リセットボタンを探す破壊思想
資本主義も民主主義も、強者が強者であり続けるように、仕組みが作られていて、その仕組みはその制度の中では変えれないようになっている。
例えば、大企業がロビー活動をして優遇税制を作ったとしても、それは民主主義で選ばれた人が作っている。
お金のない人は、ロビー活動にも加われないし、自分たちに都合のいい代議員を選ぶこともできない。
未来のために原発をなくしたいと思っても、大企業のコストをあげてしまうため、なくせない。
でも、インターネット上で、それに立ち向かうコミュニティを作れるようになってきた。
今まで、手紙とか雑誌の投稿とかしかできなかった意見の発信を誰もができ、同じような考え方をする人をみつけ、コミュニティを作れるようになってきた。
それが団結して、今の制度を壊そうとしている。破壊思想と言ってしまうと、野蛮に聞こえるが、UKのEU脱退も、トランプもそんな破壊思想によるものなのではないだろうか。
リセットボタンを押したいと思っているのではないだろうか。
不謹慎を承知で言うが、東京で被災した東日本大震災のときは、とてもワクワクした。非日常だった。
日本がどうなってしまうか不安である半面、今の社会がリセットされて、新しい世の中が始まるのではないかというワクワク感があった。
今の社会を、制度を変えられない、負け犬であるマジョリティは、リセットボタンを探しているのではないだろうか。