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「社員を1人増やそう」はどうやって決めるの?

こんにちは!とすけ(https://twitter.com/tosuke09)と申します!
普段はデジタルマーケティングの支援会社でコンサルをしています。

仕事をしていて自分自身が疑問に思ったことに対しての考え方を発信していきます!
今回は「社員を1人増やしたい」ときにどう考えて人員計画を立てればいいのかを書いていきます。
「人が足りない」と思うことはきっと多いはず。。そんな時に「会計では、どう考えて人員を増やすか判断するのか?」を書いていきます。

社員を増やす目的って?

大前提ですが、そもそも会社が社員を増やす目的は何でしょうか?
「人手不足の解消」「〇〇が得意な人が必要」などがぱっと出てくると思います。
私は社員を増やす目的はひっくるめると「利益(額)を伸ばすこと」だと考えています。会社は基本的に「投資に対してリターンを得ること、投資額以上のリターンが発生すること」を重視して運営されます。
なのでいくら「人手不足」と社員が感じていても

1人社員を増やすことで得られる収益>社員の給料

でない限りは人員を増やすことはありません。

給料は固定費?変動費?

プロジェクト単位で稼働時間を算出し、人件費を原価扱いしている会社も多いのではないでしょうか?(プロジェクト単位の粗利率をみるために人件費を稼働時間によって変動する原価ととらえるケースが多いそうです)
ただ、給料に関しては毎月固定の額が会社から支払われるので、基本的には固定費としてとらえられます。
人員を1人増やすことで、毎月固定の金額(給料)がその事業から支払われるため、仮に人員を1人増やしても、売上や利益率が変動しない場合は事業の収益性は悪化します。

社員を増やすときに意識すべきこと

以上の話を踏まえると、社員を増やすときに意識すべきことはシンプルです。

・社員を増員したことで発生する収益が社員の固定費(給料)を上回ること
・増員を行うことで収益性が下がらないこと

上記を踏まえて、社員を増やすときに必要となる計算を考えていきます。
(もちろん、慢性的な長時間労働の回避など上記を満たしていなくても増員を行うべきケースは存在します。また増員直後は教育期間なども発生するため将来的な収益性を検討すべきケースも多々あります)

社員を増やすときに必要となる計算

下記の図をみてください。
先述の通り、社員を雇うと「固定費」が増えます(左側)
「固定費」が増えると当然ですが、利益は減ります(右側)

無題

増員により発生する収益が固定費を上回り、かつ収益性を下げないことを最低限の条件として考えます。
つまり、「社員増員で増えた固定費をまかなうために、現状の利益率を維持する前提で考えた際にいくらの売上追加が必要か」を考えればよいです。

たとえば社員の増員に伴い、500万円の固定費が増加するとしましょう。また現状、固定費が売上の20%を占めているとします。
この場合、現状の収益性を維持する場合、1,000万円の売上が発生した際に、
200万円の固定費」が発生します。

今回、社員の増員に伴い、500万円の固定費が追加で発生するので、500万円分の固定費をまかなうためには「500万円(固定費)÷20%(固定費割合)=2,500万円(売上)」の売上追加が必要となります。
(固定費の割合が変動していないので、利益率は維持できています)

このケースで社員を追加するかを検討する際は「2,500万円の売上追加が見込めるか」を1つの基準として判断するのがよさそうです。

まとめ

いかがでしょうか。あくまで1つの判断基準ではありますが、社員を増やすときの考え方をまとめてみました。
興味を持たれた方は「管理会計」を勉強してみてください!
(私もまだまだ素人です・・・)

今後もビジネスパーソンのよくある疑問や専門分野のマーケティング関連の情報などを更新していきますので、ぜひ「スキ」や「フォロー」いただけると嬉しいです!

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こちら、管理会計を学ぶにあたってのおすすめ本です!
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