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時計はなんで時計回り?〜南国の人は時間にルーズ…の意外なルーツ

なぜ時計は時計回りなのでしょうか?
なぞなぞのようですが(笑)

右回りのことを「時計回り」ともいい、それが当然であるかのように左回りを「反時計回り」ともいう。
ちなみに右回り左回りがどっちがどっちか、ごっちゃになる人も多いようですが、定義は「回っている進行方向に対して中心がどちらにあるか」で決まる。野球のベースを回っている場合、走者にとって中心の投手は常に左にいるから左回り、山手線の東京駅→有楽町駅の最短は六本木が常に右にあるから右回り…という具合です。

ではなぜ時計回りは右回りなのか?
意外とみなさん知らない。

これは時計というものが北半球で初めて作られたことに関係している。
想像つきますよね、時計の針は陽時計の影です。
北半球で地面に棒を立てておくと、その影は右回りとなる。
これがまさに時計回り。
もしも南半球で時計が発明されていたら、左回りが時計回りという世の中になっていたかもしれませんね。

我々人類は古代から地面に立つ棒の影がクルンと回って動いていくのを目にしながら、時の流れをビジュアル化していたとも言えるわけだ。
日常生活でも「15分後ね」と言われるとなんとなく90度、「これから45分間」と言われるとなんとなく270度の円弧を想像してしまうのも、案外古代から受け継がれ、根付いた観念なのかもしれない。

時間といえば、スリランカに住んでいた時、スリランカの方々の時間の認識のなさに腹が立っていた時期があった。私は決して時間に細かい方ではないのだが、それでも時間に関わるトラブルが相次ぎ、疲れてしまうくらい彼らの時間のルーズさは半端なかった。
ある時、窓から差し込む光が「日本と違うなぁ」と眺めていて、あ!っと気付いた…
ここって影が回らんやん!
赤道直下では地面に立てた棒によってつくられる影は、伸び縮みこそすれ、中緯度地域と違い回ることはない。彼らは観念的に時間をビジュアルすることない土地柄なのだ。もちろん時計は学習として認識しているが、元々の観念の中に根付いていないのであろう。
なるほどだから赤道付近に近づけば近づくほど時間にルーズと言われることになっているのか!
と気が付いてから、あまり腹が立たなくなった(笑)
気に障ること、腹の立つことも、そのメカニズムを知ることで、案外腹が立たなくなることがある、というお話でした。
身体のこと健康のこと不調のこと、お気軽にご相談ください!

(株)ニューログリア脳神経科学研究所
代表取締役 小林昌彦
オーストラリア王立メルボルン理科大学医学部卒業
スリランカ国立アンパーラ病院にて神経内科医として勤務
現在自然医学の治療院として、古代インド医学アーユルヴェーダ、東洋医学、古代インディアン医学などを研究統合して実践しています。
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