『The Sleeping doll (Jeffery Deaver / Pocket Books )』、音読了。
皆様、こんにちはorこんばんは。雷で、いつ、PCが落ちるかと、冷や冷やしながら、この記事を書いております、破死竜です。
邦訳もされています、アメリカの作家ジェフリー・ディーヴァーによる、推理小説、リンカーン・ライム・シリーズ。
そのスピンオフであり、”人間嘘発見器”こと、キャサリン・ダンス捜査官が主人公のシリーズ第一作が、こちら、『スリーピング・ドール』でした。
タイトルにもなっている、”スリーピング・ドール”と呼ばれる”彼女”は、中盤まで登場せず、全体としては、キャサリンと、他人をコントロールする天才であり、カルト集団のトップであった、ダニエル・ペルとの対決が、主な話となっておりました。
現代アメリカを舞台にした、現代に書かれた小説なので、英語ではあっても(※自分は、日本語話者です)非常に読みやすく、また、キャサリンが、用いる能力、"kinesics" (動作学、などと訳されます)も、荒唐無稽な超能力なんかではなく、例えば、”対象が、どこを向いているかで、何を考えているのかが、読み取れる”といった内容については、作中でも、”それは、ただの癖である”と、言下に否定されていました。
”悪役”である、ダニエルは、キャラクターとして魅力的であり、脱獄に成功した後も、圧倒的に有利であるはずの捜査官たちの側と、頭脳を使って戦い続け、その丁々発止こそが、この作品を愉しめるポイントでありました。
また、邦訳で、文庫上下巻と、長い話ではあるのですが、細かいチャプターに分かれているので、音読する作品としても、なかなか適しておりました。
(※真反対に、区切りが無いと、自分で、それを決めないとならない手間が生じてしまいます)
スピンオフ作品ではありますが、リンカーン・ライム・シリーズを読んでいなくても、愉しめますので、是非、ご一読ください。
その他、関連情報:
2008年、このミステリーがすごい!第5位。
2024/08/17、追記:
ヴァンパイアたちが、何かと、
>"Christ!" (※「クソ!」、「マジかよ!!」、ほどのニュアンス)
と、口にするので、面白かったです。
”吸血鬼”が、それを言いますか?w
おわり。