。

では、どうするのか!?

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