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#9 米粉メコメコ米粉メコ

活動拠点が新潟なので「米粉」に関する仕事に幾度も取り組ませていただいています。もちろん詳細は言えませんが、「米粉」は実は知れば知るほど面白いです。

米粉は実は昔から日本に存在しており、上新粉とかもち粉と呼ばれ、団子や白玉なんかを作るときに使われてきました。最近何かと話題に上がる米粉はさらに細かい粉状にしたもののことで、またの名を「微細米粉」とか「米粉(微細)」と表記したりもします。新潟県胎内市などで言われている「米粉発祥の地」と言う場合、この「微細米粉」のことを指すんですね。

米粉が今注目されている一番の理由は「グルテンフリー食品」である点です。「グルテンフリー食品」とは小麦由来の原料を一切使用しない食品のこと。今、世界の先進国、特に欧米で食物アレルギーの方や、健康な体を維持したいと考える人々の間で注目されています。小麦アレルギーを発症して以来、トーストを食べられなくなった人が、米粉100%で作ったらパンを5年ぶりに食べられたなんて話をSNSで見かけたりします。


米どころ新潟が米粉どころ新潟としても認知される日を目指して自分にもできることがないか日々考えております。なので、最近米粉をフィーチャーしたamazonのCMを見ると悔しかったりもします。

そんななか、やはり米粉のことを考えると、必然的に小麦粉にも詳しくなってきます。皆さんもご存知のとおり、小麦粉にはたんぱく質・グルテンの量によって強力粉と薄力粉の2種類が売られています。もちろんこの量が多いほうが強力粉で、少ないのが薄力粉です。パンやドーナッツ、麺類を作るときは強力粉、クッキーやてんぷら、粉ものを作るときは薄力粉と使い分けます。

しかしながら、欧米ではこの使い分けをせずに、ちょうど中間ぐらいの中力粉というやつを使うのだそうです。この中力粉、日本ではうどん粉などと呼ばれるのですが、他にその昔メリケン粉とも呼ばれていました。明治時代にアメリカからの小麦輸入が始まり、国産のものと区別するために「アメリカン→ア メリケン→メリケン」からそう呼ばれるようになったようです。小麦粉がメリケン粉と呼ばれていたのなら、米粉も「ジャパニ粉」とか呼べそうですね。

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