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腹筋したら背筋も…?

「腹筋を鍛えたら、背筋も鍛えなきゃ!・・・バランスが悪くなる」

っていう偉大なる迷信について。

まず、背筋を強力にして人類は立ち上がった…という誤解がある。
人の背筋は他の動物と比較すると確かに強力ではあるが、背筋=立ち上がる力を強力にするという論理には無理がある。
運動神経を通して筋肉に指示が送られることでアクションが実行されるが、姿勢を維持するときに「立ってよう」「座ってよう」といちいち指示しているわけではない、背筋、腹筋をトレーニングするというのは、はあくまでもアクションを起こすためのトレーニングであって、姿勢には関係ない。

姿勢、姿勢、と世間ではよく言われるが、姿勢を維持するシステムは運動システムとは全く違うのだ。
姿勢がなぜ悪くなるのかの原因を追求することは大事だが、姿勢を調整するなど、姿勢を正すことが治療になるわけではない。
(レポート『ストレスと姿勢』参照)

そもそも腹筋と背筋に限らず、拮抗(反対の動き)している運動方向を同じ日にトレーニングしてしまうと、「強い 力で腕を伸ばせ!」という指令と「強い力で腕を曲げろ!」というまったく反対の指令が短時間の間に送られるわけである。当然、小脳を中心とした運動神経経 路のプログラムは混乱してしまい、神経促通が上手く起こらないし、拮抗する(反対の)神経経路に過度の神経疲労が現れるため、回復も遅くなってしまいト レーニングの効果が上がらない。
以上の理由から、反対の運動方向を持つ「懸垂」と「腕立て伏せ」を同じ日にトレーニングすることは逆効果になる、という結論になる。

思い出してほしい・・・昔の運動部は雨が降りグランドが使えないと、ここぞとばかりにありとあらゆるトレーニングをやっていた。ましてや「腹筋をやった ら、反対の 背筋も鍛えなきゃ!」などという発想も蔓延しガンガンやっていた。これが大間違い!そんな無知で無計画なトレーニングのやり方では、疲労ばかりが蓄積され 効果が上がらないどころか、運動能力は低下する。

この拮抗(反対の)筋肉の現象を理解することは、トレーニングをプログラミングする際のメニュー選択に、非常に有益な知識となる。

そしてそもそも背筋はトレーニングするべきではない!
詳しいことが知りたい方は直接メールください。
身体のこと健康のこと不調のこと、お気軽にご相談ください!

(株)ニューログリア脳神経科学研究所
代表取締役 小林昌彦
オーストラリア王立メルボルン理科大学医学部卒業
スリランカ国立アンパーラ病院にて神経内科医として勤務
現在自然医学の治療院として、古代インド医学アーユルヴェーダ、東洋医学、古代インディアン医学などを研究統合して実践しています。
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