柔軟性について考える

わたし身体めっちゃ硬いんだよね〜
という方はたまにいらっしゃいますが、逆に身体が柔らかい人、って一体どんな人を想像しますか?
一般的には、股割状態や開脚して地面に頭をつけている人、肩をグルンと後ろにまわして柔軟体操している人が思い浮かびますか。

柔らかい身体だと言われているのは
「どこまで開脚ができるか?」とか
「どこまで腕が後ろに廻るか?」
それこそが柔軟性だと勘違いしている人が多い。
関節がどこまで動くか?という能力は、正確に言えば「最終可動域」のことであって、実は本当の意味での柔軟性や運動能力とはあまり関係ない。

ましてや最終可動域が広いからといって怪我しにくいとは限らない。
なぜなら最終可動域、つまり関節が動く範囲のいっぱいいっぱいまで使って行うスポーツの動作はほとんどないからだ。
バスケットボール選手がシュートするとき膝をいっぱいまで曲げて(しゃがんで)からジャンプする姿なんて見たことがなく、どんなスポーツでもはだいたい膝 90ーくらいまでしか曲げない。
関節の動きがいっぱいいっぱいになった領域なんて、競技中にパフォーマンスできる範囲ではなく、筋力を発揮できない領域なんだから、むしろ危険な領域なのです。

例えば、あのイチロー選手は股関節の可動域が狭く、オリックス時代に コーチから「ストレッチをやれ」と言われていたことは有名ですが、つまり、一般に言えばイチロー選手は「身体が硬い人」に分類されてしまうわけだ。
しかしイチロー選手のプレーを見て「イチローは柔軟性がない」という人はまずいないはずだ。
結局、最終可動域の広さとスポーツのパフォーマンスとしての柔軟性は全く関係がなく、 本当の柔軟性は協調性運動の能力、つまりコーディネーション能力「動きのしなやかさ」によって決まるのだ。

どこまで動くか?は関係ない!
本当の柔軟性は『しなやかさ』だ、という認識を持ってもらいたい。

身体のこと健康のこと不調のこと、お気軽にご相談ください!

(株)ニューログリア脳神経科学研究所
代表取締役 小林昌彦
オーストラリア王立メルボルン理科大学医学部卒業
スリランカ国立アンパーラ病院にて神経内科医として勤務
現在自然医学の治療院として、古代インド医学アーユルヴェーダ、東洋医学、古代インディアン医学などを研究統合して実践しています。
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