4.19(60/89日目) サン・シーロ
11時45分。サッカーを観るためジェノバからミラノへ電車で向かった。
イタリアの電車は日本と違い、座席が6席ごと壁で仕切られているコンパートメント方式。
日本と同じ様な縦に向かい合わせの席のみの電車もあるがコンパートメントの車両の方が多い気がする。
イメージ的には馬車の座席部分だけがいくつも繋がっているイメージ。
2時間後ミラノに到着。
途中、隣の席に海外出張をしているらしきスーツ姿の中年日本人が座ってきて、笑顔で自分を見つめてきたが話しかけそうで話し掛けてこなかった。謎である。
その人はいかにも仕事で来たという感じのザ・日本中年サラリーマンといった雰囲気で、旅行で楽しむ人達がいる車両の中で少し異様に写った。
さらにミラノに着くすこし手前で、向かいに座っていたイタリアの現地人らしき人がその中年サラリーマンに
"Are you Korea?"
と話しかけていたが彼は無言のまま手を左右に振り、会話をしようとしなかった。何度聞きかえされても同じように手を立てて左右に降るだけ。その人は会話をあきらめ
「チェッ日本人が」
とつぶやいて去っていった。
目の前で手をふる動作は日本だはよくみる光景だが、一歩間違えると臭いときに使うジェスチャーに見えなくもないので、人によってはトラブルになりかねない危険な動作でだと感じた。
あまりい景色ではなかった。
そんなこともありつつミラノに到着。
メトロでDuomoまで行き、しばらく歩きスフォルツェスコ城近くの売店で使いすてカメラを買いサン・シーロに向かった。
サン・シーロはミラノにあるサッカースタジアムで「ACミラン」と「インテルナシオナル」のホームスタジアムである。
スペインでもそうだったように試合の前のメトロは東京の通勤ラッシュ並みに混んでいた。
試合開始の30分前に着いたがサンシーロの入口が狭く、すごい数の観客が並んでいて結局スタジアムの中に入れたのが試合が開始された後だった。
ダッシュで階段を上り自分の席の2階席まで行くと上りきるやいなや大歓声。
スタジアムの構造が声が響く創りになっているのかすごい臨場感。選手と観客の一体感はバルセロナのスタジアムより数段上に感じた。
ゴール裏席ではセリエA名物の発煙筒も焚かれているので臨場感を味わうならやはりゴール裏が良さそうだ。
チケットに書かれていた自分のシートまで行こうとしたが、通路にまで人が隙間なく座っていて辿り着けそうになかったので、通路で立見するしかなかった。
試合の方は後半途中まで0-0。
イタリアのサッカーは守備が強いため点が入りづらくおもしろくないと聞いていたのだが、世界的に有名な選手がたくさんいたので(ロナウド、ウェスト、パリシカ、カヌ、ジョルカエフetc)十分おもしろかった。
後半途中でジョルカエフ選手が得点。観客総立ちで大喜びで自分も気づいたら両手を上げていた。
さらに終了直前ウディネーゼのゴールキー パーがペナルティエリアの外で手を使い退場。すでに交代枠を使い切っていたのでフィールド選手が急遽キーパーをやることに。
そのフリーキックをロナウドがなんなく決めて2-0で勝利。最後に大盛り上がりですごくたのしいゲームだった。
今回の旅はスペインがメインなのですぐ帰るが、次回の旅はイタリアサッカー観戦の旅に決めた。
試合終了後、ミラノ駅でパニーニをテイクアウトしてジェノバに帰った。
WRC(世界ラリー選手権)のスペインステージの最終日となる22日に、Lloret de Mar(バルセロナとジローナの中間のややジローナ寄りの小さな町)で開かれるので、帰りのバスをバルセロナで降りるかジローナで降りるかどうしようか考えながら寝よう。
本日の出費
朝食 4,000Lit
昼食 6,000Lit
電車 14,000Lit
ジェラート 2,000Lit
カメラ 23,000Lit
バッヂ 3,000Lit
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