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ととろん学級思い出日誌

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作者が15年間小学校の先生として子どもたちと過ごした日常の中で、 印象深く心に残っている出来事を、綴っていきます。
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2022年7月の記事一覧

みんなで楽しむことは、実はけっこう難しい(7)

話し合いが十分にできた子どもたちは、それぞれのレクレーションごとに、 取りまとめるメンバ…

ととろん
1年前
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みんなで楽しむことは、実はけっこう難しい(6)

発案した時には一人でも、その事を気付けばみんなが参加して取り組んでいる。 そういった形に…

ととろん
1年前
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みんなで楽しむことは、実はけっこう難しい(5)

次々とアイデアが出てきて、そのアイデアが「みんなが楽しめるための」ものだと言う事も伝わっ…

ととろん
1年前
7

みんなで楽しむことは、実はけっこう難しい(4)

「時間がたっぷり使えるなら、レクレーションの数も予定していたよりも増やしていいんじゃない…

ととろん
1年前
8

みんなで楽しむことは、実はけっこう難しい(3)

「では、お楽しみ会についての話し合いをしたいと思います。」 5時間目になって、話し合いが…

ととろん
1年前
7

みんなで楽しむことは、実はけっこう難しい(2)

「中休みに、Mさんたちから、お楽しみ会をしたいとの要望がきました。そこで、今日の五時間目…

ととろん
1年前
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みんなで楽しむことは、実はけっこう難しい(1)

「先生、二学期の最後にお楽しみ会をしてもいいですか?」 Mさんが、相談してきたのは12月が始まってすぐのことだった。 「また、突然に。上手くできるならいいけど。」 子どもたちが企画・プロデュースして行うお楽しみ会は、 学級活動の中でも、よくあるものなのだけれど、 いかんせん六年生になると、学校行事が多くて、 なかなか学級で楽しむ時間を確保するのが難しい。 当然この感想に、同業の方からは、賛否はあると思うのだけれど、 僕自身の体感としての6年生は、もう一年中駆け

今度は果たすぞ、夏の雪辱(9・了)

試合終了の礼を終えると、子ども達は、走って整列して、 応援スタンドにいるおうちの人たちへ…

ととろん
1年前
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今度は果たすぞ、夏の雪辱(8)

「ットライク!バッターアウト!」 声援にかき消えない位の球審の声が応援席に聞こえてくるた…

ととろん
1年前
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今度は果たすぞ、夏の雪辱(7)

大会最終日の決勝戦は、3位決定戦が終わっただ2試合 13時からだった。行きがけに軽く昼食…

ととろん
1年前
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今度は果たすぞ、夏の雪辱(6)

「やったね!強かったね!おめでとう!」 A先生は興奮気味にベンチにいる子ども達に声をかけ…

ととろん
1年前
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今度は果たすぞ、夏の雪辱(5)

「第一試合おわったみたいですね。」 コーチのお父さんたちが、そう教えてくれた。 ベンチに…

ととろん
1年前
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今度は果たすぞ、夏の雪辱(4)

「延長戦か、、、だいぶ消耗しますね。」 そう僕がつぶやくと、横にいたコーチのお父さんが、…

ととろん
1年前
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今度は果たすぞ、夏の雪辱(3)

カキーン!・・・・ワーッ!! ヤバい、もう試合が始まっているのか? 僕は急ぎ足で球場に向かう。 Yくんチームの準決勝戦の時間には間に合っているはずだ。 と思っていたのだが、球場の方からは試合で聞こえる金属バットの音や、 応援の歓声が、風に乗って流れてきていた。 さて、入り口はどこだったっけ。 球場の周りをなぞるように小走りで入り口を探していると、 「先生!ととろん先生!」 と、呼んでくれた声が聞こえた。 声のする方を見ると、Yくんチームの子どもたちが、